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これがBoseの“本気”! 「Lifestyle Ultra Speaker」は動画視聴にも最適な1台だった

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老舗のオーディオブランド、Bose(ボーズ)の歴史を知る方にとって「Lifestyle」という名前は特別な響きを持っているはずです。人気のホームオーディオのシリーズが今年、大きな進化を遂げて復活しました。5月15日に発売された新しいワイヤレススピーカー「Bose Lifestyle Ultra Speaker」をレポートします。

BoseのWi-Fi/Bluetooth対応ワイヤレススピーカー「Bose Lifestyle Ultra Speaker」

BoseのWi-Fi/Bluetooth対応ワイヤレススピーカー「Bose Lifestyle Ultra Speaker」

Lifestyle Ultra Speakerの製品画像
  • Bose
  • Lifestyle Ultra Speaker
  • 価格.com最安価格55,000 ( 発売日:2026年5月15日 )
  • 売れ筋ランキング10
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総合出力
駆動時間
再生チャンネル
重量
1660g
防水・防滴
対応コーデック
ミニプラグ入力
ハイレゾ

ブランドの原点回帰を示す新世代モデル

1990年代に誕生したBoseの「Lifestyle」シリーズは、大がかりなコンポーネントを必要とせずに、部屋中を満たすホームシアターサウンドを実現するコンパクトなシステムパッケージとして1990年代後半〜2000年代のホームシアターブームをけん引しました。

5月15日に発売されたのは、「Bose Lifestyle Ultra Speaker」に加えてサウンドバーの「Bose Lifestyle Ultra Soundbar」、サウンドバーと連携して使うワイヤレスサブウーハー「Bose Lifestyle Ultra Subwoofer」。今回レポートする「Ultra Speaker」はほかの「Lifestyle Ultra」シリーズと組み合わせて、ホームシアターシステムのサラウンド(リア)スピーカーとしても活用できる製品です。

今回は1本の希望小売価格が5万5,000円(税込)という、比較的手ごろな価格で入手できるBoseの新しいワイヤレススピーカーを、単体で楽しむ方法を深掘りします。

Boseは1964年の創立以来、スピーカーから出る直接音だけでなく、壁や天井に反射した音を活用して広大な音場を作り出す独自の理論を追求してきました。創業者のアマー・ボーズ博士が掲げた「リビングルームでシンフォニーを再現したい」という理想は、今もブランドのホームオーディオ製品に根付いています。

近年、Boseはヘッドホンやイヤホンなどのポータブル製品で大きな成功を収めてきました。しかし、今回の新しい「Lifestyle」コレクションの発表は、ブランドの原点であるホームオーディオカテゴリーに再び「本気を出す」ことの宣言であるとも受けとめられます。

先述したとおり、「Bose Lifestyle Ultra Speaker」は5万5,000円(税込)という、ボーズのプレミアムモデルとしては比較的手に取りやすい価格帯に設定されています。これまでのBose製スマートスピーカーの系譜を受け継ぎつつ、さらに新しい音響設計が施されています。

新しい「Lifestyle」コレクションには、今回レポートする「Bose Lifestyle Ultra Speaker」のほか、ドルビーアトモス対応のサウンドバー「Bose Lifestyle Ultra Soundbar」(左)とワイヤレスサブウーハー「Bose Lifestyle Ultra Subwoofer」(右)が加わります。

新しい「Lifestyle」コレクションには、今回レポートする「Bose Lifestyle Ultra Speaker」のほか、ドルビーアトモス対応のサウンドバー「Bose Lifestyle Ultra Soundbar」(左)とワイヤレスサブウーハー「Bose Lifestyle Ultra Subwoofer」(右)が加わります。

最大の特徴は、そのコンパクトな筐体に秘められた3基のスピーカーユニットです。前向きに2基、そして上向きに1基のドライバーを配置しています。3つのスピーカーユニットが音を空間に放射・反射させることで、小さなスピーカーのサイズからは想像できないほどの広大な音場をつくり出します。これはボーズが長年磨き上げてきた「ダイレクトリフレクティング技術」の最新の進化形と言えます。

カラーバリエーションは、落ち着きのある「ブラック」、清潔感あふれる「ホワイトスモーク」、そしてインテリアとの親和性が高い「ドリフトウッドサンド」の3色。筆者のお気に入りは「ドリフトウッドサンド」です。ホワイトオークの無垢材をベースに使用しており、時間の経過とともに風合いが変化する楽しみも備えているからです。

「ドリフトウッドサンド」は、日本では販路を限ることなく展開されるようですが、販売時期と数量が限定されるそうです。本機にひと目ぼれした方は、迷わず手に入れるべきです。

全3色のカラーバリエーション。左から「ホワイトスモーク」「ドリフトウッドサンド」「ブラック」

全3色のカラーバリエーション。左から「ホワイトスモーク」「ドリフトウッドサンド」「ブラック」

シンプルで使いやすく初期設定は驚くほど簡単

「Bose Lifestyle Ultra Speaker」を自宅にインストールしてみました。まず、驚かされたことは、アプリによる設定がとてもシンプルにできたことです。

「Bose」アプリによるセットアップも驚くほど簡単。本体の機能がさほど複雑ではないところも本機の魅力です

「Bose」アプリによるセットアップも驚くほど簡単。本体の機能がさほど複雑ではないところも本機の魅力です

大きなACアダプターは不要。本体に電源ケーブルを挿して、コンセントにつなぐだけでセットアップを開始できます。電源ボタンもありません。背面にはアナログ音声入力端子(3.5mmステレオミニ)があります。

なお、バッテリーは内蔵していないので、必ず電源ケーブルによる給電が必要になるスピーカーです。ただし本体は1.66kgと軽いので、電源さえ確保できれば置き場所は自由自在です。

初期設定、ならびに設定変更は「Bose」アプリから行います。このアプリによる設定がとても洗練されています。

すでにBoseのサウンドバーなど、ホームネットワークに接続する製品を使用している環境であれば、Wi-Fiのパスワードなどの設定情報を「Bose Lifestyle Ultra Speaker」に自動で引き継げます。途中で本体のソフトウェアアップデートを行いましたが、そのほかはアプリの画面に表示されるガイダンスに従って、素早くセットアップができました。

設定が終わった後の操作もシンプルです。「Bose Lifestyle Ultra Speaker」はWi-Fiに接続して、アップルの「AirPlay 2」、グーグルの「Google Cast」のほかに「Spotify Connect」によるリスニングを楽しむスタイルが基本です。同じホームネットワークに接続したスマホやタブレット、PCなどのデバイスから、コンテンツの音声再生先として「Bose Lifestyle Ultra Speaker」を選ぶだけでリスニングを楽しめます。

Wi-Fiに接続後、「AirPlay」や「Google Cast」の機能を介してスマホと接続。ワイヤレスで簡単にコンテンツ再生を楽しめます

Wi-Fiに接続後、「AirPlay」や「Google Cast」の機能を介してスマホと接続。ワイヤレスで簡単にコンテンツ再生を楽しめます

「AirPlay」や「Google Cast」が使用できないポータブルオーディオプレーヤーはBluetoothを利用できるほか、背面に搭載する外部入力端子(3.5mmステレオミニ)にアナログレコードプレーヤーやCDプレーヤーを接続できます。本機にアナログレコードプレーヤーを組み合わせる際には、フォノイコライザーアンプを内蔵する製品を選びましょう。

せっかくの音質を生かす置き方に注意

筆者の好みにマッチする、満足度の高いデザインです。本体の前面から側面にかけて、ニット生地のファブリック素材でカバーされています。

この素材は、音が吸収されすぎないよう音響的に厳格な基準を満たしたものを採用したそうです。よい意味でオーディオ機器らしくない、柔らかな印象を与えてくれます。わが家の木製ラックの上に置いてみましたが、オーディオ機器特有の威圧感がなく、家具の一部のように自然になじんでくれました。

正面向きの2つに加え、天面に開口部を向けたスピーカーユニットも内蔵。合計3つのスピーカーユニットで高さ方向に広がりのある音場を作り出します

正面向きの2つに加え、天面に開口部を向けたスピーカーユニットも内蔵。合計3つのスピーカーユニットで高さ方向に広がりのある音場を作り出します

本機は設置の自由度がとても高い製品ですが、単体で使う場合は自動音場補正のような機能が利用できません。そのため、実力を引き出すには、ある程度置き場所・置き方の工夫を凝らすとよい効果が得られます。まずは平らで安定した場所を見つけます。できればスピーカーの周囲にものを並べすぎないほうがベターです。低音がこもるのを防ぐため、壁やコーナーからは少なくとも5cm以上離して設置することも推奨されています

天面には上向きに配置したスピーカーユニットがあります。この上向きのユニットを使って音を部屋全体に広げるため、棚の中やキャビネットの下に置くことは避けるべきです。Boseは本機専用のアクセサリーとして、専用フロアスタンドやウォールブラケットを別売りしています。フロアスタンドがあれば、かなり設置場所が自由に決められると思います。

筆者の場合、中空の木製ラックの上に置いてみたところ、スピーカーの生み出す低音がラックと共振して、低音が少し膨らみすぎてしまう感触がありました。制振効果のあるオーディオインシュレーターを足元に挟んでみたところ、低音がぐっと引き締まり、音の輪郭がシャープになりました。

本体に固定されているシリコン製のフットもありますが、音質向上のための制振アクセサリーなどを併用すると、よりサウンドがシャープに引き締まります

本体に固定されているシリコン製のフットもありますが、音質向上のための制振アクセサリーなどを併用すると、よりサウンドがシャープに引き締まります

音楽配信からYouTubeまで豊かに広がるサウンドが魅力

リスニングチェックには「iPhone」を使い、Apple Musicで配信されている楽曲を聴きました。

女性ボーカリスト、Clairo(クレイロ)の「Juna」を聴くと、「Bose Lifestyle Ultra Speaker」は甘いボーカルを部屋中にゆったりと満たしてくれました。3つのスピーカーを搭載するアーキテクチャと、独自技術の「TrueSpatial」の合わせ技による効果は絶大です。「TrueSpatial」はあらゆる音源に最適な立体感と広がりを作り出す、Bose独自のオーディオ信号処理技術です。左右の方向だけでなく、高さ方向にも自然な広がりを感じます。ボーカルは音場の中央にきりっと定位し、エネルギッシュで張りと艶にあふれる声を楽しませてくれます。バンドの演奏も生々しく、緊張感にあふれています。

「AirPlay」に対応しているので、「iPhone」で再生する音楽をワイヤレスで気軽に楽しめます

「AirPlay」に対応しているので、「iPhone」で再生する音楽をワイヤレスで気軽に楽しめます

マイケル・ジャクソンの「Off the Wall」は、冒頭のリズムセクションが聞こえ始めた瞬間に、力強さとスピード感に圧倒されます。ビートは弾むように軽やかで心地よく、アタックの鋭さが感じられました。中高音域の見晴らしがとてもよく、ボーカルの繊細な息遣いまで再現されます。そして管楽器の高音域は豊かな余韻が魅力。コーラスのレイヤーと混ざり合うことなく、それぞれの質感がていねいに描かれるセパレーションのよさも際立っています 。

遅延が少ないのでタブレットやノートパソコンのお供にもぴったり

さらにAndroid端末を使ってYouTubeアプリで動画を再生し、音声をWi-Fi経由で「Bose Lifestyle Ultra Speaker」に飛ばしてみたところ、映像と音のズレはほとんど気になりませんでした。Bluetooth接続に比べて動画視聴時のリップシンクも自然に感じられるので、タブレットやノートPCの内蔵スピーカーでは力不足に感じる動画コンテンツのサウンドに、迫力と深みを加えてくれる優秀なスピーカーです。

ほかの「Lifestyle Ultra」と合わせてホームシアターにも発展できる

1台でも満足感の高い体験をもたらす本機ですが、ライフスタイルの変化に合わせてシステムを拡張できます。

同じ「Bose Lifestyle Ultra Speaker」を2台揃えて「ステレオペア」として設定すれば、音場の広がりと没入感がさらに高まります。アプリのガイドに従えば設定もスムーズにできそうです。

2台の「Bose Lifestyle Ultra Speaker」をペアにしたステレオ再生も可能。より高い没入感を期待できます

2台の「Bose Lifestyle Ultra Speaker」をペアにしたステレオ再生も可能。より高い没入感を期待できます

本機と連携できるのはBoseのサウンドバーの中でも、最新の「Lifestyle Ultra Soundbar」のみ。サウンドバーを起点として、「Lifestyle」シリーズのワイヤレスサブウーハーと本機をひとつのホームシアターシステムとして設定することで、Dolby Atmosに対応した立体音響環境を構築できます。この構成でシステムを組む際には、設置する部屋の音響環境に合わせてサウンドを自動で補正する「CustomTune」を実行すると、それぞれのリスニング環境に最適化したサウンドが引き出されます。

【まとめ】「Bose Lifestyle Ultra Speaker」はインテリアとも調和する完成度の高いワイヤレススピーカーだった

「Bose Lifestyle Ultra Speaker」はオーディオ然とした無骨なデザインを避け、インテリアとの調和を重視しながら良質なサウンドを求める方に最適なワイヤレススピーカーです。あこがれのBoseサウンドを、しかも最新の「Ultra」クオリティで自宅に導入できる選択肢として、価格も含めてとてもバランスのよい、完成度の高いモデルだと感じます。

アプリによる初期設定や操作が簡単なので、ワイヤレスオーディオ機器の操作に慣れていない方にもなじみやすいと思います。コンパクトなのに力強いサウンドはクセがないので、家族全員で共有するリビングスピーカーとしても活躍してくれるでしょう。「Bose」アプリにはシンプルなイコライザー機能もあるので、好みに合わせて、あるいはリスニングに使用する時間帯に合わせて細かな調整も可能です。

やはりBoseはホームオーディオのリーディングブランドである、と「Bose Lifestyle Ultra Speaker」が実感させてくれました。

山本 敦
Writer
山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。最新情報は足で稼ぐことを信条とするIT・テクノロジー系ジャーナリスト。AppleやGoogle、Amazonのデバイスやサービスまで幅広く取材しています。海外は特に欧州の最新エレクトロニクス事情に精通。外国語は英語とフランス語が話せます。
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柿沼良輔(編集部)
Editor
柿沼良輔(編集部)
AV専門誌「HiVi」の編集長を経て、カカクコムに入社。近年のAVで重要なのは高度な映像と音によるイマーシブ感(没入感)だと考えて、「4.1.6」スピーカーの自宅サラウンドシステムで日々音楽と映画に没頭している。フロントスピーカーだけはマルチアンプ派。
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