伊VOLUMIOがトップウイングサイバーサウンドグループとタッグを組み、オーディオデバイスを日本市場に投入する。
第1弾製品として投入するのは、ネットワークストリーマー「RIVO」、DAC内蔵ネットワークストリーマー「PRIMO」、アンプ内蔵ネットワークストリーマー「INTEGRO」の計3モデル。発売時期は、「RIVO」が4月25日、「PRIMO」が6月下旬、「INTEGRO」が8月下旬。価格は、「RIVO」が165,000円、「PRIMO」が132,000円、「INTEGRO」が203,500円だ。
ネットワークストリーマー「RIVO」。4月25日発売で、価格は165,000円
イタリア語で“私の音量”を意味するVOLUMIO。日本では、小型シングルボード「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」でオーディオを楽しむためのOS「VOLUMIO OS」を開発するソフトウェア企業というイメージが強いが、今回、トップウイングサイバーサウンドグループとタッグを組んで投入するのは、“ソフトウェア”ではなく“ハードウェア”となる。
これまでも、コミュニティに参加するユーザーからさまざまなフィードバックをもらい、現在も“ソフトウェア”の「VOLUMIO OS」をブラッシュアップし続けているが、日本でのローンチイベントに合わせて来日したVOLUMIOでCEOを務めるミケランジェロ氏によれば、同社が目指す最高のユーザー体験は、ソフトウェア単体だけでは難しいため、新たにハードウェアを開発することに至ったそうだ。
ローンチイベントに登壇したVOLUMIO CEOのミケランジェロ氏
今回投入される「RIVO」「PRIMO」「INTEGRO」にも、最新OS「VOLUMIO 3」が搭載されているが、こちらはユーザー向けに提供されている「VOLUMIO 3」をそのまま搭載しているのではなく、独自のインターフェイスを備え、ハードウェアに合わせて音の出し方などの各種カスタマイズを行って搭載したという。また、新製品では「VOLUMIO 3」のオプションとしてサブスクリプションで提供しているPremium機能を利用できるそうで、各種プラグインや楽曲のクレジット検索、Bluetooth接続、CDデータの取り込みなどを追加料金なしで利用できるそうだ。
今回の新製品はいずれもiOS/Android向けに提供されているVOLUMIOアプリから操作可能
「RIVO」は、デジタル出力に特化して開発されたネットワークストリーマー。限りなくピュアな状態で安定して伝送するために、S/PDIF同軸やAES/EBU出力にはガルバニック・アイソレーションや電源フィルターを搭載。USBデジタル出力についても、専用クロックと安定化電源を搭載するなど、徹底した対策を施したという。また、Roon Readyデバイスとして認証されており、RoonのOutputとしても活用できる。
「RIVO」のフロント。オレンジ色の部分が電源ボタンになっている
接続端子は、AES/EBU出力×1、S/PDIF同軸出力×1、USB DAC接続用のUSB 2.0×1、CDプレーヤーやUSBストレージなどの外部デバイス接続用のUSB 3.0×1とUSB 2.0×1、ネットワーク接続用のギガビットLAN×1、ディスプレイ出力用HDMI×1、micro SDメモリーカードスロット×1を用意。IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth機能も搭載する。出力は最大でPCM 768kHz/32bit、DSD256まで対応。RAMは2GB、内蔵ストレージは16GBだ。
「RIVO」の背面は各種接続端子が並び、無線通信用のアンテナも用意されている
「PRIMO」は、ESS TechnologyのSABRE DAC「ESS9038Q2M」を内蔵し、アナログ出力に手持ちのアクティブスピーカーなどと組み合わせてミニマムなリスニング環境を手軽に構築できるネットワークストリーマー。デジタルセクションでI2S接続してD/A変換を行っているという。こちらも「RIVO」同様にRoon Readyデバイスとして認証されている。
「PRIMO」はDACを内蔵し、アナログ出力を使ってミニマムな環境構築にも使えるネットワークストリーマーという立ち位置
接続端子は、S/PDIF同軸出力×1、RCA出力×1、XLR出力×1、外部デバイス接続用のUSB 3.0×1とUSB 2.0×1、ネットワーク接続用のギガビットLAN×1、ディスプレイ出力用HDMI×1、micro SDメモリーカードスロット×1を用意。IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth機能も搭載する。オーディオ再生はPCM 192kHz/24bitまで。RAMは2GB、内蔵ストレージは16GB。
「PRIMO」の背面。アナログ出力はアンバランスとバランスの2系統用意されている
「INTEGRO」は、デュアルモノD級アンプを内蔵したネットワークストリーマーで、用意されているスピーカー出力やサブウーハー出力に手持ちのスピーカーやサブウーハーを接続して2.1chシステムを構築できるのが特徴。フロントにヘッドホン出力も用意されており、スピーカーリスニングだけでなく、ヘッドホンリスニングにも活用できる。
デュアルモノD級アンプを内蔵した「INTEGRO」。フロントにはヘッドホン出力も用意されている
接続端子は、S/PDIF同軸入力×1、S/PDIF光入力×1、RCA入力×1、スピーカー出力×1、サブウーハー出力×1、6.3mmヘッドホン出力×1、外部デバイス接続用のUSB 3.0×1とUSB 2.0×1、ネットワーク接続用のギガビットLAN×1、ディスプレイ出力用HDMI×1、micro SDメモリーカードスロット×1を用意。IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth機能も搭載する。オーディオ再生はPCM 192kHz/24bitまで。RAMは2GB、内蔵ストレージは16GBだ。
「INTEGRO」の背面。スピーカー出力のほか、S/PDIF同軸やS/PDIF光など、入力端子も豊富に用意されている
PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。