冒頭のプレゼンテーションに続き、ステージではアニメ関連作品に関する発表が行われた。今回のイベントで紹介された作品は、なんと全部で20作品。すべてが国内外のアニメ、及び日本のコミックを原作とした実写作品という、「アニメストレート」というイベントに相応しい内容だった。
まず、第1部でスペシャル・トークセッションが行われたのが、『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』。シーズン1がすでに配信中で、2018年にはシーズン2の配信が予定されている。今回のイベントでは、日本語版吹き替えキャストとして主人公のトレバー・ベルモンド役を演じる置鮎龍太郎氏、エグザクティブプロデューサーのアディ・シャンカル氏がステージに登場した。
『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』の紹介でステージに登壇した置鮎龍太郎氏とアディ・シャンカル氏
香港とシンガポール育ちで日本のアニメーションが好きというアディ・シャンカル氏がハリウッドに進出した10年前から構想を抱えていたのが、同名のゲームのアニメ化だったという。「実はハリウッドで2012年にキャッスルヴァニアの実写版を作らないかオファーを貰ったのですが、僕は断りました。その会社はファン、キャラクターに対してリスペクトしていないと思ったからです。何年も映画に関わっていますが、ハリウッドに来てから一番の製作が今作です。Netflixは芸術に対する恵みです」と、真にファンに向けた作品を制作できる体制を絶賛した。
トレバー・ベルモンド役を演じる置鮎龍太郎氏は、「実はラジオドラマで僕がアルカード役、アルカード役の三木眞一郎さんがトレバーをやった事があって、驚きがあった。発表後、世界のファンから反応があった」と世界的なファンの反響を紹介した。
『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』。2018年にはシーズン2の配信が予定されている
イベントの第2部では、冒頭から司会の吉田尚記アナウンサーと”リラックマ”の掛け合いが始まり『リラックマシリーズ(仮)』のNetflixオリジナルTVシリーズとしての制作されることが発表された。言わずとしれたサンエックスが2003年よりグッズ販売を展開する人気キャラクターで、世界最高水準のストップモーション・アニメーションの技術を有するドワーフ スタジオが制作。世界中で上映されるとのことだ。
『リラックマシリーズ(仮)』のアニメ化が決定
『リラックマ』 ©2017 SAN-X Co., Ltd. All Rights Reserved
続いて『リトルウィッチアカデミア』『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』『賭ケグルイ』『Fate/Apocrypha』『クジラの子らは砂上に歌う』『GODZILLA 怪獣惑星』、『『ヴォルトロン』、実写化タイトルとなる『僕だけがいない街』『炎の転校生 REBORN』『デスノート』といった作品が予告とともに一気に紹介された。
『リトルウィッチアカデミア』 ©2017 TRIGGER/吉成曜/「リトルウィッチアカデミア」製作委員会
『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』c2016「CYBORG009」製作委員会
『賭ケグルイ』©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
『Fate/Apocrypha』©東出祐一郎・TYPE-MOON / FAPC
『クジラの子らは砂上に歌う』 ©梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会
『GODZILLA 怪獣惑星』 ©2017 TOHO CO.,LTD.
実写ドラマ化キャストが発表された『僕だけがいない街』
実写化が発表された『炎の転校生 REBORN』 ©島本和彦/小学館 ゲッサン
実写ドラマ化される『デスノート』
『ヴォルトロン』
イベントで初めての情報公開となったのが、サテライト制作のアニメ『キャノンバスターズ』。ステージにはプロデューサーのラション・トーマス氏、アニメーションプロデューサーの金子文雄氏が登場。日本のアニメ好きでもあるラション・トーマス氏が、日本国内のクリエイターに、世界に向けて作ってもらうことで制作が進められているタイトルだ。
『キャノンバスターズ』プロデューサーのラション・トーマス氏、アニメーションプロデューサーの金子文雄氏
イベント第3部では、“まいんちゃん”(福原遥さん)がコーナーMCとして登場。『ソード・アート・オンライン』のユイをイメージしたという白のワンピースの衣装のまいんちゃんは、普段から『となりの怪物くん』『ORANGE』といった作品をNetflixで観ているとのこと。
コーナーMCの“まいんちゃん”こと福原遥さん
3部で発表されたタイトルは『バキ』、『Knights of the Zodiac: 聖闘士星矢(仮)』『LOST SONG』『ソードガイ The Animation』『A.I.C.O. -Incarnation-』『B:the Beginning』と、イベント初公開となる最新情報の連続となった。
『バキ』 © Keisuke Itagaki (AKITASHOTEN)1992
『Knights of the Zodiac: 聖闘士星矢(仮)』
『LOST SONG』 ©MAGES.
『ソードガイ The Animation』『A.I.C.O. -Incarnation-』 ©雨宮慶太・井上敏樹・木根ヲサム・HERO’S/ソードガイ製作委員会
『A.I.C.O. -Incarnation-』 © BONES/Project A.I.C.O.
『B:the Beginning』
最後に『DEVILMAN crybaby』のアニメ化について発表が行われ、ステージ上には湯浅政明監督、そして声優の内山昂輝氏、村瀬歩氏らが登場した。
湯浅監督は「制作は順調で、脚本絵コンテも終わって、原作の大変な場面のアフレコまで進んでいます。Netflixということで、テレビではできない表現にもボーダーレスで挑戦できる」とNetflixによる作品制作を語った。
『DEVILMAN crybaby』の湯浅政明監督、声優の内山昂輝氏、村瀬歩氏
『DEVILMAN crybaby』 ©Go Nagai-Devilman Crybaby Project
以上、「Netflixアニメストレート 2017」で紹介された作品は全20作品にも及んだ。Netflixの「アニメ」にかける想いはまさに“本物”だ。今後もNetflixのアニメに対する取り組みにぜひ注目してほしい。