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デザインやユーザビリティも進化

音質が向上したソニーのグラスサウンドスピーカー「LSPX-S3」。価格は39,000円前後で8月に発売

ソニーの「グラスサウンドスピーカー」は、360度全体に音が広がる独特のサウンドと、ランタンのような高品位なデザインで人気のワイヤレススピーカー。その新モデル「LSPX-S3」が2021年8月6日に発売になる。音質やデザイン、ユーザビリティを向上させながら機能を絞ることで、従来モデルよりも低い価格設定となる、税込み39,000円前後での販売が想定されている注目製品だ。本記事では、従来モデルからの進化点をいち早くレポートしよう。

グラスサウンドスピーカーとしては3世代目となる新モデルLSPX-S3。従来と同様、やわらかな光で部屋の雰囲気を演出するイルミネーションLEDが有機ガラス管の中に備わっている

グラスサウンドスピーカーとしては3世代目となる新モデルLSPX-S3。従来と同様、やわらかな光で部屋の雰囲気を演出するイルミネーションLEDが有機ガラス管の中に備わっている

素材の見直しやウーハーの大型化でさらなる高音質を実現

グラスサウンドスピーカーの最大の特徴は、ソニーが「サークルサウンドステージ」と呼ぶ、360度全体にクリアな音が広がる独特の音場感のあるサウンドだ。2008年発売の「Sountina(サウンティーナ) NSA-PF1」から受け継がれた独自のスピーカー駆動技術「アドバンスド バーティカル ドライブ テクノロジー」によって、スピーカー上部の透明な有機ガラス管ツイーターから音が均一に広がるようになっており、部屋のどこに置いても、どこで聴いても減衰の少ない音を楽しめるのが面白いところだ。

グラスサウンドスピーカーは代を重ねるごとに改良されていて、3世代目となるLSPX-S3では、従来モデル「LSPX-S2」を超える高音質を実現している。具体的には、クセや歪みを抑えるために、有機ガラス管ツイーターを振動させる加振器の土台の強度や材質、形状を見直したほか、ウーハーの口径も従来の約35mmから約46mmに大型化。こうした改良によって、LSPX-S3ではボーカルの厚みや明瞭度が向上したうえ、低域も力強くなり、より幅広い楽曲を高音質に楽しめるようになっている。

スピーカーの構造は従来モデルLSPX-S2から継承しており、スピーカー上部に高域を再生する有機ガラス管ツイーターを、真ん中に中低域を再生するウーハーを、下部に低域を増強するパッシブラジエーターを配置

スピーカーの構造は従来モデルLSPX-S2から継承しており、スピーカー上部に高域を再生する有機ガラス管ツイーターを、真ん中に中低域を再生するウーハーを、下部に低域を増強するパッシブラジエーターを配置

従来と同様、有機ガラス管ツイーターは、加振器を用いた独自の構造を採用している。加振器が有機ガラス管の端面を叩き、振動をガラス管全面に伝えることで音波を発生させる仕組みだ

従来と同様、有機ガラス管ツイーターは、加振器を用いた独自の構造を採用している。加振器が有機ガラス管の端面を叩き、振動をガラス管全面に伝えることで音波を発生させる仕組みだ

加振器を支える土台に亜鉛合金を採用し、クセや歪みの少ない音質を実現。開発段階では、亜鉛合金(画像一番左)のほか、マグネシウム合金(左から2番目)や樹脂(中央)、真鍮(右から2番目)などさまざまな材質をテストしたとのこと

加振器を支える土台に亜鉛合金を採用し、クセや歪みの少ない音質を実現。開発段階では、亜鉛合金(画像一番左)のほか、マグネシウム合金(左から2番目)や樹脂(中央)、真鍮(右から2番目)などさまざまな材質をテストしたとのこと

左がLSPX-S3、右がLSPX-S2。LSPX-S3は有機ガラス管の長さが20mmほど長くなり、ツイーターのエネルギー感が強くなっている

左がLSPX-S3、右がLSPX-S2。LSPX-S3は有機ガラス管の長さが20mmほど長くなり、ツイーターのエネルギー感が強くなっている

左がLSPX-S3、右がLSPX-S2のウーハー。口径が約35mmから約46mmに大きくなったことで中低域の厚みも増している

左がLSPX-S3、右がLSPX-S2のウーハー。口径が約35mmから約46mmに大きくなったことで中低域の厚みも増している

今回、新モデルのLSPX-S3と従来モデルLSPX-S2で同じ楽曲を再生して音質を比較してみたが、両モデルには中域から低域にかけての力強さで違いがあった。女性ボーカルの楽曲では、LSPX-S3のほうが声に広がりや厚みがあって、より艶のある印象的なサウンドに感じた。また、ベースやギターなど楽器の音にも違いがあり、LSPX-S3では演奏の力強さや一体感をより強く感じることができた。グラスサウンドスピーカーは音の出し方の原理が弦楽器や打楽器に近いため、人の細かな息遣いや楽器の響きなどをリアルに再現できるのが特徴だが、LSPX-S3では、その特徴がさらに進化していると感じた。

シンプルで高品位なデザイン。パーティーコネクトやハンズフリー通話も可能

LSPX-S3は、グラスサウンドスピーカーらしく、シンプルで高品位なデザインを採用している。カラーは部屋のインテリアになじみやすいミネラルシルバー。設置した際にボタン類が目立たないように、電源ボタンや音量ボタンなどよく使うボタンは本体側面の後ろ側に、そのほかのBluetoothペアリングボタンなどは底面に配置している。

空間に溶け込むようなシンプルなデザインとカラーを採用

空間に溶け込むようなシンプルなデザインとカラーを採用

本体側面の後ろ側に、電源ボタン、通話ボタン、音量ボタン、タッチセンサーを搭載。USB端子はType-Cになった

本体側面の後ろ側に、電源ボタン、通話ボタン、音量ボタン、タッチセンサーを搭載。USB端子はType-Cになった

底面にBluetoothペアリングボタンなどを搭載する

底面にBluetoothペアリングボタンなどを搭載する

有機ガラス部のイルミネーションLEDは従来モデルと同様、明るさを32段階で調節可能。本体側面の後ろ側にタッチセンサーを新たに搭載し、タッチ操作でLEDのオン・オフの切り替えや、明るさの調節が可能になった。ろうそくのようにLEDの光が揺らぐ「キャンドルライトモード」はバリエーションが増え、従来の「強・弱」の2段階から「強・中・弱」の3段階の調整に対応するようになったほか、音量によって揺らぎ方が変化する音楽連動機能も追加されている。

ユーザビリティでは、LSPX-S3を2台一緒につなげてBluetooth接続をすることでステレオ再生を楽しめるステレオペアや、対応のBluetoothスピーカーを最大100台まで接続できるパーティーコネクトにも対応。パーティーコネクト時は、時間差によるLEDの光の連動を楽しむこともできる(※LSPX-S3のみ、最大8台までの連動)。

さらに、マイクを内蔵し、ハンズフリー通話が可能になったのも新モデルの特徴だ。手軽にハンズフリー通話を行えるように、本体側面の後ろ側に通話ボタンが備わっている。

LEDの明るさの調節やライティングモードの選択などの設定は、スマートフォン用のアプリ「Music Center」で行う。低域を強化する「ベースブースター」もアプリ上でオン・オフを切り替えられる

LEDの明るさの調節やライティングモードの選択などの設定は、スマートフォン用のアプリ「Music Center」で行う。低域を強化する「ベースブースター」もアプリ上でオン・オフを切り替えられる

まとめ ハイレゾ非対応ながら従来よりも高音質・低価格なのが魅力

LSPX-S3は、従来モデルLSPX-S2から音質、デザイン、ユーザビリティが向上しているが、そのいっぽうで省略になった機能もいくつかある。大きなところでは、LSPX-S2はWi-FiとBluetooth(Ver.4.2)を搭載し、ハイレゾ音源の再生が可能だったが、LSPX-S3はBluetooth(Ver.5.0)のみとなり、ハイレゾ音源には非対応となっている。Wi-Fi非搭載のため、音楽ストリーミングサービス「Spotify」をワンプッシュで高音質に再生する「Spotify Connect」にも対応していない。また、LSPX-S2にはアナログのオーディオ入力端子(ステレオミニジャック)が備わっていたが、LSPX-S3では省略されている。

ハイレゾ音源の再生やオーディオ入力端子を重視する場合は、新旧モデルの機能差が気になるかもしれないが、本記事でも紹介したようにLSPX-S3は基本的な音質が向上しているのが大きな魅力だ。従来よりも中低域の力強さが増し、ボーカルや楽器をより明瞭に表現できるようになっている。そのうえで注目してほしいのが価格で、市場想定価格はLSPX-S2よりも1万円程度安い税込み39,000円前後。音質とデザイン性にすぐれたBluetoothスピーカーを探している人にとって大注目の製品と言えるだろう。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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