デジカメ初心者ライターである私、大木亜希子がカメラについて勉強していく本連載!
前回の記事では、富士フイルムのミラーレスカメラ「X-S10」の「フィルムシミュレーション」機能などをいろいろ試してみましたが、さらにレンズの趣向も凝らせば、もっと撮影の幅が広がっていきそうですね。
そこで今回は、X-S10と一緒に持ち出したい相性ぴったりなお散歩レンズを探っていきたいと思います。
初めに、「FUJIFILM X-S10 ダブルズームレンズキット」や「FUJIFILM X-S10 XC15-45mmレンズキット」のキットレンズにもなっている「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」から見ていきましょう。
こちらのレンズの強みは、まず軽いということ。Xシリーズ用ズームレンズとして最小かつ最軽量135gで、女性が長時間使用していても、比較的負担は少なそう。
また、広角端で高い接写性能があるのもポイントです。
こちらは、レンズの先端から被写体に向けて5cmほど寄った花の写真。
中心で咲き乱れている白い花の美しさが、しっかり反映されていますね。
電動ズーム式のため、電源を入れるとレンズが勝手に繰り出してくれるところも快適。
風景込みの人物を23mm広角で撮影してみると、このような感じで…
同じ距離から電動ズームを利用して69mmまで目一杯に近寄ると、このような感じでした。
ズームのまま中望遠までいけるのは便利…!
手ブレ補正機能をレンズ自体が搭載していなくても、カメラのボディに手ブレ補正がなくても安心です。
続いて、「XF27mmF2.8 R WR」というレンズにいきましょう。
ご覧の通りかなり小型で、重量も約84gと軽量です。
私自身、カメラを自分で使い始めて本当に重要だと実感するのが「レンズの重量」なんです。
いくらハイスペックなレンズを持っていても、重すぎるといつのまにか使用しなくなってしまうので、携帯性がすぐれているのは大きなポイント!
ちなみに、川野氏いわく、このような薄型レンズのことを俗称で「パンケーキレンズ」と呼ぶのだそうです。パンケーキ…!(食べたい)
威圧感がなくて、小さなカバンにもすぽっと簡単に入るサイズ感が本当にうれしい…!
また、とにかく薄いことに加えて、回しやすい指標付き絞りリングも付いています。
このレンズをカメラに装着して、小雨降る中でカフェの軒先を撮影してみたところ、抜群に雰囲気が出ました。(※後からフィルターのアレンジを施しています)
人物が構図に入っても、ご覧の通りすてきな写真に。防塵防滴仕様なので、雨でもご心配なく。
絞りリングを搭載してくれているので初心者も直感的に操作できることも、うれしいポイントだと思いました。
最後にご紹介するのは、「XF35mmF1.4 R」。
こちらのレンズも、187gと小型軽量であることがメリットのひとつ。
川野氏いわく、なんと言ってもこの明るいレンズの強みは開放F値で背景がボケるということだそう。
実際に、こちらのレンズで撮影した作例を見てみましょう。
おぉ〜!!!
手前の被写体(私)の存在感を強調してくれながらも、ボケのエッジが堅くなりすぎず、ふんわりとやわらかい印象で…。全体的に奥行きを感じます。
撮影時は雨が上がったばかりで、湿気によって私の髪の毛が少々暴れていますが(笑)、それもまた幻想的にとらえてくれて神秘的です。
レンズ自体も、絞りダイヤルが独立しているので絞り値が決めやすくて便利。
電源オフの状態でも視認できるダイヤル操作の設計がうれしいですね。
これならスナップショットにももってこいですね。
これまで3本のレンズを試しに使用してきましたが、1本でさまざまな焦点距離をカバーできる「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」、レンズ部があまり飛び出さないので取り回しがしやすく、軽快にスナップ撮影を楽しめる「XF27mmF2.8 R WR」、開放F値1.4で絶妙なボケ味を楽しめる「XF35mmF1.4 R」と、どのレンズもそれぞれ魅力があって悩んでしまいます…。
最終的に仕上がった写真を比べてみた印象では、私は「XF35mmF1.4 R」が一番好みかもしれません。とはいえ、今回紹介した3本のレンズ以外にもお散歩カメラ向けのコンパクトなレンズはいっぱいあります。みなさんもいろいろなレンズを試してみて、かけがえのない1本を見つけてみてください♪
それでは、次回もお楽しみに!
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー数々のドラマに出演後、2010年SDN48として活動開始。2015年、しらべぇ編集部に入社しPR記事を担当する。2018年、独立。Twitterはコチラ。