画質は発色が鮮やかでクリアなイメージ。解像感がとても高く、古かったり、性能の今ひとつのレンズだと輪郭のにじみなどの粗が目立つ。レンズを選ぶカメラだとも感じられた。
EF-S35mm F2.8 MACRO IS STM使用 F7.1、1/250、ISO100、5500K、JPEG
霧の出た快晴の朝の空を撮影。霧の中の部分など、コントラストが低い部分はもやっとした描写になりがちなものだが鮮明に捉え、空の青さも美しい
撮影写真(6960×4640、8.64MB)
EF-S17-55mm F2.8 IS USM使用 F4.5、1/320、ISO100、5500K、JPEG
夕陽に照らされた自動車。派手すぎないリアルな発色が美しく、等倍で見れば自動車の塗装の梨肌状の質感も再現されている
撮影写真(6960×4640、7.01MB)
※初出で誤った写真を掲載しておりました。お詫びして訂正します。[2019年12月11日 12:00]
EF-S17-55mm F2.8 IS USM使用、F4、1/100、ISO100、5500K、JPEG
日差しの差し込むテラス席。影の部分でもしっかり再現されている椅子や机の質感描写に感心
撮影写真(6960×4640、6.25MB)
EF-S17-55mm F2.8 IS USM使用、F2.8、1/100、ISO640、4500K、JPEG
テーブルの上の植物を撮影。室内でハイキーに撮影したかったので思い切って感度をISO640まで上げたがノイズっぽさはこのくらいの感度では感じられない
撮影写真(4640×6960、6.13MB)
EF-S17-55mm F2.8 IS USM使用、F2.8、1/60、ISO640、4500K、JPEG
カフェ内でランチプレート。逆光状態で外は白飛びを起こす明るさだがハイライトにかけての描写も美しく、諧調やぶれなどの破綻もない
撮影写真(6960×4640、8.32MB)
総じてキヤノンが「APS-C一眼レフの完成形」とうたうのもうなずける高性能なカメラ。それでは最上位機種のEOS 7D Mark IIはもう不要なのでは? と感じるかもしれないが、同じ防塵防滴ボディといってもプロレベルの防塵防滴性能を実現したEOS 7D Mark IIのほうが豪雨などの厳しい状況下ではタフさを発揮するとのこと。また、カードスロットがSD UHS-II対応の1スロットだけというのも、業務で使うユーザーなどからはちょっと不安と受け止められてしまうかもしれない。
また、ライブビューモードにしてミラーレスカメラとして使っても、この部分の性能もきわめて現代的。1つのレンズマウントで、一眼レフのよさとミラーレスのよさをどちらも存分に感じられる「ハイブリッド」な一眼レフといえるだろう。
カードスロットがSD UHS-II対応の1スロットなのは、上位機種との違いの1つ