レビュー
機能盛りだくさんのワイヤレスヘッドホンがさらに進化

ワイヤレス充電対応でUSB DAC内蔵のBluetoothヘッドホン「Parrot Zik 3」レビュー

コストパフォーマンスにすぐれる小型ドローンで有名な仏Parrot社だが、ワイヤレスヘッドホンも手がけていることをご存知だろうか? 同社は2016年1月27日、ノイズキャンキャンセリング機能付きの密閉型のワイヤレスヘッドホン「Parrot Zikシリーズ」の最新モデル「Zik 3」を発売した。シリーズ3代目となるモデルで、フィット感を改善したほか、ワイヤレス充電やUSB再生といった機能性を高めることで、前モデルからさらに快適性を追求したワイヤレスヘッドホンへと進化している。そんなZik 3を紹介しよう。

Parrot Zik 3

Parrot Zik 3

ユニークなデザインはそのままに従来よりも装着感が向上

Zik 3は、Bluetooth接続の密閉型ヘッドホン。従来モデルと同じ、メタルフレームと表面にレザーをあしらったシンプルなデザインが特徴的だ。デザインは、東京・浅草にある雲のような形をした金色のオブジェを手がけたことでも有名なフランス人デザイナーのフィリップ・スタルク氏が担当した。なかなかにユニークなデザインではないだろうか。

カラーバリエーションは基本5色で、従来のブラックとブラウンに加えて、新色となる、アイボリー、エメラルド・グリーン、レッド。カラーごとにヘッドバンドとイヤーカップの柄を変えており、クロコダイル柄(ブラック、ブラウン、エメラルドグリーン)、ステッチ刺繍(ブラック、アイボリー)、無地レザー(ブラック)を用意。ブラックのみ、クロコダイル柄、ステッチ刺繍、無地レザーの3種類のバリエーションが展開されている。そのため、カラーは5色だが、全7モデルのラインアップとなっている。

クロコダイル柄のモデル

クロコダイル柄のモデル

ステッチ刺繍は、イヤーカップとヘッドバンドの両方に施されている

ステッチ刺繍は、イヤーカップとヘッドバンドの両方に施されている

さらに、カラー以外に注目したいのが、少し大きめに作られた本体サイズだ。欧米人に比べて頭の形が横幅に張り出しているアジア人にフィットするように、従来モデルよりもヘッドバンドがしなやかになり、横幅もややワイドになった。また、長さ調整部の伸縮が1メモリ分増え、イヤーカップがベストポジションまで届くようになり、装着時の快適さが改善されている。見た目をほぼ変えずに装着感を底上げしたのは、Zik 3の最大の特徴となっている。

左が従来モデルのParrot Zik 2.0で、右がParrot Zik 3。ヘッドバンドが若干広くなっているほか、素材自体もしなやかに。また、長さ調節できる伸縮範囲も長くなっている

イヤークッションは肉厚。カバーはレザー調でソフトな肌触りだ

イヤークッションは肉厚。カバーはレザー調でソフトな肌触りだ

なお、搭載するドライバーは40mmのネオジウムドライバーで、再生周波数は5Hz〜22kHz。通信規格はBluetooth 3.0で、コーデックはAACまたはSBC。対応プロファイルは、AVRCP、HFP、PBAP。

Qi準拠のワイヤレス充電に対応。192kHz/24bit USB DAC搭載でPCにつなげてハイレゾ音源を楽しめる

機能性についても従来から大きく向上している。主なポイントは以下の3点。

・ワイヤレス充電への対応
・192kHz/24bit対応USB DACの搭載
・ノイズキャンセリングの自動調整機能

まずワイヤレス充電について。スマートフォンなどと同様の「Qi」規格に準拠しており、ワイヤレス充電が可能となっている。充電器自体は別売だが、デザインを合わせた専用品のほかに、もちろんQi規格に対応したアダプターも使用できる。動作は最大18時間(充電2時間)。従来モデルでは充電時にケーブルをつなげる必要があったが、Zik 3では完全なワイヤレスでの運用が可能になった。

パソコンとUSB接続することでハイレゾ音源を楽しめる、192kHz/24bitのDACを内蔵しているのも大きな魅力だ。外では手軽にワイヤレスで、自宅ではゆったりとくつろぎながら高音質で音楽を聴くこともできる。USB接続時は5.1chのサラウンド再生にも対応しているため、映像鑑賞との相性も高い。このほか、付属のステレオミニケーブルを使用することで有線に切り替えられるので、バッテリー残量がなくなってしまった場合でも音楽を楽しむことができる。

microUSBポートとヘッドホン端子を搭載している。

microUSBポートとヘッドホン端子を搭載している。

なお、従来と同様、専用のスマートフォンアプリ「Parrot Zik」の利用も可能。基本的な機能も変わらず、音響効果の設定もそのまま継承されている。目玉といえるノイズキャンセリング機能も性能は従来と変わらないが、Zik 3ではオートモードを新搭載。オートモードは、周りの騒音に応じてノイズキャンセリングの効果を自動調整してくれる仕組みとなっている。このほか、これまでと同様に、周囲の音を取り込み適度に残して安全性を確保する「ストリートモード」なども利用できる。

スマートフォン用アプリParrot Zikの画面。左がZik 3接続時でノイズキャンセリングのオートモードが有効。画面右上のAUTOボタンが表示されているのが目印だ

音質インプレッション

試聴環境は、ソニーモバイルの「Xperia Z Ultra」で行った。今回は、有線/無線、ノイズキャンセリングの有無が選べたが、メインユースになるであろうBluetooth接続のノイズキャンセリングありの状態で試聴した。

標準の状態でも、通勤や通学時などの外出時でも音楽を楽しめるようなチューニングが行われている。ポータブルヘッドホンではよくある、低音の張り出し感をやや強めにした傾向。中域は比較的クリアで、ボーカルはとおりがよく、定位感も適度にあり、男性・女性ともに描写力は高い。ハイ寄りはややクッキリしすぎているところもあり、金管楽器などの一部の高い音は刺さり気味に思える。とはいえ、フラットではないもののあまり変なクセのないサウンドと言えるだろう。

音数やダイナミックレンジの広さなど、音のクオリティーは、同価格帯の有線のハイエンドヘッドホンと比べれば劣るが、出先で使えるノイズキャンセリング付きの高級なBluetoothヘッドホンとしては悪くないレベルだ。

まとめ

Zik 3は、Zik 2.0のよさを継承しつつ、着け心地を改善し、あったら便利な機能を加えた、ノイズキャンセリング付きBluetoothヘッドホンだ。マイクも内蔵されており、通話も可能となっている。また、USB DAC機能によってPCと接続してハイレゾ音源を楽しめるほか、映像ストリーミングサービスとの相性が高い5.1ch音声の再生や音響効果を調整することもできるので、これ1台あればいろいろなシーンで使えそうだ。

ただ、バッテリー駆動時間は気になるところ。多機能な分、いろいろな機能をオンにすれば消費電力が上がるのは当然で、使ってみて電池容量が心もとない気がした。たとえば、通勤・通学時などはいいが、遠方へ出かける際は、バッテリーにはシビアな面があるだろう。

価格は、価格.com最安価格で約50,000円(2016年2月9日時点)。けっして安くはないが、充実した機能を考えればコストパフォーマンスは悪くないはずだ。

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銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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