高コスパイヤホンで大人気なMUIXから2年ぶりに新製品が登場!

パワフルなサウンドに進化! MUIX「IX5000」をじっくり聴いてみた

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「手頃な価格で音もいい」と価格.com上でも評判な、高コスパ イヤホンブランドiSound「MUIX」から、2年ぶりとなる新作イヤホン「IX5000」が登場した。従来モデルから設計を一新した上位モデルで、鮮明かつパワルフルなサウンドが特徴。実勢価格は約6,000円と同ブランド内ではお高めだが、そのコストパフォーマンスは従来モデルを上回るのか。その音をじっくりチェックしてみた。


MUIXブランドのイヤホンは現在、本製品を含めて3モデルがラインアップされている。その第1弾となったスタンダードモデルの「IX3000」(2014年発売)は、当時では珍しい実勢価格3,000円前後のモニター系イヤホンということで人気を集めたモデルだ。価格.comの「ヘッドホン・イヤホン」カテゴリーの売れ筋ランキングでも過去に1位を獲得している。続いて登場したのが「IX3000」の下位モデルとなる「IX1000」。ハウジング側に備えられた切り替えスイッチで、「Flat Sound」と「Active Bass」の2種類の音色を楽しめる音質チューニング機構「Dual Sound System」を搭載。実勢価格2,000円台のイヤホンの意外な機能と音質のよさもあいまって、注目を浴びた製品だ。

右から順に、「IX5000」、「IX3000」、「IX1000」。従来モデルの2機種はほぼデザインが踏襲されているが、今回登場した「IX5000」は見た目も大きく変わっている

そして第3弾となる「IX5000」は、製品名のとおり「IX3000」の上位モデルとなる製品。「IX1000」のような奇抜な仕組みはないが、「鮮明かつパワフルなサウンドの両立」をコンセプトに、ドライバーユニットを開発。2年かけて開発されたその音は、「IX3000」で好評だったクリアな音はそのままに、一部で指摘されていた低音の量感不足を補ったものとなっている。

注目のドライバーユニットは10.1mm口径のダイナミック型。主要なパーツとなる、振動板、磁石、コイルには、研究を重ねた独自のものを使用するうえ、振動板のボイスコイルの接続面の最適化などにより、パワフルなサウンドを実現した。再生周波数帯域が20〜20,000Hzで、そのほかの主な仕様は、インピーダンスが18Ω、感度が103±3dB/mW、最大入力が20mWとなっている。

斬新な六角形ボディでケーブルも一新

ハウジングデザインも一新されている。ボディは従来の円筒形から六角形に。フィット感は悪くないが、角張ったところがときおり耳に当たるように感じた。ケーブルはボディ下出しで、ケーブルの種類も従来のフラットタイプをやめ一般的なものに変えられている。頑丈そうな作りでタッチノイズも少ない。

ボディは六角形型。耳に装着すると多少ゴツゴツとする感触があるが、フィット感は悪くない。ちなみに、表面の金属的な素材は温度を伝えにくいようで、ひんやりした感じはなかった

ノズル部には、目の細かいメッシュフィルターが装着されている

ノズル部には、目の細かいメッシュフィルターが装着されている

ケーブルはY分岐。イヤホン側のケーブルのほうが若干細めに作られている。

ケーブルはY分岐。イヤホン側のケーブルのほうが若干細めに作られている。

そのほかにも、スマートフォンで使えるマイク付きボリューム調整やステレオ端子など、従来モデルと比べて細かいところに改良が加えられている。

左が「IX5000」、右が「IX3000」(IX1000も共通)のリモコン部分とプラグ部。マイク付きボリューム調整機能を持つリモコン部はデザインが一新され見映えするものに変更されているほか、ステレオミニ端子はL型からストレートタイプに変えられている。ちなみに、コネクターの根元にある断線防止の保護カバーもよりしっかりしたものになっている

付属品は、セミハードケース、イヤーピース4種(ラバータイプS/M/L、フォームタイプ)、ケーブルバンドで、従来モデルに比べてだいぶ充実している

付属品は、セミハードケース、イヤーピース4種(ラバータイプS/M/L、フォームタイプ)、ケーブルバンドで、従来モデルに比べてだいぶ充実している

音質インプレッション
音楽を気持ちよく聴かせる低重心サウンド

さて気になる音質をチェックしよう。使用したプレーヤーは、ハイレゾ対応のAstell&Kern「AK Jr」のほかに、ソニーのファブレット「Xperia Z Ultra」。音源には、CD、ハイレゾ音源(96kHz/24bit、48kHz/24bit、44.1/24bit)、ストリーミング音源を使用している。

「IX5000」の音を聴いた最初の感想は、コンセプト通り「鮮明かつパワルフルなサウンド」を実現しているということだ。従来モデル同様にクリアでありながら、中低域側に重心を置いているため、とても骨太なサウンドに聴こえてくる。特に低域から中域にかけての押し出し感の強さは、ボーカルやベースの迫力を底上げしてくれる印象だ。そのため各帯域のバランスはモニター系とは明らかに違う。ひと言で表せばドンシャリ傾向なのかもしれないが、嫌味を感じさせないまとまりのよさが、この製品のよいところだ。

試しに、ソニーのファブレット「Xperia Z Ultra」経由で、定額音楽配信サービス「Spotify」にて配信されているCharisma.com(カリスマドットコム)の「classic glasses」を聴いてみた。この曲は、ハマ・オカモトのベースと、ボーカルのいつかの2トラックというシンプルな構成が印象的な楽曲だ。まず「IX3000」で聴いてみると、モニター系の音らしい各帯域の音が過不足なく楽しめる。その後、「IX5000」に切り替えて聴いてみると、やはりベースの迫力がハッキリと違う。弾力の強い音に変わり、音の密度がグンと増す。さらにボーカルとの距離感も一歩近づく。全体的に迫力のあるサウンドが楽しめた。

続いて、Astell&Kernのハイレゾ対応プレーヤー「AK Jr」で、上原ひろみの「Alive」(96kHz/24bit)を聴いてみたところ、ドラムスの音が全体的に低重心になった。またピアノの音もクリアで厚みがあり、力強いタッチが感じられた。ただ、「IX3000」と聴き比べて「IX5000」がわずかに負けていたのが、シンバルの音。シャーンと鳴る音の広がりが弱く、音の減衰もなだらかではない。わずかな違いだが高域の鳴り方なら、「IX3000」のほうがよく感じることがあった。

まとめ

「IX5000」は、MUIXシリーズの上位モデルにふさわしい性能をもっている。全体的に低重心にふっていながら、その音はクリアで、高音のヌケも悪くない。モニターライクではないが、音楽を気持ちよく聴かせることにこだわって作っていることがわかる。あえて気になる点をあげれば、価格がやや高めなこと。2017年5月25日時点、従来モデルの価格.com最安価格(税込)は、「IX1000」が2,581円、「IX3000」が3,450円と、どれもイヤホン初心者が手を出せるボリュームゾーンに収まっている。いっぽうの「IX5000」は5,972円と高めで、気軽にというノリでは買えないだろう。しかし、その音は進化を実感でき、作りもよりしっかりしているため、コストパフォーマンスのよさは従来モデルに負けていない。さらに「IX3000」のときに指摘されていた低音の量感不足を克服したことで、心地よさに磨きがかけられている。高音質なイヤホンというわけではないが、リスニングのツボをうまく押さえた万人受けしそうなモデルとなっている。

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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2017.9.20 更新
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