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Androidスマホと相性ピッタリな完全ワイヤレスイヤホン、「Pixel Buds A-Series」レビュー

Googleが8月26日に発売した完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds A-Series」。公式サイトの販売価格が11,900円(税込)というお手ごろ価格ながらも、12mm径のダイナミック型ドライバーユニットによるリッチなサウンドや、着け心地のいいコンパクトなボディ、そしてAndroidスマホと相性のいい「Google アシスタント」といったGoogle製品ならではの見どころがあります。

「Pixel Buds A-Series」をレビュー

「Pixel Buds A-Series」をレビュー

機能を簡素化した“A”シリーズのイヤホン

Googleが同社のスマートフォン関連製品で用いる「Pixel」というシリーズには、「Pixel 5」などフラッグシップモデルとされる製品と、「Pixel 4a」などフラッグシップモデルから機能を簡素化した「A」シリーズという2つのラインアップが用意されています。

今回レビューする「Pixel Buds A-Series」も、イヤホンではありますが、上記の「A」シリーズに当たるモデルで、2020年10月に日本で発売された「Pixel Buds」の廉価版に位置づけられます。

「Pixel Buds」の廉価版という位置づけの「Pixel Buds A-Series」

「Pixel Buds」の廉価版という位置づけの「Pixel Buds A-Series」

「Pixel Buds A-Series」は、上位版の「Pixel Buds」と音質は同等ながらも、ワイヤレス充電やスワイプによる音量調節、といった機能が省かれています。省かれた機能は以下の通りです。

・ウィンドノイズ低減機能
・充電ケースが防滴仕様ではない(イヤホンのみ)
・充電ケースはワイヤレス充電に非対応
・スワイプによる音量調節
・アテンションアラート機能(テスト中)

「Pixel Buds A-Series」で省かれた機能は、サウンド面や機能面で特に大きな影響を及ぼすものではなく、しいて言えば充電ケースのワイヤレス充電が省かれたことを気にする方がいるかも、というくらいではないでしょうか。

「Pixel Buds」は発売時の市場想定価格が20,800円(税込)。この価格帯のモデルとしては、アクティブノイズキャンセル機能が搭載されていないことや、同じ価格帯でより高音質なモデルがあったことから、あまり高い評価を得られませんでした。

しかし、11,900円という価格で「Pixel Buds」と同等の体験ができるとなると話が変わってきます。この価格であれば、十分満足できる音質と使い勝手を備えている製品だからです。

軽量で疲れにくい。着け心地良好なボディ

「Pixel Buds A-Series」は、平らな円形のボディに固定用のアーチを備えるカナル型のイヤホンです。各イヤホンの重量は約5.06gと軽量で、数千人の耳をスキャンして作成したという形状は耳にピッタリとフィット。仕事の間、朝から晩まで着けていましたが、特に耳が痛くなったりすることもなく、快適な受け心地でした。

軽い着け心地が特徴のイヤホン。ほかのワイヤレスイヤホンと比べても薄いボディが特徴

軽い着け心地が特徴のイヤホン。ほかのワイヤレスイヤホンと比べても薄いボディが特徴

充電ケースも手にスッポリと収まるほど小さく、滑らかなカーブのボディは握り心地も良好です。カバンだけでなくポケットに入れても違和感の少ないサイズからは、取り回しのよさが感じられました。

充電ケースも手にスッポリと収まるサイズ感

充電ケースも手にスッポリと収まるサイズ感

備え付けのイヤーピースはソフトなシリコン製。ケースが小型であるため、ケース内部も狭くなっており、他社製のイヤーピースを装着すると、抜き差しの際にイヤーピースが抜けてしまうことがありました。お気に入りのイヤーピースがある人は事前にサイズをチェックするのがよいでしょう。

再生、停止、早送り、頭出しなどの基本的なタップ操作には対応。音声調節のみタップ操作に対応せず、スマートフォン本体でボリュームを調節する仕様です。

充電はUSB Type-Cケーブルで行い、ワイヤレス充電には非対応。これは上位モデルの「Pixel Buds」から省かれた機能ではありますが、約9,000円安くなったということを考えれば許容範囲なのではと思います。

「Pixel Buds A-Series」は防水ではなく、防滴仕様になります。雨の中で着用するくらいなら問題ありません。

「Pixel Buds A-Series」は防水ではなく、防滴仕様になります。雨の中で着用するくらいなら問題ありません。

バランスの取れた音質と音声通話に向いたクリアなマイク。アダプティブサウンドは使いどころが見つからず

「Pixel Buds A-Series」は、12mm径のダイナミック型ドライバーユニットを採用していることもあり、この価格帯でもほかの製品と十分争える高音質を実現しています。低中高音ともバランスがよくクリアなサウンド。低音も妙な味付けがなくピュアなパワフルさが感じられます。

アプリの設定で、バスブーストのオン/オフを切り替えられる

アプリの設定で、バスブーストのオン/オフを切り替えられる

アクティブノイズキャンセル機能には対応していないため、電車内など騒がしい場所ではイヤホンの音量が負けてしまう場合もあります。ですが、ビビりなどは感じられず、音量を大きくしても快適な聞き心地です。

その代わり、片方のイヤホンに2つのビームフォーミング対応マイクを搭載しており、ひとつは口(通話音声)にフォーカスし、もうひとつは周囲のノイズを解析してハンズフリー通話での通話音質をクリアに保ちます。

実際に通話品質を試したところ、自転車に乗っている際の風切り音程度であれば、十分に通話できるくらいクリアでした。ただ、外部のノイズは比較的広いやすく、にぎやかなコンビニ内などでは聞こえにくくなる場合もあるといった感じでした。

自宅などはもちろんのこと、静かな場所でWeb会議を行う くらいなら問題なくこなせるくらいマイクによる通話はクリアです。Web会議を頻繁に行うという人のニーズも満たせるでしょう。

また、「Pixel Buds」にも搭載されている「アダプティブサウンド」ですが、これは、たとえば、静かな空間から、にぎやかなお店などへ入った場合、音量を上げて視聴環境を整えてくれる機能になります。「Pixel Buds」ではノイズキャンセル機能を搭載しない代わりに、こちらの機能がアピールされていましたが、正直なところ使い道があまり見つからず。あまり必要性を感じませんでした。

Androidスマホとの連携機能がかなり便利

Googleが作ったイヤホンならではの魅力が、Androidスマートフォンのとの連携機能です。最初に製品を取り出して、イヤホンを装着すると、すぐに手元のスマートフォンに「Pixel Buds A-Series」のセットアップ画面が表示されます。

設定「Bluetooth」の接続されたデバイスの中から「Pixel Buds A-Series」を選んで各種設定を行う。別途アプリなどを必要とせず、Androidのシステム上で設定を調節できるのは楽ちん

設定「Bluetooth」の接続されたデバイスの中から「Pixel Buds A-Series」を選んで各種設定を行う。別途アプリなどを必要とせず、Androidのシステム上で設定を調節できるのは楽ちん

そのままオーディオなどの設定を行えば、次回からはイヤホンを耳に装着するたびに自動で本体が起動しスマートフォンに接続されます。ほかのイヤホンであれば、最初にアプリをインストールしてBuetoothで接続しセットアップする……というひと手間が生じますが、「Pixel Buds A-Series」はそこをすっ飛ばしてAndroidのシステムから簡単に設定できるのが、非常にわかりやすかったです。

「装着検知」をオンにしておくと、イヤホンを耳に着けた際に自動で起動する

「装着検知」をオンにしておくと、イヤホンを耳に着けた際に自動で起動する

スマートフォンからの通知は、すべて「Googleアシスタント」がイヤホンで教えてくれます。Googleカレンダーの通知なども読み上げてくれるので、仕事中にずっと着けておくことで、軽い相棒ができた気分でした。

音声で読み上げる通知は各アプリで設定可能

音声で読み上げる通知は各アプリで設定可能

スマートフォンの通知を確認したりなど、簡単なアクションをイヤホンで済ませられるのは作業の効率化に貢献すると思います。

「Pixel Buds A-Series」は、音質にそれほど大きなこだわりがなく、仕事とプライベートの両方に合わせられる万能な完全ワイヤレスイヤホンを探している人には要チェックの1台と言えるでしょう。特に、Androidスマホユーザーは、イヤホンとスマホの連携機能が便利に感じられるはずです。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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