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“はじめてのフルサイズ”に適した最新4モデルをピックアップ

フルサイズミラーレス徹底比較! 「EOS RP」「EOS R」「α7 III」「Z 6」の違いをレビュー

画質

ここからは、4モデルで同じ被写体をJPEGの最高画質で撮り比べてみた結果をレポートする。どの比較でも、基本的には初期設定のまま、できる限り条件をそろえて撮影している。

●画質の基本スペック
・EOS RP:有効約2620万画素、常用感度ISO100〜40000
・EOS R:有効約3030万画素、常用感度ISO100〜40000
・α7 III:有効約2420万画素、常用感度ISO100〜51200
・Z 6:有効2450万画素、常用感度ISO100〜51200

画質比較(人物)

まずは、人物撮影での色再現を見ていこう。撮影時の天候は曇りで、背景に暗い部分と明るい緑の木々がある状況。ピント合わせはカメラまかせ(瞳AF/顔認識AF)とし、露出も評価測光での自動露出とした(※ただし、ややアンダーになりやすい状況だったため露出補正は+0.3とした)。レフ板などは使用していない。

●撮影設定
・AF:EOS RP、EOS R、α7 IIIは瞳AF、Z 6は顔認識AF
・測光:評価測光(α7 IIIはマルチ測光、Z 6はマルチパターン測光)
・感度:ISO100
・絞り値:F4
・焦点距離:50mm
・露出補正:+0.3
・ホワイトバランス:オート(EOS RP/EOS Rは雰囲気優先、Z 6は雰囲気を残す)
・仕上がり設定:ポートレート系
・レンズ補正(色収差や回折補正など):オートもしくはオン
・ダイナミックレンジ補正:オート(Z 6は標準を選択)
・高感度ノイズ低減:標準
・使用レンズ:EOS RP/EOS RはRF24-105mm F4L IS USM、α7 IIIはFE 24-105mm F4 G OSS、Z6はNIKKOR Z 24-70mm f/4 S

背景に明るい部分と暗い部分があり、カメラまかせの露出やホワイトバランスではなかなかキレイに撮れない難しい状況だったこともあってか、各モデルで傾向が異なる結果となった。露出はZ 6がもっとも明るく、シャッタースピードは1/320秒になった。EOS RPとEOS Rは1/500秒、α7 IIIは1/400秒で、見比べるとEOS RPとEOS Rは若干暗い仕上がりだ。色再現は、EOS RPとEOS Rが寒色系で、α7 IIIはやや赤みが強く、Z 6はアンバー気味となった。撮影の状況をより忠実に再現しているのはEOS RPとEOS R、健康的な肌色なのはα7 III、ポートレート写真らしく仕上がったのはZ 6といったところではないだろうか。

以下に、ピントを合わせた部分の等倍切り出し画像を掲載しておこう。明るさや肌色の違いがわかりやすいと思う。

画質比較(高感度)

屋内の照明下(色温度5500KのLED照明)にて、ISO1600/3200/6400で撮り比べて高感度の画質をチェックしたので、各感度での等倍切り出し画像を掲載しよう。露出はISO1600、F8、1/30秒を基準とした。被写体は車のフィギュアで、被写体距離は50cm程度。ピント合わせはMFで行った。

●撮影設定
・感度:ISO1600/3200/6400
・絞り値:F8
・焦点距離:50mm
・ホワイトバランス:オート(EOS RP/EOS Rは雰囲気優先、Z 6は雰囲気を残す)
・仕上がり設定:スタンダード
・レンズ補正(色収差や回折補正など):オートもしくはオン
・ダイナミックレンジ補正:オート(Z 6は標準を選択)
・高感度ノイズ低減:標準
・使用レンズ:EOS RP/EOS RはRF24-105mm F4L IS USM、α7 IIIはFE 24-105mm F4 G OSS、Z6はNIKKOR Z 24-70mm f/4 S

高感度画質のチェック用に撮影した写真のサムネイル。青枠部分を切り出した

高感度画質のチェック用に撮影した写真のサムネイル。青枠部分を切り出した

フルサイズらしくどのモデルも高感度に強く、等倍切り出しでチェックしてもノイズ量や解像感の差はない。モニターでの鑑賞だけでなく、大判プリントでもまったく差を感じないレベルだと思う。ISO6400になるとEOS RPとEOS Rは解像感が若干落ちるような感じもあるが、差と言うほどのものでもない。それよりも気になったのは赤色の再現性。実際の車のフィギュアの赤色に近いのはEOS RPとEOS R。α7 IIIは青味が強く、Z 6はやや朱色気味の色になった。

画質比較(遠景)

続いて、遠景を撮影した写真の等倍切り出し画像を掲載する。絞り値F4、F8、F16で撮ったものになるが、それぞれの絞り値で解像感がどう変わるかをチェックしてほしい。露出はISO100、F8、1/160秒を基準とした。切り出し部分にピントを合わせている。

●撮影設定
・感度:ISO100
・絞り値:F4/F8/F16
・焦点距離:50mm
・ホワイトバランス:オート(EOS RP/EOS Rは雰囲気優先、Z 6は雰囲気を残す)
・仕上がり設定:スタンダード
・レンズ補正(色収差や回折補正など):オートもしくはオン
・ダイナミックレンジ補正:オート(Z 6は標準を選択)
・高感度ノイズ低減:標準
・使用レンズ:EOS RP/EOS RはRF24-105mm F4L IS USM、α7 IIIはFE 24-105mm F4 G OSS、Z6はNIKKOR Z 24-70mm f/4 S

遠景を撮影した写真のサムネイル。青枠が切り出し部分となる

遠景を撮影した写真のサムネイル。青枠が切り出し部分となる

それぞれのレンズの絞り開放であるF4で比較すると、使用した標準ズームレンズFE 24-105mm F4 G OSSの特徴もあると思われるが、α7 IIIがもっともシャープな印象。とはえ、ほかの3モデルも細かいところまでしっかりと解像している。絞った時に解像感が失われる回折現象の影響はどのモデルもF8あたりから出てくるが、F8以降でその影響がもっとも少ないのはEOS RPとEOS R。F16ではα7 IIIよりもわずかに解像している感じだ。EOS RPとEOS Rは各種収差を高度に補正する「デジタルレンズオプティマイザ」が標準で搭載されているが、その効果の高さを感じる結果となった。なお、色再現はEOS RPとEOS Rが若干アンバーで、α7 IIIはややグリーン被り、Z 6はホワイトが強めとなった。

画質比較(近接)

最後に、近くの被写体を撮影した写真の等倍切り出し画像を掲載しておこう。遠景と同じく、絞り値F4、F8、F16で撮っている。露出はISO100、F8、1/40秒を基準とした。被写体距離は60〜70cm程度で、切り出し部分にピントを合わせている。

●撮影設定
・感度:ISO100
・絞り値:F4/F8/F16
・焦点距離:50mm
・ホワイトバランス:オート(EOS RP/EOS Rは雰囲気優先、Z 6は雰囲気を残す)
・仕上がり設定:スタンダード
・レンズ補正(色収差や回折補正など):オートもしくはオン
・ダイナミックレンジ補正:オート(Z 6は標準を選択)
・高感度ノイズ低減:標準
・使用レンズ:EOS RP/EOS RはRF24-105mm F4L IS USM、α7 IIIはFE 24-105mm F4 G OSS、Z6はNIKKOR Z 24-70mm f/4 S

近接撮影した写真のサムネイル。青枠が切り出し部分

近接撮影した写真のサムネイル。青枠が切り出し部分

遠景のサンプルと比べると、絞った場合でも回折による解像感の低下は目立たない。全体的にα7 IIIの解像感が高いが、ほかの3モデルも遜色ないレベルだ。どのレンズも解像力が高く、開放からシャープな描写となっている。なお、このテストではα7 IIIのみややグリーン被りが目立つ結果となった。

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