新製品レポート
異なるDACを搭載した2モデルを投入

第4世代がすべて出揃う!Astell&Kern最新ハイレゾDAP「A&futura SE100」「A&norma SR15」レポート

2018年5月31日、アユートはIRIVERのHi-Fiオーディオブランド「Astell&Kern(アステルアンドケルン)」の新製品発表会を開催し、昨年7月に発売されたフラッグシップライン「A&ultima(エーアンドウルティマ) SP1000」に続くAstell&Kernブランドの第4世代ポータブルハイレゾDAPとして、プレミアムラインの「A&futura(エーアンドフューチュラ) SE100」と、スタンダードライン「A&norma(エーアンドノーマ) SR15」の2機種を発表した。

Astell&Kernブランドの第4世代ポータブルハイレゾDAP。写真左から「A&ultima SP1000」、「A&futura SE100」、「A&norma SR15」

両モデルとも独ミュンヘンにて開催された「High End Show 2018」で初披露され、日本国内の代理店を務めるアユートからは後日改めて日本国内での展開を説明するとアナウンスされていたが、今回行われた発表会でついに国内での発売時期と価格が正式に発表となった。日本国内の発売時期は「A&futura SE100」が6月中旬、「A&norma SR15」が7月下旬、直販価格は「A&futura SE100」が219,980円、「A&norma SR15」が99,980円(いずれも税込)だ。

「A&futura SE100」と「A&norma SR15」の発売時期と直販価格

「A&futura SE100」と「A&norma SR15」の発売時期と直販価格

空白だった製品ラインが埋まり、第4世代のラインアップがこれで全部出揃った

空白だった製品ラインが埋まり、第4世代のラインアップがこれで全部出揃った

ESS「ES9038PRO」を搭載したプレミアムモデル「A&futura SE100」

「A&futura SE100」の概要

「A&futura SE100」の概要

「A&futura SE100」は、最先端技術を投入した圧倒的なオーディオパフォーマンスによるプレミアムHi-Fiクオリティが特徴のプレミアムライン「A&futura」初の製品だ。最大の特徴は、据え置きタイプのハイエンドオーディオなどで採用実績のあるESS Technology社の8ch DAC「ES9038PRO」を搭載したこと。「A&futura SE100」では、8chあるDACのうち、CH1〜4をL側、CH5〜8をR側にそれぞれ割り振る形で実装することで、ポータブルオーディオデバイスながら高精度なDA変換を実現したという。

ちなみに、ポータブルオーディオデバイスで「ES9038PRO」を搭載した製品は「A&futura SE100」が初とのことだが、ハイエンドオーディオクラスのDACを搭載したことによって気になるのがバッテリー駆動時間だ。こちらについては、3,700mAhの大容量バッテリーの搭載により約11時間の連続再生が可能となっているという。「A&ultima SP1000」が同容量のバッテリー搭載で約12時間だったことに比べると若干短くなっているものの、ハイエンドオーディオクラスのDAC搭載でこれだけの連続再生時間を確保できたところはさすがIRIVERといったところ。なお、再生スペックについては、PCMは384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHzまでのネイティブ再生に対応している。

ESS Technology社の8ch DAC「ES9038PRO」を搭載

ESS Technology社の8ch DAC「ES9038PRO」を搭載

回路設計では、フラッグシップライン「A&ultima SP1000」のノウハウを踏襲し、バランス出力時4.1VrmsでS/N比123dB(AK380は2.3Vrms/117dB)という高出力と高S/Nの両立を実現。800Fs(フェムト秒)という超低ジッターを実現する電圧制御水晶を用いた高精度フェムトクロックも備えている。

高出力化と高S/N比の両立を実現

高出力化と高S/N比の両立を実現

CPUは「A&ultima SP1000」と同じくオクタコア(8コア/クロック数非公表)を採用。ユーザーインターフェイスも「A&ultima SP1000」とまったく同じで、音楽再生画面を基点に、上下左右からのスワイプというミニマムなアクションだけで各種機能を呼べるようにし、音楽再生デバイスとしての使い勝手を高めているという。

アルミニウム素材を使用した本体は、平行四辺形のユニークな形状を採用。ディスプレイサイズは「A&ultima SP1000」と同じ5インチ(720×1280ドット)で、本体サイズも「A&ultima SP1000」とほぼ同等の約75.8(幅)×132(高さ)×15.3(奥行)mmとなっている。いっぽうで、アルミニウム素材を使用したことで、本体重量は約241gと、「A&ultima SP1000」Stainless Steelモデルの約386.6gに比べて大幅な軽量化を果たしている。

5インチの大画面ディスプレイを備えた「A&futura SE100」。「A&ultima SP1000」から採用された新しいユーザーインターフェイスを採用する

「A&futura SE100」の背面デザイン

「A&futura SE100」の背面デザイン

接続インターフェイスは、本体上部に3.5mmアンバランス出力と2.5mm4極バランス出力を、本体下部にデータ転送や充電、USBデジタルアウトに使用するUSB Type-C端子を用意。内蔵ストレージは128GBで、拡張用のmicroSDメモリーカードスロットも本体下部に用意されている。ワイヤレス機能は、aptX HDにも対応したBluetooth 4.1とIEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz)を搭載。DLNAを使ったネットワーク機能「AK Connect」もサポートする。

本体上部には、電源ボタン、3.5mmアンバランス出力、2.5mm4極バランス出力を用意

本体上部には、電源ボタン、3.5mmアンバランス出力、2.5mm4極バランス出力を用意

ボタン形状が細長いスクエア状になった左側面の再生コントロール

ボタン形状が細長いスクエア状になった左側面の再生コントロール

本体底面には、USB Type-C端子とのmicroSDメモリーカードスロットが並ぶ

本体底面には、USB Type-C端子とのmicroSDメモリーカードスロットが並ぶ

斜めに大胆に配置したディスプレイが目を引く新スタンダードモデル「A&norma SR15」

「A&norma SR15」の概要

「A&norma SR15」の概要

「A&norma SR15」は、ポータブルHi-Fiオーディオのスタンダードを再定義するというコンセプトのもとに開発されたAstell&Kernの新しいスタンダードモデルだ。先に紹介した「A&futura SE100」は、DACにESS Technology社の「ES9038PRO」をシングル構成で搭載していたが、「A&norma SR15」はCirrus Logic社のMasterHIFI DAC「CS43198」をデュアル構成で搭載。ネイティブ再生はPCMが192kHz/24bitまで、DSDは2.8MHzまで対応している。

DACは、Cirrus Logic社のMasterHIFI DAC「CS43198」をデュアル構成で搭載

DACは、Cirrus Logic社のMasterHIFI DAC「CS43198」をデュアル構成で搭載

本体サイズは約57.5(幅)×99.7(高さ)×16.1(奥行)mm、重量は約154g。「A&ultima SP1000」や「A&futura SE100」に比べるとだいぶ小ぶりで、サイズ感的にはカジュアルラインの「AK70 MKII」に近いイメージだ。デザイン面で特徴的なのは、正面から見て斜めに大胆にレイアウトされた3.3インチ(480×800ドット)ディスプレイ。左右どちらの手で持っても最適な位置でグリップできるように配慮してこういった形になったのだという。

「A&norma SR15」を手に持ったところ。「AK70 MKII」に近いサイズ感だ

「A&norma SR15」を手に持ったところ。「AK70 MKII」に近いサイズ感だ

「A&norma」のロゴをあしらった背面

「A&norma」のロゴをあしらった背面

ちなみに、ユーザーインターフェイスは「A&ultima SP1000」や「A&ultima SP1000」と同じものが採用されているが、「A&norma SR15」は画面サイズや解像度が異なるため、表示される情報量や一部メニューの配置が若干異なっている。CPUは「AK70 MKII」と同じクアッドコア(4コア/クロック数非公表)だ。

「A&futura SE100」と「A&norma SR15」は同じユーザーインターフェイスだが、画面サイズが異なるため、表示される情報量がぜんぜん違う

接続インターフェイスは、本体上部に3.5mmアンバランス出力と2.5mm4極バランス出力を、本体下部にデータ転送や充電、USBデジタルアウトに使用するUSB microB端子を用意。内蔵ストレージは64GB。拡張用のmicroSDメモリーカードスロットは本体左側面に用意されている。ワイヤレス機能は、aptX HDにも対応したBluetooth 4.1とIEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz)で、DLNAを使ったネットワーク機能「AK Connect」も利用可能。バッテリー容量は3150mAhで、連続再生時間は約10時間だ。

本体上部。3.5mmアンバランス出力と2.5mm4極バランス出力、電源ボタンが並ぶ

本体上部。3.5mmアンバランス出力と2.5mm4極バランス出力、電源ボタンが並ぶ

再生コントロールボタンやmicroSDメモリーカードスロットは本体左側面に配置。このあたりのレイアウトは「AK70 MKII」と同じだ

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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