50インチ(V型)テレビは、映画やスポーツ、ゲームを臨場感たっぷりに楽しめる「大画面」と言えるサイズの入り口。高画質液晶テレビの注目スペックである「mini LEDバックライト」を搭載したモデルも選べます。
必ずしも選択肢の多いサイズではありませんが、どれを選べばよいかわからない……と悩んでしまうこともあるはず。そこで本記事では、50インチテレビの基本的な特徴や選び方、そしておすすめ製品を紹介します。価格.comの人気製品から、「これは買い!」という製品を選出したので、ぜひ購入の参考にしてみてください。
【価格.comマガジンがおすすめする理由】
50インチでは珍しい高画質志向のモデル
精細感や色再現にすぐれた画質で映画などをじっくり楽しめる
全録機能「タイムシフトマシン」でテレビ番組を楽しみ尽くせる
【ただし、こんな人には向きません】
機能性や画質よりもとにかく価格を重視したい人
50インチ(V型)テレビで、今コスパの観点から最もおすすめしたいのがTVS REGZAのmini LEDバックライト搭載液晶テレビ「50Z870R」です。選択肢が少なめな50インチテレビのなかで、高画質志向モデルはレアなだけでなく、全録機能「タイムシフトマシン」まで使えるオールラウンダーと言えます。
「50Z870R」は、TVS REGZAのmini LEDバックライト搭載液晶テレビの中核と言える「Z8(Z875R/Z870R)」シリーズに属するモデル。50インチと43インチモデルが「Z870R」で55インチ以上が「Z875R」という型番です。
「50Z870R」の画質は55インチ以上の「Z875R」よりもわずかに劣りますが、mini LEDを使ったハイグレード品だけあって、フォーカス感と色の多彩さ、グラデーションの描き方は上位グレードの「Z9(Z970R)」シリーズ譲りと言えるすばらしいクオリティ。暗いシーンに浮かぶ光の見せ方など、液晶テレビでありながらまるで有機ELのようなコントラスト感です。音質には広がりと伸びやかさがあり、映画などを再生するとスムーズに音が広がります。
テレビの大きさは「インチ」で表されるのが一般的で、これは画面の対角線の長さを示したもの。50インチ画面は、高さ約65cm、幅が約111cmです
まずは50インチ(V型)テレビの特徴をおさらいしておきましょう。一般的な50インチテレビの大きさは、高さが約65cm(スタンドを除く)、幅が約111cm。
50インチテレビと聞くと大きすぎると思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。最新のテレビは10年前と比べると画面周辺の額部分がかなり狭くなっていて、省スペース化されています。久しぶりの買い替えという場合、これまで使っていたテレビよりも(同じ本体サイズで)大きな画面をねらえるでしょう。
50インチテレビがちょうどよいと言えるのは、具体的には8〜10畳前後の部屋。それほど圧迫感なく、臨場感たっぷりの大画面を楽しめますよ。
※データは2025年6月時点のもの
50インチ(V型)のテレビは、実は現在の主流とは言えないサイズです。そのため、選択肢は限定的になるのが現実です。物理的に「50インチしか置けない」などの理由がないのであれば、55インチなどの周辺サイズを検討するのがよいでしょう。選択肢が広がるだけでなく、コストパフォーマンスにもすぐれた製品を選べます。
しかし、50インチテレビにも画質や機能にこだわった製品がないわけではありません。本記事では液晶テレビの高画質化技術であるmini LEDバックライトを搭載したモデルなどを紹介します。有機ELテレビについては50インチというサイズは存在しません。それに近いサイズとして48インチの製品があるため、同じサイズ感で有機ELテレビを探すならば、48インチを検討するとよいでしょう。
なお、サイズ別の価格.comのトレンドは上のグラフのとおり。メーカーが主力として扱っているのは55インチと65インチで、こちらのサイズは選べる製品も多いことが特徴です。
現在のテレビは、有機ELと液晶の大きく2つに分けられます。2つを分けるのは発光方式の違い。詳細はともかく、とにかく画質がよいテレビを求めるならば有機EL、コストパフォーマンスを求めるならば液晶を選ぶとよいでしょう。
ただし、上記のとおり50インチの有機ELテレビは今のところ存在しません。同じサイズ感の有機ELテレビが欲しいのであれば48インチを、もう少し大きくてもよいのであれば55インチを検討しましょう。
有機ELテレビは総じて画質がよく、グレーではない黒らしい黒を再現できることが特徴です。正確な光の表現ができるため、映像に臨場感が出るのです。また、視野角が広い(斜めから見ても色が変わりにくい)ことも大きな特徴です。ひと昔前の有機ELテレビは液晶テレビよりも暗いと言われていましたが、最新モデルでは明るさに不足はなく、どのような環境でも使いやすいテレビだと言えます。
有機ELテレビの画質のよさは、主に黒の再現性、局所的な明るさのコントロール力にあります。この有機ELテレビのよさを100%生かすならば「部屋を暗くして」「映画を見る」とよいでしょう。
高画質テレビの最新技術として注目されているのがmini LEDバックライトを搭載した液晶テレビです。
有機ELテレビには「焼き付き」と呼ばれる現象(※)や寿命の面で心配する声もあります。そこで、価格的に有利な液晶テレビのなかで高画質を実現するための技術が注目されているのです。実際に、mini LEDバックライトを搭載した液晶テレビは、有機ELテレビよりも安い(一般の液晶テレビよりは高い)ことがほとんど。画質とコストのバランスがよい選択肢だと言えます。
※同じ画像を長時間表示し続けた場合、その部分に残像が生じたり、劣化が進行したりする症状のこと。最新製品での実使用上はそれほど気にする必要はありません。
液晶テレビは画面の裏に設置されたバックライト(光源)で映像の明暗を再現します。このバックライトを細かく区切り、エリアごとに別々に動かす(ローカルディミングする)ことで、コントラストの高い(明暗差がはっきりした)映像を表示できるのです。
ただし、最高画質のmini LEDバックライト搭載テレビは65インチ以上に限定される場合もあります。この点には注意しましょう。
mini LEDバックライトの分割エリア数は数百から数千。画素単位(4Kならば約800万画素)で光をコントロールする有機ELテレビには及びませんが、映像の明暗のより正確な再現性を期待できます。
最新のテレビでは、外付け(別売)HDDを接続すれば地デジなどの番組を録画できます。テレビ番組を録画する方法としてはDVD・ブルーレイレコーダーを使う方法もありますが、録画番組をディスクに残したり、DVDなどのディスクを再生したりという予定がないならば、テレビだけでも十分でしょう。
DVD・ブルーレイレコーダーを使わずに録画機能を充実させたい場合は、3チューナーを搭載したテレビがおすすめ。3チューナーのテレビならば、テレビと外付けHDDを接続するだけで2番組の同時録画(と同時の別番組視聴)が可能。録画したい番組が重なる場合でも困ることがありません。
最新のテレビは、基本的にほとんどがネット動画の視聴に対応しています。つまりDVDプレーヤーやFire TV Stick、Chromecastなどのストリーミング端末がなくても、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、YouTubeなどの動画を楽しめるということ。
上記3つはすべての製品が対応していると思って間違いありませんが、TVerやDAZNなどに対応しているかどうかは製品次第。リモコンにショートカットボタンを搭載していることもあるので、自分が利用するサービスに対応しているかどうか、リモコンにボタンがあるかどうか、確認するとよいでしょう。
ひと昔前はこうした製品を「スマートテレビ」と呼びましたが、今ではそう呼ぶことは少なくなりました。世の中のテレビほとんどが「スマートテレビ」化したからです。
ここからは、ホームシアターコンシェルジュ遠藤義人さんが “これは買い!”とおすすめする製品を紹介します。
・〈基準1〉放送番組やYouTubeの画質がすぐれているか
映像表示の「モード」を自動調整や「標準」「スタンダード」などにして、放送番組やYouTubeを視聴。自然な補正や色再現ができているかをチェックしました。
・〈基準2〉映画の画質がすぐれているか
映像表示の「モード」を映画再生向きの「映画」や「シネマ」などにして、Ultra HDブルーレイを中心に再生。4K解像度のコンテンツを自然な解像感、色再現で見せられるかをチェックしました。
・〈基準3〉視野角がすぐれているか
画面を斜めから見たときにも色が大きく変わらないかをチェックしました。視野角が広い(斜めから見ても色が変わりにくい)と、リビングルームなど広めの部屋でも使いやすいと言えます。
・〈基準4〉音質がすぐれているか
ニュースやドラマでの人の声が聴き取りやすいか、スポーツ中継や音楽ライブに臨場感があるか、映画での低音に迫力があるかをチェックしました。
・〈基準5〉操作性がすぐれているか
操作時の動作が機敏か、リモコンの利便性がよいか、インターフェイスは使いやすいかをチェックしました。
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冒頭で「究極」のモデルとしてあげたとおり、50インチ(V型)テレビで最もコストパフォーマンスにすぐれているのがTVS REGZA「50Z870R」。「タイムシフトマシン」(指定した6チャンネルの「全録」機能)にも対応した「Z8」シリーズのモデルです。50インチという希少なサイズで高画質テレビを探しており、価格より性能を重視する人にはベストチョイスです。
「50Z870R」はmini LEDテレビのハイグレードクラスに属するだけあって、REGZAらしいフォーカス感と色の多彩さが特徴。ピントが合ってクッキリ映る顔と、背景のボケたところの差がしっかり出るのが印象的です。また、衣服のドレープが作る影や少しくすんだ色のニュアンスも、液晶テレビでありながら見せ方が巧みだなと感心しました。
暗いシーンが多い映画でも精細感が高くmini LEDらしさをふんだんに発揮していました。照明や光跡も、青白い光からオレンジに寄った燈色まで自然なグラデーションで描き分けます。ピカリと輝く光の筋も眩しいほど鮮やかです。
下位モデル「Z6(Z670R)」シリーズよりもサウンドに広がりを感じられますし、全般的に伸びやか。ヘリの旋回音もスムーズでした。
なお、「Z8」シリーズは画面サイズで「Z875R」と「Z870R」に分かれていて、「Z875R」シリーズは55V型以上の大型モデル。どちらもmini LEDバックライトを搭載した液晶テレビなのですが、実は液晶パネルの仕様が異なり(量子ドット技術非採用など)、実際に比べると、「Z875R」のほうが画質としてはすぐれています。

「4T-C50HP2」(「HP2」シリーズ)は、シャープのmini LEDバックライト搭載液晶テレビの高級モデル。mini LEDバックライト搭載テレビとしては小型の43/50インチモデルをラインアップしていることが特徴です。55インチ以上がラインアップされる「HP1」シリーズの小型モデルという位置づけとなります。
部屋を暗くして見た映画作品の描写は、暗部が白く浮いたり色がぼやけたりすることなく、クリアーで鮮やか。明るい部屋で「AIオート」モードで見たバラエティやスポーツ中継、音楽番組などでは、明るいのに色が濃厚。吟味された画質(絵作り)であることをうかがわせます。
「HP1」と異なるのは、画面サイズのほか、パネルが低反射「N-Blackパネル」であることなど。「HP1」はより広視野角な(斜めから見ても色が変わりにくい)「N-Black Wide パネル」を搭載しています。また、スピーカーはやや簡素になっていて、ハイトスピーカーがないシンプルな2ch(+サブウーハー)構成です。
“Wideでない”「HP1」とのパネル差はやや気になりました。「4T-C50HP2」は視野角が狭いわけでもないのですが、部屋を暗くしたときの映り込みがあるのです。また、「HP1」よりも画面が小さくなった分だけ凝縮感が出るかと期待しましたが、全体的にこぢんまりと感じてしまいました。
もし設置場所に余裕があるならば、もう少しだけ予算をとって55インチの「HP1」(4T-C55HP1)も検討することをおすすめします。

mini LEDバックライトを搭載した液晶テレビに注力しているハイセンスには、複数のmini LEDテレビがラインアップされています。その中で圧倒的にコストパフォーマンスにすぐれていると推したいのが「U8R」シリーズです。最上級モデル「U9R」シリーズ譲りの映像と音ながら、価格をグッと抑えています。
絵作り自体は「U9R」シリーズと同様。クッキリした赤を中心とした正確な色の描き分けができています。「U9R」よりも絶対的な明るさは控えめですが、人肌の色は正しく自然に表現されています。
「U8R」シリーズは基本的に映り込みの少ない低反射パネルを使っていますが、50インチモデル「50U8R」のみパネルが異なる(※)ことには注意しましょう。おそらく、正面から見たときのコントラスト感(くっきりとした再現性)にすぐれたVAパネルと推察されます。 (※55インチなどほかのサイズは視野角の広いADSパネル)
スピーカーシステムは「2.1.2」chのサラウンド仕様。広がりは感じますが、セリフがややこもり気味なのが残念。もっとも、映画の戦闘シーンでの爆発音などは迫力があります。アクションシーンでのガラスが割れる音や発砲音といった効果音が刺激的でした。

現在50インチの有機ELテレビは存在しませんが、同じサイズ感の有機ELテレビを探しているならばLGエレクトロニクスの48インチモデル「OLED48C5PJA」がおすすめ。有機ELテレビとしては“小型”の48、42インチが選べることもうれしい高コスパモデルです。ただし、値ごろ感で言えば55インチモデルのほうが上であることには留意しましょう。
同社の上位グレード品である「G5」シリーズと比べても、絵作り(画質)の方向性自体に大きな違いはなく、パネルの性能に応じて「身の丈に合った」正確な再現を求める人にぴったり。ことさら高性能をアピールすることなく、正確に再現しようという上品さが「C5」シリーズにも通底しています。
明るい環境で映像モード「標準」を試すと、スタジオ出演者を血色よく再現します。もっとも、地デジ放送番組のような解像感のない映像のスケーリング(解像度変換表示)の点では、「G5」シリーズとの落差を感じました。映像がパン(カメラの横移動)する際の斜め線の処理(家具のエッジ、弦の震え、白黒の鍵盤の処理など)に際して、ややぎくしゃくしたシーンが見受けられるのです。
「FILMMAKER MODE」で見る映画作品では、黒がしっかり沈み、暗いシーンでも色数が豊富。まさに映画館で見るかのように、暗闇に青やオレンジの閃光だけが横切る世界観を堪能できます。
スピーカーシステムを比べると、「G5」シリーズよりも小規模にまとめられています。実際に聴いた印象としては、やや高音域がキツいかと感じる場面があるぐらいで、さほど格差はありませんでした。スタジアムの歓声も、野太い男性の声もテレビとしては十分で、ミリタリーアクション映画においても戦車のキャタピラー音や爆撃音も「G5」シリーズに遜色ないのは、AIによるバーチャル立体音響処理のおかげでしょう。

48インチの有機ELテレビとしてLGエレクトロニクス「OLED48C5PJA」とあわせてチェックしたいのがシャープ「4T-C48HQ2」です。この「HQ2」シリーズも42、48インチの“小型”サイズを展開する数少ない有機ELテレビ。デスクトップでも利用できるサイズ感ですから、凝縮感あるデスクトップシアターも楽しめます。
この凝縮された高画質の魅力は大きく、「AIオート」モードで見る音楽番組では、照明、白い肌の血色の様子、ギターの震える弦の軌跡が明瞭。「映画」モードでは暗闇にうごめく戦闘員や銃撃の光跡、微妙な照明の色味も正確に描き分けます。近接して画面を見るゲームやアニメとも相性がよさそうです。このサイズなら上位モデルほどの輝度(明るさ)がなくても十分かもしれません。
スピーカーシステムはシンプルな2ch構成。画面上の設置されるハイトスピーカーはありませんが、だからこそ近接視聴でも両耳の間に定位が決まるデスクトップオーディオシステムにハマるとも言えます。基本的には、別途外付けスピーカーは不要でしょう。
国内外でさまざまなメーカーのテレビは、できることがまったく違うということはありません。いっぽうでメーカーごとにしっかりと個性を持っていることも確か。以下に主要メーカーの特徴を紹介しましょう。有機EL/液晶を問わないおすすめ製品をピックアップした記事、液晶テレビのおすすめ製品に特化した記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
TVS REGZAは、REGZA(レグザ)ブランドでテレビやブルーレイレコーダーなどを販売するメーカーです。かつては東芝映像ソリューションという名称でしたが、現在の社名はTVS REGZA。中国ハイセンスグループの傘下にありますが、環境に合わせて画質を常に最適化する「おまかせ」機能などは「東芝」から継承されています。高級モデルに搭載されている「タイムシフトマシン」(全録)機能もREGZAならでは。指定した放送チャンネルの番組をすべて録画できるというほかにない特徴を持っています。
ハイセンスグループはTVS REGZAの親会社にあたります。両社はテレビ作りで協業しており、ハイセンスの映像処理エンジンはTVS REGZAと共同開発されています。ハードウェアのベーシックな部分は共用と思われますが、REGZAとハイセンスはあくまで別ブランド。TVS REGZAは有機ELとmini LEDバックライト搭載液晶テレビ両方を展開するいっぽう、ハイセンスはmini LED“推し”。明るさを生かした自然な映像再現性が特徴で、質のよいmini LEDテレビが手ごろな価格で手に入ります。
総合家電メーカーパナソニックはVIERA(ビエラ)というブランド名でテレビを販売しています。プラズマテレビの時代から自発光デバイスにこだわり、高級モデルでは画質を追求してきたため、現在も最上位モデルは自発光デバイスの有機ELテレビ。暗室で映画を見るための「ディスプレイ」としても定評があります。2024年モデルからはOSにFire TVを搭載したことがトピック。Amazonプライム・ビデオなど、サブスクの動画サービスとの親和性が高いテレビをラインアップしています。
ソニーのテレビはBRAVIA(ブラビア)というブランドで展開されています。認知特性プロセッサー「XR」などの映像処理エンジンを搭載することが特徴で、再生する映像を分析しつつ、表示の最適化を図ります。安定した品質が魅力ですが、価格設定が高めではあります。また、液晶テレビ、有機ELテレビともにラインアップしていますが、日本での製品リリースは鈍化しており、他社比較で必ずしも「最新」仕様でないことには留意しましょう。
シャープも日本でおなじみのテレビメーカーのひとつです。テレビ向けの液晶パネル生産は終了しましたが、テレビの展開はしっかり継続しています。シャープの製品で注目したいのは有機ELテレビ。最上位モデルには、発色のよさが特徴の量子ドット技術を使った有機ELパネル「QD-OLED」を採用しているのです。このパネルで毎年最新製品をリリースしているのは、日本国内ではシャープだけです。
TCLは、中国を本拠とする総合家電メーカーです。日本での知名度は高くありませんが、グローバル市場を見れば日本発祥のメーカーよりも大手だと言えます。そのスケールメリットを生かした製品価格、関連会社で液晶・有機ELパネル製造も行う技術力がTCLの特徴。ハイセンス同様にmini LEDバックライトを搭載した大画面テレビを手の届きやすい価格で多数展開し、日本でも少しずつシェアを拡大しています。高コントラストの映像がほしいけれど、価格は抑えたい、という人が注目するとよいでしょう。
韓国のLGエレクトロニクスは、すでに日本でおなじみの家電メーカーになったと言ってよいでしょう。グループ会社にLGディスプレイという液晶・有機ELパネルのメーカーを持つメリットを生かし、最新仕様のパネルを製品化し続けています。特に力を入れているのは有機EL。テレビだけでなく、PCモニターでも多くの有機EL製品を展開するメーカーとして注目される存在です。チューナー部分が別体となった「トゥルーワイヤレス」テレビシリーズなど、独自の製品企画にも積極的なため、有機ELテレビを検討するならば一度ラインアップを確認してみるとよいでしょう。
暗部の再現性という意味での画質、動きの速い映像への追従性という2点で有機ELが有利です。ただし、それは“比較すれば”の話。どちらを選んでも大きな問題はありません。
液晶テレビでも有機ELテレビでも最新テレビの多くは「ゲームモード」を搭載しています。これは主に低遅延を実現したモードのことで、操作と映像表示のズレを最小に抑えようとするもの。ゲーム時はこの機能を利用するとよいでしょう。
基本的には可能です。どんなテレビでも必ず壁掛けにできるわけではありませんが、多くの最新テレビの背面にはネジ穴が設けてあります。この穴の間隔は国際標準規格「VESA」に準拠していることがほとんど。「VESA」準拠のテレビであれば、同じく「VESA」準拠の金具などで壁掛けに対応できます。
「VESA」準拠にも「100×100」や「200×200」などいくつかサイズがあるので、詳細は取扱説明書を確認しましょう。
また、テレビの壁掛け時には壁の強度が必要です。50インチテレビを壁掛けしたい場合は専門業者に相談するとよいでしょう。
2人以上での作業を強く推奨します 。
50インチテレビの重量は、スタンド込みで約10kg~20kg前後が一般的。重さだけで言えばひとりで持ち上げられないわけではありませんが、液晶テレビ・有機ELテレビの画面は強く圧迫したり折り曲げたりすると破損する恐れがあります。安全のため、壁掛けやスタンドへの固定を正確に行うためにも、必ず複数人で作業しましょう。
量販店などでテレビを購入する場合、設置サービスを受けられることもあります。価格と合わせて確認しておくとよいでしょう。
50インチのテレビはチューナーレスモデルも含めて製品数が少ないため、お買い得モデルを探すのは難しいでしょう。
チューナーレステレビとは、テレビの放送番組を受信するチューナーが入っていないテレビのこと。テレビ番組を受信して視聴できない分、少しだけ価格が抑えられていることがメリットです。製品数が少ない50インチテレビではそのメリットは得られにくくなります。とにかく安くテレビを購入したい場合、製品数の多い43インチ(V型)テレビなどを検討するとよいでしょう。チューナーレステレビを含めた選択肢がグッと広がります。
「HDR」とは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略。映像の最も暗い部分と最も明るい部分の差をダイナミックレンジと言うのですが、このレンジが従来の「SDR(Standard Dynamic Range)」よりも広い規格のことです。
明暗差をよりダイナミックに再現できるため、より高画質を期待できるのです。ただし、この恩恵を100%受けられるのは、同じく「HDR」対応のコンテンツを再生したときのみ。「HDR」対応映像作品は、NetflixやAmazonプライム・ビデオで配信されているほか、Ultra HDブルーレイにも収録されています。
有機ELテレビ、液晶テレビ、どちらにも使われる画質向上のための技術のことです。色の純度(再現性)が高い、より色彩豊かな映像を期待できます。
一般的な使い方をするならば、過度に心配する必要はありません。同じ映像を長時間表示し続けると、その跡が残ってしまう現象を「焼き付き」と言います。最新の有機ELテレビではしっかり「焼き付き」対策(人が認知できないレベルで画素をわずかにずらす、ロゴを検知して明るさを調整するなど)がされています。
ただし、原理的なリスクはゼロではありません。ゲームのステータス表示やテレビ局のロゴマークなど、まったく動かない同じ映像を一日中表示し続けるような使い方は避けたほうが安心ではあります。
問題ありません。テレビの新製品は主に夏から秋にかけて毎年発売されるのが一般的です。そのタイミングが、ひとつ前のモデル(型落ち)が値下がりするタイミングでもあります。発売されたばかりの高価な新製品よりもコストパフォーマンスが高い場合があるため、よい選択肢と言えます。
ただし、デジタルAV機器であるテレビは、基本的には「最新が最良」であることが多いと心得ましょう。液晶パネルが刷新されるなどのタイミングは必ず存在し、輝度(映像の明るさ)や視野角の広さ(斜めから見たときも色が変わらないこと)などの基礎的な能力に差がある場合もあります。