デジカメ初心者ライターである私、大木亜希子がカメラについて勉強していく本連載!
みなさん、スマホで人物写真を撮る時、照明どうしていますか?
私はわざわざ光のきれいな場所に移動してから撮影したり、iPhoneに付属するライトを友達同士で被写体の顔に当てたりしながら必死で撮影しています。
できるだけ盛れている写真が撮りたいから必死…!(笑)
でも、いちいち光を気にしながら撮影するのって正直面倒だし、光の調子がよいポジションを見つけるのって超時間がかかるんですよね…。
たとえば飲食店で撮影する時も、基本的に照明が暗すぎるか明るすぎるし…。
そんな悩みをカメラマニア歴数十年のライターの先輩・ゴン川野さんに打ち明けたところ、「Profoto C1 Plus」という便利アイテムを教えてもらいました。
手のひらにおさまるコチラ。プロフォトのスマートフォン用スタジオライト「C1 Plus」です。
スマートフォンフォトグラフィーに特化したライティング商品で、アプリに接続するだけで、かなり直感的に光と影を演出できちゃうんです。
何コレ! ちっさい〜! カワイイ〜!
っていうか、このコンパクトさでかゆいところに手が届くなんて一体どういうこと?
まずは「ドームディフューザー」を装着していろいろと試してみました!
使い方は、とっても簡単! スマホのアプリと連動させたら、ツールバーを使ってライトの設定を確認していきます。
あとは基本的にスワイプとタッチ、ピンチ操作を駆使して操作していくだけ。
まず、スタンダートに「iPhone 11 Pro」のみの写真撮影を見てみましょう。
照明機材の光が干渉しないように自然光だけで撮りました。
う、うん。これはこれでよいのですが、被写体に立体感がない気がします。
次に、ほぼ同じアングルで、「光の明るさ」を3段階アプリで変えていきながら本商品を使って撮影したものを見てみしょう。
3枚の作例をスワイプできるので、じっくり見比べて見て下さい。1枚目から順番に明るさは、「0」、「ほぼ中間くらい」、「MAX」です。
撮影画像(3024×4032、2.71MB)
撮影画像(3024×4032、2.75MB)
撮影画像(3024×4032、3.22MB)
おぉ…! 地明かりの写真とは違い顔の立体感がハッキリ出ます。さすが専用スタジオライトを使うと違いますね!
お次は色温度を変えて検証してみました。
こちらも専用アプリから3000K〜6500Kの範囲で直感的に操作可能です。
作例の順番は、1枚目が一番低い色温度、2枚目が高い色温度に設定して撮影したものになります。
撮影画像(3024×4032、2.88MB)
撮影画像(3024×4032、2.77MB)
なんだかそれぞれ一気に雰囲気が出ました。
特に色温度が高いとかなり幻想的になり、世界観がガラリとチェンジします。
撮影する環境によって、上手になじませていくことがポイントだと思いました。
ちなみに、LEDライトとしてだけではなくてフラッシュとしても機能します。
ストロボを最大光量にして撮影すると、こんな感じ。
ス、スゲー。
顔周りも手の周りも影の強さも、かなり印象が変わりますね。
ここからは、さまざまな専用アクセサリーを使って撮影してみます。
まずは光をやわらかくする「ソフトバウンス」から。
“とんがりコーン”のようなものを本体にかぶせて撮影します。マグネット式で取り付けもカンタンです。
装着する前に撮影したものがコチラ。
う〜ん、やはりちょっとだけ堅い硬い感じがしますね。
続いて、ソフトバウンスを装着後に撮影したものがコチラになります。
ソフトバウンスを取り付けて撮影した写真のほうが、少しだけ光がまろやかになったのが分かりますか?
やわらかい光が欲しいときは使えますね。あと、顔がやさしくみえる(笑)。
さらに、「グリッド」も使ってみましょう。
この“蜂の巣”のような物の正体は、よりスポット効果の高い光を作るための道具。
まずはグリット効果なしの写真がコチラ。
洋服にも顔にも全部に光があたり、ピカピカとしている印象ですね。
お次に、20°のグリッドをつけてみると…。
スポットライトが際立ち、狙いを定めた「顔」の部分だけに光があたっています。
洋服の下部には光がほぼあたっていません。
「写真のどこに視線をもっていきたいか?」ということが大事なんですね…。
こちらは本商品を使う際の、撮影者の技術編。
光をあてる時は、細かいようだけど手の位置もかなり重要です。
コチラは撮影者であるゴン川野さんが、右から光をあてた写真。
写真左側に影ができる分、より微細に表情をキャッチすることができます。
ちなみに、撮影している状況はこんな感じです。
今度はゴン川野さんが正面をあててみると…
パキッとした印象になりますね。
また、このように上から当てると…
おでこや鼻に光があたるので、頬周りの筋肉が強調されて凹凸が出やすいと思いました。
最後に、「クリックジェル」と呼ばれるカラーフィルターを使って遊んでみました!
こちらもマグネット式で本体にワンタッチで装着可能で便利です。
ピンクを使うと、このように室内がたちまちクラブのような雰囲気になり…(笑)
ブルーを使うと、一気にアーティスト感が増しました。
他にも沢山の色が出ているので、集めれば表現の幅が広がりそうです!
これまでProfoto「C1 Plus」を使って色々な実験をしてみました。コレ1台あれば、かなり自由自在な表現ができます。スマートフォンで人物撮影を行い、自撮り撮影が多い方ぜひ使っていただきたいですね。
それでは今回はここまで。次回もお楽しみに!
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー数々のドラマに出演後、2010年SDN48として活動開始。2015年、しらべぇ編集部に入社しPR記事を担当する。2018年、独立。Twitterはコチラ。