高コスパな完全ワイヤレスイヤホンを中心に展開しているSB C&SのオーディオブランドGLIDiC(グライディック)から、ながら聴きにぴったりなオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン「mameBuds TW-4000P」が登場! コンパクトなボディサイズを生かした個性派モデルのミニレビューをお届けします。
アフターコロナに向けて外出する機会が再び増えてきたこともあり、屋外での安全性や利便性の観点から、耳の穴をふさがずに音楽を楽しむことができる“ながら聴きイヤホン”の注目度がますます高まってきています。
今回取り上げる「mameBuds TW-4000P」も、そんなながら聴きイヤホンのひとつ。耳をふさがないオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンというのはほかのメーカーからも発売されていますが、「mameBuds TW-4000P」の特徴は、なんといっても個性的なスタイルでしょう。
なかでも充電ケースは驚きのコンパクトサイズです。完全ワイヤレスイヤホンのセールスポイントとしてよく“手のひらにすっぽりと収まるくらいコンパクト”という表現を目にしますが、「mameBuds TW-4000P」の充電ケースのコンパクトさはまさに別格といった感じです。
こちらが「mameBuds TW-4000P」の充電ケース。指でつまんで持てるサイズ感です
500円硬貨と並べるとこんな感じです。「mameBuds TW-4000P」の充電ケースがいかにコンパクトかおわかりいただけるでしょう
参考までに、アップル「AirPods Pro(第2世代)」と並べた写真も載せておきます
重さはイヤホン本体を格納した状態で約23.2gと非常に軽量です
ちょうど今は夏のレジャーシーズンの真っ只中なので、できるだけ装備を軽くし、スッキリ身軽なスタイルでお出かけしたいという人も多いと思いますが、「mameBuds TW-4000P」なら胸ポケットにも余裕で入るサイズなので、持ち運びも簡単。やはりイヤホンにとって「小さいは正義」ですね。
胸ポケットにスッと入れて持ち運べます。できるだけ装備を軽くして出かけたい時にも重宝しそうです
「mameBuds TW-4000P」は “mameBuds”というペットネームが示すとおり、イヤホン本体は豆みたいにコロッとした個性的なデザインになっているところも注目です。イヤホン本体はシリコン素材のジャケットで覆われており、付属のカラージャケットで着せ替えることも可能です。ちなみに、スティックレスのデザインで、装着した際に耳からの飛び出しもないことから、メーカーは“ながら聴きイヤホン”としてだけでなく、寝ながら使える“寝転びホン”としてアピールしています。
コロっとしたかわいらしい見た目のイヤホン本体
外から見える部分はシリコン素材のジャケットで覆われており、付属のカラージャケットに付け替えることも可能です。ちなみに、今回試用したブラックのモデルには、kuro、suna、lemonの3色のカラージャケットが付属。ホワイトモデルには、yuki、sakura、fujiの3色のカラージャケットが付属します
実際に装着してみましたが、耳穴に直接挿入するカナル型ではなく、耳穴の上にかぶせるように装着するオープンイヤー型のため、耳への押し込み具合でフィット感が左右されるものの、シリコン素材のジャケットで覆われているので、グリップ感は比較的ある印象。ウォーキングくらいの軽めの運動なら耳から落ちることなく使えそうです。
ただ、10mm径のダイナミック型ドライバーを搭載しているためか、内側のフットプリントがやや大きめで、耳の大きさや形状次第では収まり具合が悪いと感じる人もいるかもしれません。筆者はたいていのイヤホンは問題なく装着できますが、これまで他社のイヤホンを使っていて耳の収まりがあまりよくなかったのでちょっと気になる…という人は、実際に店頭の実機を使って事前に確認しておくほうがよいでしょう。
「mameBuds TW-4000P」を装着した様子です。耳穴の上に軽くかぶせるスタイルですが、シリコン素材のジャケットのおかげで、グリップ感は良好です
耳に直接触れるイヤホン本体内側はハードな樹脂素材でできています。フットプリントが以外に広いので、耳の小さな人は一度実機で装着具合を確かめたほうがベターかもしれません
メーカーのアピールする“寝転びホン”としては、耳からの飛び出しがほぼないので、寝ながら使って寝返りを打っても痛くはなりにくいですが、耳の穴の上にのせて使うオープンイヤー型イヤホンの構造上、あまりにも寝相が悪いと耳から外れてしまう場合がありそうです。寝ホンとして使う場合、耳から外れてどこかに転がってしまっても見つけやすいように、カラージャケットを目立つものに変更しておくとよいかもしれません。
ながら聴きイヤホンとしての聴こえ方については、耳穴の上にかぶせているだけなので、周囲の音がそれほどマスクされずに耳に入ってきますが、ボリュームを上げていけば当然周囲の音は徐々に聴こえづらくなってきます。スマートフォンの最大ボリュームを100とすると、屋外で周囲の音をしっかり確認しながら安全に利用できるレベルは20〜30くらいが目安でしょう。
音漏れに関しては、ながら聴きイヤホンとしては比較的少なめ。「mameBuds TW-4000P」だと、周囲がある程度騒がしい場所でもスマートフォンのボリュームを50くらいまで上げればしっかりと音楽を楽しめますが、これくらいのボリュームならほとんど音漏れは気にならないので、静かなオフィスでも十分使えそうです。
最後に音質についてですが、全体的にはウォーム系のやわらかい音色で、オープンイヤー型ならではの抜け感を生かした聴き疲れしにくいサウンドが広がります。完全ワイヤレスイヤホンとしては比較的大きい10mm径のダイナミック型ドライバーを搭載していることもあり、オープンイヤー型が苦手とする低音域も頑張っている印象です。
ただ、ボリュームを下げると比例して低音域の量感が減るため、使用するボリューム次第ではやや物足りなく感じるかもしれません。とはいえ、ボリュームをある程度上げれば本来のバランスで音楽を楽しめますし、ながら聴きイヤホンや寝ホンとしての使い方を考えれば、これくらい聴きやすさを重視したサウンドチューニングがあっているのかもしれません。
BluetoothのコーデックはSBCとAACに対応。iPhoneユーザーも安心ですね
バッテリー性能はイヤホン単体で最大約6.5時間、充電ケース併用で最大約13時間となっており、昨今の完全ワイヤレスイヤホンとしてはやや短めですが、充電ケースが思いっきり小さく、胸ポケットやバッグにスッと入れて手軽に持ち運んで使えるという点は、ほかの完全ワイヤレスイヤホンにはない「mameBuds TW-4000P」ならではの大きな強みです。屋外にイヤホンを持ち出す機会が多く、できるだけコンパクトでかさばらないながら聴きイヤホンを探している人は、「mameBuds TW-4000P」はよい選択肢になってくれそうです。
GLIDiC「mameBuds TW-4000P」の主な仕様
イヤホン重量(片耳):約3.5g
イヤホン操作:タッチコントロール
再生時間(イヤホン単体):最大6.5時間
再生時間(充電ケース併用):最大13時間
充電方法:充電ケース
急速充電対応:-
防水対応:○(イヤホンのみ、IPX4相当)
対応コーデック:SBC、AAC
アプリ対応:-
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト