Y:Bang & Olufsen (B&O)ってどこのオーディオメーカーでしたっけ?
Z:北欧(デンマーク)のオーディオビジュアルメーカーです。国内では、マイナーかもしれませんが、実力のある製品をラインアップしています。
Y:落ち着いたデザインに好感が持てますね。
Z:ベージュやブラウンといった暖色系のカラーに、フレーム部の金属的な質感がアクセントになっています。秋冬には合ったカラバリじゃないですか?
Y:(仮の彼女のことを思い出しながら)北欧ってだけでオシャレなのでウケがよさそう! 実際オシャレだし、似合いそう!
今回選んだ製品の中で、唯一、Bluetoothでのワイヤレス接続をサポート。ノイズキャンセリング(以下、NC)機能を搭載し、消音性能が高いアクティブ式を採用しています。右側のイヤーカップにタッチ式のコントローラーを備えたことで、再生/一時停止、曲送り/戻し、ボリューム調整、NC機能のオン/オフのほか、呼び出し拒否やリダイヤルを簡単に行えます(通話は不可)。なお、ヘッドバンドにはカウスキン、イヤーパッドにはラムスキンを使い、革製ならではのゴージャスなデザインも魅力。カラーバリエーションは2色(Gray Hazel、Argilla Bright)です。
今回ピックアップした製品は、比較的どれもクオリティーの高い音ですが、なかでもビックリしたのが、このBeoPlay H8です。6モデルの中でもっとも高額(5万円を超える価格)で、プレゼントとしてはちょっと高めの製品かもしれませんが、音質は確かなものがあります。Bluetooth接続と有線接続の両方に対応していて、線の有無で音色の印象がガラリと変わるのも面白いところです。ワイヤレス接続では、ベースパートの音がよりドッシリと、メロディーとのコントラストが明確になり、特にボーカルは一歩前に踏み込んでくる感じです。トーンバランスはやや低音寄りですが、若者向けにあるような量感が出過ぎるタイプではなく、バランスよく上品にまとめられています。いっぽう、有線では、無線ではそこまでよく感じられなかった高域の見通しが開けるようになり、音場が広がります。ボーカルのフォーカス感も向上し、曲の雰囲気がやわらかく感じられました。無線は一般的に、音に悪影響があると言われていますが、確かに、比べれば有線接続時のほうがいいものの、無線では違ったキャラクターがあり、どちらも楽しめるようにできていると思います。機能面でも、デザインでも、また音質でも1台で色々楽しめるし役立てるモデルではないでしょうか。
Y:これもデザインがいいですね!
Z:デザインだけじゃありません。音も聴いてみてください。
Y:(試聴中)にぎやかなところだと、多少聴こえにくくなりますが、音自体はイイ感じです。
Z: 実は、この製品、今回選んだものの中で唯一、セミオープン型なんです。まわりの騒音によって影響されてしまうところは弱点ですが、小さいわりに音がよかったのと、オシャレなデザインで、ほかにはないタイプのヘッドホンだと思います。
Y:(仮の彼女のことを思い出しながら)この小ささはオシャレでありですね〜。
重量90gという軽量かつコンパクトボディのヘッドホン。セミオープン(半開放)型のオンイヤータイプで、小口径のドライバーが採用されています。ベルトタイプのフレームはおしゃれなルックスで、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久コレクションに選定されたという折り紙つき。カラーバリエーションは5色用意されており、ニュートラルなカラーが中心。iPhone/iPadに対応したマイク付きインラインリモコンが搭載されています。
フラットなトーンバランスが特徴的なサウンド。小型軽量のため小口径のドライバーを採用しており、音場の広さ、細部の表現力、低域の迫力などはそれなりという印象ですが、レスポンスとトーンバランスが非常によく、その点で心地よい音を楽しめるヘッドホンだと思います。たとえば、上原ひろみのAliveを聴いてみると、シンバルの余韻が短いものの、音色自体はわりとニュートラルで、ピアノの音色がキレイに感じました。セミオープンであるため、周りの騒音の影響をうけやすいので、屋内での使用が望ましいのですが、装着時にピッタリとフィットさせることによって遮音性はある程度改善できると思います。