ボーズは2016年11月1日、ワイヤレスオーディオシステム「SoundTouch wireless music systems」が音楽配信サービス「Spotify」に対応したと発表した。ボーズの専用アプリ「SoundTouch」から直接、Spotifyを操作できるうえ音源も、スピーカー本体がSpotifyとやり取りする仕組みになっており、Bluetoothでペアリングするより、よい音で楽しめる。また、ワンタッチでSpotifyのプレイリストを再生できる連携機能も新たに搭載した。ここではその概要をレポートする。
ボース「SoundTouch 10」
「SoundTouch wireless music systems」シリーズは、スマートフォンやパソコンと連携できるワイヤレススピーカー。Bluetoothに加えてWi-Fiにも対応し、スマートフォンで使える専用アプリ「SoundTouch」から、端末内に保存された楽曲や、インターネットラジオをワイヤレスで手軽に楽しめる製品となっている。
今回、Spotifyへの対応が発表されたのは、同シリーズにラインアップされている「SoundTouch 30 Series III」、「SoundTouch 20 Series III」、「SoundTouch 10」の3製品。いずれも現行モデルで、順次Spotify対応に切り替わっていく。また、すでに同製品を購入しているユーザーも、「SoundTouch」アプリをアップデートすることで、本機能が使えるようになるという。
新しい「SoundTouch」アプリに追加されるSpotifyのアイコン
新しい「SoundTouch」アプリには、Spotifyの操作機能が組み込まれている。Spotifyが配信している楽曲の再生はもちろん、アーティスト、アルバム、プレイリストも検索可能だ。また、Spotify純正アプリと「SoundTouch」アプリは相互に同期できるので、それぞれのアプリを切り替えても、中断したところから操作を再開することができる。たとえば、外出時はSpotifyの純正アプリを使い、スマートフォンとイヤホンで楽しみ、帰宅後はその続きをスピーカーで聴くといったことが可能になる。
また、ワンタッチでSpotifyのプレイリストを再生できる機能も搭載している。「SoundTouch」シリーズのスピーカー本体に備えられた6つのプリセットボタンそれぞれに、プレイリストを割り当てでき、好みのプレイリストを一度セットすれば、次はボタンを押すだけでプレイリスト内の楽曲を再生できる。スマホなしでも手軽に再生できるのが魅力だ。
「SoundTouch」アプリからSpotifyの配信楽曲を再生している画面
本体ボタンへのプレイリストの登録は、「SoundTouch」上で右に表示されているプレイリストを、左に並ぶボタン番号の上にドラッグ&ドロップするだけで行える。あとは、スピーカー本体のプリセットボタンを押すだけでプレイリスト再生が始まる
そのほかにも、同一楽曲を同時に複数の「SoundTouch」で再生できる機能や、質問にこたえていくだけで気分に合った楽曲をピックアップしてくれる「プレイリストジェネレーター」などの機能も搭載されている。
同じ楽曲を同時に複数の「SoundTouch」デバイスで再生できる機能を搭載している
質問にこたえていくだけでその時の気分にピッタリな楽曲をピックアップしてくれる「プレイリストジェネレーター」
なお、これらの連携機能を利用するためには、Spotifyの有料プラン「プレミアムサービス」(月額980円)への加入が必要。無料プランの場合は、Spotifyのアイコンが非表示になるという。ちなみに、Spotifyは現在、招待制でスタートしており、サイト上からメールアドレスを登録した方を対象にコードが送られるようになっている。