65インチ(V型)テレビは、映画やスポーツ、ゲームを臨場感たっぷりに楽しめる「大画面」と言えるサイズ感が魅力。現在のテレビ市場における主力サイズでもあるため、有機ELやmini LEDバックライト搭載液晶テレビなど、高画質・高機能志向のモデルを選びやすいことも特徴です。
選択肢が広いだけに、種類が多すぎてどれを選べばよいかわからない……と悩んでしまうこともあるはず。そこで本記事では、65インチテレビの基本的な特徴や選び方、そしておすすめ製品を紹介します。価格.comの人気製品から、「これは買い!」という製品を選出したので、ぜひ購入の参考にしてみてください。
【価格.comマガジンがおすすめする理由】
高コントラストな(メリハリのある)画質と明るさでどんな環境でも映画を楽しめる
無理にサウンドバーを別途購入する必要がないほどの高音質
「全録」にも対応するのでテレビ番組を楽しみつくせる
【ただし、こんな人には向きません】
少しでも安く65インチテレビを購入したい人
映画は暗い部屋で見るという人は有機ELがベター
65インチ(V型)テレビで、今コスパの観点から最もおすすめしたいのがTVS REGZAのmini LEDバックライト搭載液晶テレビ「65Z970R」です。各社の最新mini LEDテレビは有機ELに迫る画質を実現していますが、「Z9(Z970R)」シリーズは全録「タイムシフトマシン」も搭載しながら最上級の画質・音質を実現しています。
55インチでは有機ELのお買い得感が強まっていますが、65インチというもうひとつのボリュームゾーンでは液晶テレビのコストパフォーマンスが優勢。各社の最高画質を謳うmini LEDバックライト搭載液晶テレビを選ぶとなると、65インチが最小サイズとなる場合もあり、その意味でも注目したいサイズです。
ここで取りあげる「65Z970R」は、「4K Mini LED液晶レグザ」の最上位モデル。明るい部屋でも映画作品の意味を存分に味わえるテレビです。有機ELのように部屋を暗くしなければ映画を語りにくいといったことがなく、音もサウンドバーを超えてブックシェルフ型スピーカー並みの定位感と全帯域での過不足ない再生能力を持っています。
さらに、指定した6チャンネル分の放送番組をまるごと録画できる全録「タイムシフトマシン」機能も備えていますから、コストパフォーマンスの高いモデルだと言えます。
テレビの大きさは「インチ」で表されるのが一般的で、これは画面の対角線の長さを示したもの。一般的な65インチテレビは、高さ約86cm(スタンドを除く)、幅が約145cmです
まずは65インチテレビの特徴をおさらいしておきましょう。一般的な65インチ(V型)テレビの大きさは、高さが約86cm(スタンドを除く)、幅が約145cm。
65インチテレビと聞くと大きすぎると思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。最新のテレビは10年前と比べると画面周辺の額部分がかなり狭くなっていて、省スペース化されています。久しぶりの買い替えという場合、これまで使っていたテレビよりも(同じ本体サイズで)大きな画面をねらえるでしょう。
65インチテレビがちょうどよいと言えるのは、具体的には12畳以上の部屋。12畳程度の広さがあれば、それほど圧迫感なく、臨場感たっぷりの大画面を楽しめますよ。
※データは2026年2月時点のもの
65インチ(V型)のテレビは現在メーカーの主力であり、最も力が入っているサイズのひとつです。実際に価格.comでサイズ別のトレンドを見ると、最も製品が多いのが55インチで、それに次ぐのが65インチです。製品数が多ければよいというものでもありませんが、たとえば65インチと50インチテレビを比較するとその内容はまったく異なります。
65インチテレビは製品数が多いため、安価な液晶テレビから高画質志向のmini LEDバックライト搭載液晶テレビ、有機ELテレビなどの選択肢が広いのです。最高画質・音質のテレビが欲しいと考えるならば、55か65インチテレビをまずは検討すべきと言えます。
特に最高画質の液晶テレビが欲しい場合、メーカーによっては65インチを最小サイズとしいることがあります。
現在のテレビは、有機ELと液晶の大きく2つに分けられます。2つを分けるのは発光方式の違い。詳細はともかく、とにかく画質がよいテレビを求めるならば有機EL、コストパフォーマンスを求めるならば液晶を選ぶとよいでしょう。
有機ELテレビは総じて画質がよく、グレーではない黒らしい黒を再現できることが特徴です。正確な光の表現ができるため、映像に臨場感が出るのです。また、視野角が広い(斜めから見ても色が変わりにくい)ことも大きな特徴です。ひと昔前の有機ELテレビは液晶テレビよりも暗いと言われていましたが、最新モデルでは明るさに不足はなく、どのような環境でも使いやすいテレビだと言えます。
有機ELテレビの画質のよさは、主に黒の再現性、局所的な明るさのコントロール力にあります。この有機ELテレビのよさを100%生かすならば「部屋を暗くして」「映画を見る」とよいでしょう。
高画質テレビの最新技術として注目されているのがmini LEDバックライトを搭載した液晶テレビです。
有機ELテレビには「焼き付き」と呼ばれる現象(※)や寿命の面で心配する声もあります。そこで、価格的に有利な液晶テレビのなかで高画質を実現するための技術が注目されているのです。実際に、mini LEDバックライトを搭載した液晶テレビは、有機ELテレビよりも安い(一般の液晶テレビよりは高い)ことがほとんど。画質とコストのバランスがよい選択肢だと言えます。
※同じ画像を長時間表示し続けた場合、その部分に残像が生じたり、劣化が進行したりする症状のこと。最新製品での実使用上はそれほど気にする必要はありません。
液晶テレビは画面の裏に設置されたバックライト(光源)で映像の明暗を再現します。このバックライトを細かく区切り、エリアごとに別々に動かす(ローカルディミングする)ことで、コントラストの高い(明暗差がはっきりした)映像を表示できるのです。
ただし、最高画質のmini LEDバックライト搭載テレビは65インチ以上に限定される場合もあります。この点には注意しましょう。
mini LEDバックライトの分割エリア数は数百から数千。画素単位(4Kならば約800万画素)で光をコントロールする有機ELテレビには及びませんが、映像の明暗のより正確な再現性を期待できます。
最新のテレビでは、外付け(別売)HDDを接続すれば地デジなどの番組を録画できます。テレビ番組を録画する方法としてはDVD・ブルーレイレコーダーを使う方法もありますが、録画番組をディスクに残したり、DVDなどのディスクを再生したりという予定がないならば、テレビだけでも十分でしょう。
DVD・ブルーレイレコーダーを使わずに録画機能を充実させたい場合は、3チューナーを搭載したテレビがおすすめ。3チューナーのテレビならば、テレビと外付けHDDを接続するだけで2番組の同時録画(と同時の別番組視聴)が可能。録画したい番組が重なる場合でも困ることがありません。
最新のテレビは、基本的にほとんどがネット動画の視聴に対応しています。つまりDVDプレーヤーやFire TV Stick、Chromecastなどのストリーミング端末がなくても、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、YouTubeなどの動画を楽しめるということ。
上記3つはすべての製品が対応していると思って間違いありませんが、TVerやDAZNなどに対応しているかどうかは製品次第。リモコンにショートカットボタンを搭載していることもあるので、自分が利用するサービスに対応しているかどうか、リモコンにボタンがあるかどうか、確認するとよいでしょう。
ひと昔前はこうした製品を「スマートテレビ」と呼びましたが、今ではそう呼ぶことは少なくなりました。世の中のテレビほとんどが「スマートテレビ」化したからです。
地デジなどの放送番組を見ない人は、地上デジタル放送、CS/BS放送の受信機能を持たない「チューナーレステレビ」を選ぶという方法もあります。放送番組の受信はできませんが、インターネット環境があればネット動画は手軽に視聴できます。一般的なテレビと比べるとやや価格が抑えられてはいますが、画質・音質を含めた機能性も控えめ。
そのチューナーレステレビのなかでも価格.comで人気なのはXiaomiの「Xiaomi TV A Pro 65 2025」。発売からしばらく経ったこともあり、2026年2月19日時点での価格.com最安価格は77,300円。65インチの4Kテレビが驚くほどの低価格で購入できます。
ここからは、ホームシアターコンシェルジュ遠藤義人さんが “これは買い!”とおすすめする製品を紹介します。
・〈基準1〉放送番組やYouTubeの画質がすぐれているか
映像表示の「モード」を自動調整や「標準」「スタンダード」などにして、放送番組やYouTubeを視聴。自然な補正や色再現ができているかをチェックしました。
・〈基準2〉映画の画質がすぐれているか
映像表示の「モード」を映画再生向きの「映画」や「シネマ」などにして、Ultra HDブルーレイを中心に再生。4K解像度のコンテンツを自然な解像感、色再現で見せられるかをチェックしました。
・〈基準3〉視野角がすぐれているか
画面を斜めから見たときにも色が大きく変わらないかをチェックしました。視野角が広い(斜めから見ても色が変わりにくい)と、リビングルームなど広めの部屋でも使いやすいと言えます。
・〈基準4〉音質がすぐれているか
ニュースやドラマでの人の声が聴き取りやすいか、スポーツ中継や音楽ライブに臨場感があるか、映画での低音に迫力があるかをチェックしました。
・〈基準5〉操作性がすぐれているか
操作時の動作が機敏か、リモコンの利便性がよいか、インターフェイスは使いやすいかをチェックしました。
| 製品 価格.com最安価格 | 画像 | ショップリンク | 詳細を見る | 画面サイズ | 解像度 | 種類 | 地デジチューナー数 |
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「Z9(Z970R)」シリーズは、TVS REGZAのmini LEDテレビの最上位モデル。ひと言にすれば、色の再現性が高く、明るい部屋でも映画作品(演出)の意味を存分に味わえるテレビです。音質もサウンドバーを超えて一般的な小型スピーカー並みの再生能力を持っています。さらに「タイムシフトマシン」(指定した6チャンネルの「全録」機能)も利用可能な、万能と言える1台です。
自動で画質を最適化してくれる「おまかせAI」モードでの映像は、次に紹介する同社有機ELテレビ「X9(X9900R)」シリーズと比較しても見劣りしない色数。動画の破綻がない自然な動きに一目で魅了されました。地デジ放送番組のような画質的に厳しいソースであっても、映像補間を強くかけすぎたり、輪郭を誇張したり、ノイズを消してツルツルにしすぎたりしません。
液晶テレビながら、黒浮き(本来黒い部分がグレーっぽくなること)やハロ(光漏れ)、映り込みもほとんど気になりません。「映画プロ」モードで見る映画作品の暗い部分の描写力も十分。全暗の部屋で見る有機ELテレビには及ばないものの、一般家庭において想定される明かりを残した夜のリビング環境なら、むしろこちらのほうが好適かと思わせるほど。人物ごとの肌の違いや顔への照明の当たり具合が示す映画言語的表現を、ハッキリと見る側に正しく伝えてくれます。
有機ELテレビに比べると視野角は限られます(非現実的なぐらい極端に斜めから見れば色が変わる)が、普段使いならばまず気にならないレベルにまとめられています。

万能画質で、明るいリビングなどで総じて使いやすいのがシャープ「4T-C65HP1」。シャープの液晶テレビのなかで、最上位のプレミアムライン「HP1」シリーズに属するモデルです。
パネルは量子ドット+mini LEDバックライトによるもので、エリアごとのバックライト制御をより緻密にしているのがポイント。さらに「4T-C65HP1」は低反射「N-Black Wideパネル」を採用し、視野角が広く、(液晶テレビとしては)斜めから見ても色が変わりにくいという特徴があります。このことは、量販店などで確認してもすぐにわかるでしょう。
部屋を暗くして見た映画作品の描写力は、同社の最新有機EL「HS1」シリーズには及ばないものの、暗部が白く浮いたり色がぼやけたりすることなく、クリアーで鮮やか。真骨頂は明るい部屋見る「AIオート」モードです。バラエティやスポーツ中継、音楽番組などで、明るいのに色が濃厚に出るあたりに吟味された絵作りをうかがわせます。
サウンドは、画面下に正面に向いて配置されたスピーカーと画面上に20度傾斜して配置されたスピーカーが画面を挟み込むことで中央にファントム音場を作り出す(画面中央から音が出ているように感じられる)実直さが快感。男性アナウンサーの太い声がしっかり出て聴き取りやすく、Dolby Atmos音声の映画作品での旋回音や銃撃音も臨場感豊かでした。

mini LEDバックライトを搭載した液晶テレビに注力しているハイセンスには、複数のmini LEDテレビがラインアップされています。その中で圧倒的にコストパフォーマンスにすぐれていると推したいのが「U8R」シリーズです。最上級モデル「U9R」シリーズ譲りの映像と音ながら、価格をグッと抑えています。
絵作り自体は「U9R」シリーズと同様。クッキリした赤を中心とした正確な色の描き分けができています。「U9R」よりも絶対的な明るさは控えめですが、人肌の色は正しく自然に表現されています。
「U8R」シリーズは基本的に映り込みの少ない低反射パネルを使っています(50インチモデルを除く)が、「U9R」ほど強力ではありません。それでも明るい部屋でも映り込みが少なく快適。視野角はとても広く、「U9R」とさほど遜色ありませんでした。
スピーカーシステムは「2.1.2」chのサラウンド仕様。広がりは感じますが、セリフがややこもり気味なのが残念。もっとも、映画の戦闘シーンでの爆発音などは迫力があります。アクションシーンでのガラスが割れる音や発砲音といった効果音が刺激的でした。

「K-65XR90」はソニーのフラッグシップ(最上位)機として位置づけられる「BRAVIA 9(XR90)」シリーズの製品です。2024年に発売されたモデルですが、2025年以降も継続販売されています。
フラッグシップモデルならではと言える絶対的な輝度(明るさ)が、単に白の明るさだけでなく、各色の鮮やかさにも大いに貢献していることを見せつけています。元々赤がしっかりコッテリ出る印象のあるソニーですが、「K-65XR90」ではドレスの赤やドレープの影も飽和することなく正確です。一見黒に見えるような小豆色のズボンも潰れたり浮いたりすることなく「黒とはちょっと異なるスタイリングがオシャレ」という印象を抱かせるように、スタイリストの意図まで正しく映し出すようです。
夜間の戦闘のようなシーンも、暗部の落差や色味をていねいに表現し、動きボケも自然。液晶特有のハロ(光漏れ)も皆無でした。
映像補間による意図せぬ映像生成やエラーもなく、とにかく作品に集中できることが特徴です。「X-Wide Angle」のおかげで視野角も広く、ほぼ真横から見ても色味が崩れず、そのわりには正対した映像のクッキリ感も犠牲になりません。
そして、実は映像よりも感心したのはサウンド。サウンドバーなどとの併用を推奨する「BRAVIA Theatre」を提唱するいっぽうで、テレビ単体でもきちんとツボを押さえているのです。テレビでは重要な甲高い男声と野太い男声の描き分けは随一なうえ、スタジアムでの歓声もワアッと臨場感豊かに広がります。液晶こそソニーのフラッグシップモデルであるという同社の想いを感じさせる内容です。

ソニーmini LEDバックライト搭載液晶テレビシリーズの末弟「BRAVIA 5(XR50)」シリーズは、2025年夏に追加された同社唯一の最新モデルです。
2023年モデル「X90L」シリーズと同程度の価格に抑えつつ、画質の印象は上位モデル「BRAVIA 7(XR70)」シリーズに近く、コストパフォーマンスはかなり高いと言えます。したがって、予算を抑えつつより大型のソニーmini LEDテレビを狙う人にぴったり。ネームバリューと性能を重視するならシャープのAQUOS(アクオス)「HV1」シリーズとガチンコ対決になりそうです。
確かに、「BRAVIA 7」シリーズと見比べても、赤いドレスのドレープが作る影やくすんだ小豆色、青空と白いユニフォームといった色の鮮やかな描き分けは、「BRAVIA 7」シリーズに劣るとまでは言えません。
倍速パネルの素のよさをそのまま生かし映像補間を控えめにした処理も自然で、過度な補正感もありません。視野角による色味の低下や外光の映り込みは、「BRAVIA 9」シリーズと比べると確かに感じられますが、それでも十分実用の範囲に収まっています。
サウンドシステムは「BRAVIA 7」シリーズ同等というスペックどおり、音域を中域中心に絞ることで人の声をしっかり聴かせて好印象です。

パナソニックのテレビは、アマゾンとの提携で「Fire TV OS」を採用しています。つまり、Fire TVを内蔵しているようなもの。動画配信全盛の昨今に合わせた商品開発が魅力です。
65インチテレビで注目したいのはやはりmini LEDの「TV-65W95B」。いかにも液晶テレビっぽい白浮きは見られず、動画を見る限り、有機ELだと言われても気づかないのではというほどハロ(光漏れ)が抑えられています。mini LEDバックライトの「分割制御」(ローカルディミング)の分割数向上が奏功しているのでしょう。
色の鮮やかさも、最上位有機ELテレビ「Z95B」シリーズほどではないにせよ、有機ELテレビのスタンダードクラス「Z90B」シリーズに近い切れ味と鮮やかな発色を実現しています。やや朱色に振れるものの、赤いドレスのドレープの濃淡を描き分け、黒の生地色の違いも再現できています。
動きの速いスポーツなどでの斜め線のギザギザ(ジャギー)、強めの映像補間によるバタつきや輪郭ボケもうまく抑えられているので、地デジのような情報量の少ない映像でも作品に集中できます。
サウンドはアクション映画の低音域が良好で、音量を上げても破綻せずクリアーに聴けました。
国内外でさまざまなメーカーのテレビは、できることがまったく違うということはありません。いっぽうでメーカーごとにしっかりと個性を持っていることも確か。以下に主要メーカーの特徴を紹介しましょう。有機EL/液晶を問わないおすすめ製品をピックアップした記事、液晶テレビのおすすめ製品に特化した記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
TVS REGZAは、REGZA(レグザ)ブランドでテレビやブルーレイレコーダーなどを販売するメーカーです。かつては東芝映像ソリューションという名称でしたが、現在の社名はTVS REGZA。中国ハイセンスグループの傘下にありますが、環境に合わせて画質を常に最適化する「おまかせ」機能などは「東芝」から継承されています。高級モデルに搭載されている「タイムシフトマシン」(全録)機能もREGZAならでは。指定した放送チャンネルの番組をすべて録画できるというほかにない特徴を持っています。
ハイセンスグループはTVS REGZAの親会社にあたります。両社はテレビ作りで協業しており、ハイセンスの映像処理エンジンはTVS REGZAと共同開発されています。ハードウェアのベーシックな部分は共用と思われますが、REGZAとハイセンスはあくまで別ブランド。TVS REGZAは有機ELとmini LEDバックライト搭載液晶テレビ両方を展開するいっぽう、ハイセンスはmini LED“推し”。明るさを生かした自然な映像再現性が特徴で、質のよいmini LEDテレビが手ごろな価格で手に入ります。
総合家電メーカーパナソニックはVIERA(ビエラ)というブランド名でテレビを販売しています。プラズマテレビの時代から自発光デバイスにこだわり、高級モデルでは画質を追求してきたため、現在も最上位モデルは自発光デバイスの有機ELテレビ。暗室で映画を見るための「ディスプレイ」としても定評があります。2024年モデルからはOSにFire TVを搭載したことがトピック。Amazonプライム・ビデオなど、サブスクの動画サービスとの親和性が高いテレビをラインアップしています。
ソニーのテレビはBRAVIA(ブラビア)というブランドで展開されています。認知特性プロセッサー「XR」などの映像処理エンジンを搭載することが特徴で、再生する映像を分析しつつ、表示の最適化を図ります。安定した品質が魅力ですが、価格設定が高めではあります。また、液晶テレビ、有機ELテレビともにラインアップしていますが、日本での製品リリースは鈍化しており、他社比較で必ずしも「最新」仕様でないことには留意しましょう。
シャープも日本でおなじみのテレビメーカーのひとつです。テレビ向けの液晶パネル生産は終了しましたが、テレビの展開はしっかり継続しています。シャープの製品で注目したいのは有機ELテレビ。最上位モデルには、発色のよさが特徴の量子ドット技術を使った有機ELパネル「QD-OLED」を採用しているのです。このパネルで毎年最新製品をリリースしているのは、日本国内ではシャープだけです。
TCLは、中国を本拠とする総合家電メーカーです。日本での知名度は高くありませんが、グローバル市場を見れば日本発祥のメーカーよりも大手だと言えます。そのスケールメリットを生かした製品価格、関連会社で液晶・有機ELパネル製造も行う技術力がTCLの特徴。ハイセンス同様にmini LEDバックライトを搭載した大画面テレビを手の届きやすい価格で多数展開し、日本でも少しずつシェアを拡大しています。高コントラストの映像がほしいけれど、価格は抑えたい、という人が注目するとよいでしょう。
韓国のLGエレクトロニクスは、すでに日本でおなじみの家電メーカーになったと言ってよいでしょう。グループ会社にLGディスプレイという液晶・有機ELパネルのメーカーを持つメリットを生かし、最新仕様のパネルを製品化し続けています。特に力を入れているのは有機EL。テレビだけでなく、PCモニターでも多くの有機EL製品を展開するメーカーとして注目される存在です。チューナー部分が別体となった「トゥルーワイヤレス」テレビシリーズなど、独自の製品企画にも積極的なため、有機ELテレビを検討するならば一度ラインアップを確認してみるとよいでしょう。
暗部の再現性という意味での画質、動きの速い映像への追従性という2点で有機ELが有利です。ただし、それは“比較すれば”の話。どちらを選んでも大きな問題はありません。
液晶テレビでも有機ELテレビでも最新テレビの多くは「ゲームモード」を搭載しています。これは主に低遅延を実現したモードのことで、操作と映像表示のズレを最小に抑えようとするもの。ゲーム時はこの機能を利用するとよいでしょう。
基本的には可能です。どんなテレビでも必ず壁掛けにできるわけではありませんが、多くの最新テレビの背面にはネジ穴が設けてあります。この穴の間隔は国際標準規格「VESA」に準拠していることがほとんど。「VESA」準拠のテレビであれば、同じく「VESA」準拠の金具などで壁掛けに対応できます。
「VESA」準拠にも「100×100」や「200×200」などいくつかサイズがあるので、詳細は取扱説明書を確認しましょう。
また、テレビの壁掛け時には壁の強度が必要です。65インチテレビを壁掛けしたい場合は専門業者に相談するとよいでしょう。
専門業者に依頼しないならば、2人以上での作業を強く推奨します。
65インチテレビの重量は、スタンド込みで約20kg〜40kg前後が一般的。重さだけで言えばひとりで持ち上げられないわけではありませんが、液晶テレビ・有機ELテレビの画面は強く圧迫したり折り曲げたりすると破損する恐れがあります。安全のため、壁掛けやスタンドへの固定を正確に行うためにも、必ず複数人で作業しましょう。
量販店などでテレビを購入する場合、設置サービスを受けられることもあります。価格と合わせて確認しておくとよいでしょう。
「HDR」とは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略。映像の最も暗い部分と最も明るい部分の差をダイナミックレンジと言うのですが、このレンジが従来の「SDR(Standard Dynamic Range)」よりも広い規格のことです。
明暗差をよりダイナミックに再現できるため、より高画質を期待できるのです。ただし、この恩恵を100%受けられるのは、同じく「HDR」対応のコンテンツを再生したときのみ。「HDR」対応映像作品は、NetflixやAmazonプライム・ビデオで配信されているほか、Ultra HDブルーレイにも収録されています。
有機ELテレビ、液晶テレビ、どちらにも使われる画質向上のための技術のことです。色の純度(再現性)が高い、より色彩豊かな映像を期待できます。
一般的な使い方をするならば、過度に心配する必要はありません。同じ映像を長時間表示し続けると、その跡が残ってしまう現象を「焼き付き」と言います。最新の有機ELテレビではしっかり「焼き付き」対策(人が認知できないレベルで画素をわずかにずらす、ロゴを検知して明るさを調整するなど)がされています。
ただし、原理的なリスクはゼロではありません。ゲームのステータス表示やテレビ局のロゴマークなど、まったく動かない同じ映像を一日中表示し続けるような使い方は避けたほうが安心ではあります。
問題ありません。テレビの新製品は主に夏から秋にかけて毎年発売されるのが一般的です。そのタイミングが、ひとつ前のモデル(型落ち)が値下がりするタイミングでもあります。発売されたばかりの高価な新製品よりもコストパフォーマンスが高い場合があるため、よい選択肢と言えます。
ただし、デジタルAV機器であるテレビは、基本的には「最新が最良」であることが多いと心得ましょう。液晶パネルが刷新されるなどのタイミングは必ず存在し、輝度(映像の明るさ)や視野角の広さ(斜めから見たときも色が変わらないこと)などの基礎的な能力に差がある場合もあります。