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パイオニアブランド20年ぶりのハイエンドモデル

パイオニアの最上級SACDプレーヤー「PD-70AE」が10月末発売!

オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、スーパーオーディオCDプレーヤーの新モデルとして「PD-70AE」を2017年10月下旬から発売すると発表した。市場想定売価は280,000円(税別)。パイオニアブランドのCDプレーヤーとしては20年ぶりのハイエンドモデルとなる。

パイオニア「PD-70AE」

パイオニア「PD-70AE」

振動を抑え高精度なディスク読み取りを実現

「PD-70AE」は、パイオニアブランドのSACDプレーヤーのフラッグシップモデル。昨今流行りのUSBポートやネットワーク機能も省き、音楽CDなどのディスク再生に特化した製品だ。詳しくは後述するが、CDでしか聴くことができない名盤を、パイオニアが長年培った光ディスク再生技術と、最新のデジタルオーディオ技術を組み合すことで、余すところなく引き出すという想いから企画が始まった製品になる。

本機の最大の特徴は、高精度なディスク読み取りを実現したこと。ドライブ本体の振動を低減させるべく、制振効果があるとされている黒塗装を施したハニカムメカカバーでシールド。さらに、ドライブ部と筺体シャーシの間に、クッション材としてパルプを挟み込むフローティング構造も採用。ドライブ内外に発生する振動を抑制することで、パイオニア独自のディスク読み取り部の制御技術をさらに高めた。これにより再生時の安定性や静音性も向上しているという。

制振黒塗装を施したハニカムメカカバーでシールドされたドライブ。ドライブ部と鋼板のシャーシをつなぐ部分には、クッションとしてパルプ素材を挟み込むことで、振動を吸収している

ドライブの動作を安定させるアルミダイキャストのディスクトレイ。高級機ならではのゆったりした開閉動作が、安定性を感じさせる

768kHz/32bit対応のツインDAC搭載。フルバランス構成のオーディオ基板

オーディオ基板も高音質設計が行われている。左右チャンネルのそれぞれにESSテクノロジー社製の8チャンネル高性能DAC「ES9026PRO」を独立して搭載。D/A変換から信号出力までのアナログ回路全般は、L/R独立させたフルバランス回路で構成。ノイズの影響を極力排除した。これにより、L/Rの信号バランスが保たれ、より正確な音像とすぐれたチャンネルセパレーション再生を可能にしている。

また、基板レイアウトも最適化されている。オーディオ信号伝送経路と電源伝達経路は最短経路で設計。加えてデジタル回路とアナログ回路それぞれ専用の電源基板を設けたディスクリート構成となっており、カスタム電界コンデンサも搭載。ノイズの少ないクリーンな電源および信号を送れるという。

低ノイズに最適化された基板レイアウト

低ノイズに最適化された基板レイアウト

アナログ出力端子もこだわっている。アンバランス接続とバランス接続の2系統を備えており、バランス接続には、非磁性体メッキを施したオリジナルのXLR端子(2番HOT固定)を、アンバランス接続には金メッキを施した削り出しのRCA端子を備える。さらに、アンバランス出力を切れるスライドスイッチも装備。バランス出力時の音をより高音質で楽しめるとのことだ。ちなみに、担当者によればバランス接続が推奨で、スイッチをオフにしてから聴いてほしいとのことだった。なお、本機は、デジタル入出力も搭載。DACとしても使用できるほか、トラスポートとしても活用できる。

振動に強い筺体デザイン

筺体は振動に強い重量19.6kgの重厚なデザイン。外来ノイズの影響を抑える磁性体鉄板を内側に配したアルミサイドパネルや、ノイズ感の少ないクリアな低域再生が行える「高比重真鍮製インシュレーター」も使われている。

そのほか、ジッターを抑えてクリアなサウンドにできるロックレンジ精度の調整機能「LOCK RANGE ADJUST」や、楽曲や好みに合わせて選べる特性の異なる3つのデジタルフィルターなど、パイオニアのDACでおなじみの機能も搭載されている。

高比重真鍮製インシュレーターを装備する

高比重真鍮製インシュレーターを装備する

ちなみに、フロントディスプレイでは、ディスクに記録されたハイレゾファイルなどのアルバム名や曲名も表示可能。日本語表示にも対応している。

フロントディスプレイでは、ディスクに記録されたハイレゾファイルのアルバム名や曲名を日本語で表示できる

フロントディスプレイでは、ディスクに記録されたハイレゾファイルのアルバム名や曲名を日本語で表示できる

なお、本機の開発の背景については、担当者は以下のように語った。

ディスクを使わないファイルオーディオやハイレゾオーディオの人気が高まる中で、CDでしか聴くことができない高音質音源も数多く存在する。そうした名盤の魅力を、パイオニアが長年にわたり蓄積した光ディスク再生技術と、最新のデジタルオーディオ技術を組み合すことで、余すところなく引き出したい。この想いから企画が始まったそうだ。また、ユーザーからハイエンドのCDプレーヤーを出してほしいとの要望があったのに加えて、開発陣側も作りたい、という強い意気込みがあったという。

開発者の中には、クラシック好きやジャズ好きも集まっており、本機はそうした楽曲では特に「芯のある低音」「切れのあるサウンド」が楽しめるとのこと。実際にそのサウンドを聴いてみたが、現代的なシャープな音と細かい音を聴きわけられる情報量の多い緻密なサウンドが印象的だった。

主な仕様は、再生可能メディアがCD、SACD(2チャンネルのみ。マルチチャンネル非対応)、CD-R/RW、DVD±R/RW。プレーヤー部の周波数特性は、CDが2Hz〜20kHz、SACDが2Hz〜50kHz。SN比(JEITA)が116dB以上、全高調波歪率0.002%以下。消費電力は38W。本体サイズは435(幅)×142(高さ)×413(奥行)mm。付属品は、リモコン、オーディオケーブル、極太電源ケーブル。

付属のリモコン

付属のリモコン

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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