選び方・特集
自然な視野とパースが扱いやすい

“ちょうどいい画角”で撮影を楽しもう! 焦点距離40mmの単焦点レンズ特集

リコーイメージングの新しいコンパクトデジタルカメラ「GR IIIx」が35mm判換算で焦点距離40mm相当の準標準レンズを採用したことが話題になっていますが、カメラ市場で今、ちょっとしたブームになっているのが「焦点距離40mmの単焦点レンズ」です。本記事では35mmや50mmとの違いを解説しながら、ミラーレスカメラ用の現行モデルとして販売されている、焦点距離40mm(ならびに35mm判換算で焦点距離40mm相当)の単焦点レンズを厳選してご紹介します。

焦点距離40mm(ならびに35mm判換算で焦点距離40mm相当)の単焦点レンズをピックアップ

焦点距離40mm(ならびに35mm判換算で焦点距離40mm相当)の単焦点レンズをピックアップ

定番の焦点距離35mm/50mmとの違いは?

単焦点レンズは、超広角から超望遠までいろいろな焦点距離のものが用意されています。広角から標準にかけては、広角の24mm/28mm、準広角の35mm、標準の50mmといった焦点距離が定番になっていますが、今注目の存在になっているのが、35mmと50mmの間となる「40mm」です。ここ数年、複数のメーカーが焦点距離40mm(ならびに35mm判換算で焦点距離40mm相当)の単焦点レンズを商品化していて、ラインアップが充実するようになってきました。

焦点距離40mmは、35mmよりも少し狭く、50mmよりも少し広い画角(写る範囲の広さ)になります。近くのものは大きく、遠くのものは小さくなるパースペクティブ(遠近感)の付き方も35mmや50mmとは違っていて、また違う感覚で使えるのが面白いところです。

焦点距離35mm/40mm/50mmの画角の違い(遠景)

同じ位置から焦点距離35mm/40mm/50mmで遠景を撮り比べたものになります。焦点距離が大きくなるにつれて写る範囲が狭くなることがわかります。

35mm、40mm、50mmの画角の違い(※35mmで撮影した写真をベースにしています)

35mm、40mm、50mmの画角の違い(※35mmで撮影した写真をベースにしています)

焦点距離35mm/40mm/50mmの画角の違い(近接)

こちらは、50cmほど先にある被写体を、同じ位置から焦点距離35mm/40mm/50mmで撮り比べたものになります(絞り値はいずれもF4)。焦点距離によって写る範囲が変わるのとあわせて、焦点距離が大きくなるとボケも少し大きくなっていくことがわかるはずです。

35mm、40mm、50mmの画角の違い(※35mmで撮影した写真をベースにしています)

35mm、40mm、50mmの画角の違い(※35mmで撮影した写真をベースにしています)

焦点距離35mm/40mm/50mmのパースの違い

ピントを合わせた位置の被写体(中央左下の赤い刺繍部分)の大きさが同じくらいになるように、焦点距離にあわせて被写体までの距離を調整して撮影したものになります。35mmは被写体にもっとも近く、その分パースの付いた写真になっています。35mm、40mmと比べると50mmはパースが弱く感じます。

35mmは少し広い画角で、背景を取り入れながら主要な被写体を強調できるのが特徴です。被写体に近付くことでパースを効かせた撮り方も可能です。ただ、少し広く撮れる分、背景の処理がやや難しく、被写体との距離によっては散漫なイメージになることがあります。また、アングルの付け方によっては、広角レンズほどではないですが歪みが気になることもあります。

50mmは標準レンズと呼ばれていて、被写体やシーンをそれほど選ばず、オールマイティーに使えるのが魅力です。35mmほど背景に気を使う必要がなく、開放F値の小さい大口径タイプなら、より大きなボケが得られるのも特徴です。ただ、使い慣れてくると切り取っている感覚が強くなってしまい、「35mmまでいかなくてもいいけど、もう少し広く撮りたい」と思うこともあります。

40mmは、35mmと50mmのいいところを押さえている画角と言えます。広すぎることなく、また切り取っている感覚も少なく、自然な視野とパースで撮影を楽しめるのが魅力です。「35mmは少し広くて散漫になる」「50mmは少し狭くて窮屈になる」と感じている人にとって、ちょうどいい画角と言えるのではないでしょうか。35mmと50mmに使い慣れてしまってマンネリ化していると感じたときに、気分転換に使ってみるという使い方でもいいでしょう。

ミラーレス用の焦点距離40mmの単焦点レンズ8選

ここでは、ミラーレス用の現行モデルとして販売されている、焦点距離40mmならびに35mm判換算で焦点距離40mm相当前後の単焦点レンズを厳選してご紹介します。

1.ニコン「NIKKOR Z 40mm f/2」 コストパフォーマンスにすぐれた小型・軽量モデル

小型・軽量ながら開放F2の明るさを持つ、ニコン「NIKKOR Z 40mm f/2」

小型・軽量ながら開放F2の明るさを持つ、ニコン「NIKKOR Z 40mm f/2」

小型・軽量な単焦点レンズとしてZマウントレンズのラインアップに加わった注目の新モデル。全長約45.5mm、重量約170gの小型・軽量ながら、開放F2の明るさを実現しているのが特徴。9枚の円形絞りの絞り羽根によって、円形に近いボケを生かしたボケ表現を楽しむことができます。レンズ構成は非球面レンズ2枚を含む4群6枚。新開発の小径・高トルクのSTM(ステッピングモーター)によって高速・高精度なAF制御も実現しています。2021年9月24日時点の価格.com最安価格は28,710円で、コストパフォーマンの高い1本です。発売は2021年10月1日。

マウント:ニコンZマウント
焦点距離:40mm
レンズ構成:4群6枚
最短撮影距離:0.29m
最大撮影倍率:0.17倍
絞り羽根:9枚(円形絞り)
最大絞り/最小絞り:F2/F16
フィルターサイズ:52mm
サイズ:約70(最大径)×45.5(全長)mm
重量:約170g

2.ソニー「FE 40mm F2.5 G」 高品位な「Gレンズ」に属するコンパクトモデル

絞りリングなどの操作性にも注目の、ソニー「FE 40mm F2.5 G」

絞りリングなどの操作性にも注目の、ソニー「FE 40mm F2.5 G」

高性能な「Gレンズ」の新機軸として登場した単焦点レンズ。全長約45mm、重量約173gの小型・軽量な鏡筒にGレンズのクオリティを搭載しているのが特徴の1本です。レンズ構成は非球面レンズ3枚を含む9群9枚。小型・軽量ながら絞りリングを搭載するほか、クリックのON/OFFスイッチや、カスタマイズが可能なフォーカスホールドボタンなども備わっており、高い操作性を確保しています。また、外装とフードにアルミニウム金属を採用し、より高品位な外観に仕上がっているのも特徴です。

マウント:ソニーEマウント
焦点距離:40mm
レンズ構成:9群9枚
最短撮影距離:0.28m(AF時)、0.25m(MF時)
最大撮影倍率:0.2倍(AF時)、0.23倍(MF時)
絞り羽根:7枚(円形絞り)
最大絞り/最小絞り:F2.5/F22
フィルターサイズ:49mm
サイズ:約68(最大径)×45(全長)mm
重量:約173g

3.シグマ「40mm F1.4 DG HSM」 光学性能を追求した「Artライン」の高性能レンズ

ぜいたくなレンズ構成を採用した、シグマ「40mm F1.4 DG HSM」

ぜいたくなレンズ構成を採用した、シグマ「40mm F1.4 DG HSM」

光学性能にこだわった「Artライン」に属する、開放F1.4の大口径レンズ。もともとはシネレンズとして開発された1本で、重量約1.26kgの大きくて重い鏡筒ですが、FLDガラス3枚、SLDガラス3枚を使用した12群16枚のぜいたくなレンズ構成によって、高い解像力を発揮するのが特徴です。また、超音波モーターの採用で、AF速度の高速化と静粛性も実現しました。ミラーレス用としては、ソニーEマウント用とライカLマウント用が用意されています。

マウント:ソニーEマウント、ライカLマウント
焦点距離:40mm
レンズ構成:12群16枚
最短撮影距離:0.4m
最大撮影倍率:1:6.5(約0.15倍)
絞り羽根:9枚(円形絞り)
最大絞り/最小絞り:F1.4/F16
フィルターサイズ:82mm
サイズ:約87.8(最大径)×157(全長)mm(ソニーEマウント用)、約87.8(最大径)×155(全長)mm(ライカLマウント用)
重量:約1260g(ソニーEマウント用)、約1295g(ライカLマウント用)

4.カールツァイス「Batis 2/40 CF」 ツァイスらしい描写と近接撮影性能の高さが特徴

高い解像力とコントラストを実現した、カールツァイス「Batis 2/40 CF」

高い解像力とコントラストを実現した、カールツァイス「Batis 2/40 CF」

カールツァイスが手がける、Eマウント用のAFレンズ「Batis」シリーズの焦点距離40mmモデル。レンズ構成は非球面レンズ2枚、異常分散レンズ4枚などを含む8群9枚のDistagonタイプで、カールツァイスのレンズらしい、すぐれた解像力とコントラストを実現しています。また、最短撮影距離が0.24mと短く、クローズアップに強いのも特徴。操作性では、合焦距離および被写界深度をデジタル表示する有機ELディスプレイを鏡筒上部に搭載。マウント部には防塵・防滴にすぐれたシーリングを施しています。

マウント:ソニーEマウント
焦点距離:40mm
レンズ構成:8群9枚
最短撮影距離:0.24m
最大撮影倍率:1:3.3(約0.3倍)
絞り羽根:9枚
最大絞り/最小絞り:F2/F22
フィルターサイズ:67mm
サイズ:約91(最大径)×93(全長)mm
重量:約361g

5.コシナ「フォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Aspherical SE」 開放F1.2の大口径ながらコンパクトなMFレンズ

鏡筒の設計を工夫して小型化を実現した、コシナ「フォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Aspherical SE」

鏡筒の設計を工夫して小型化を実現した、コシナ「フォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Aspherical SE」

コシナが手がける「フォクトレンダー」ブランドのMFレンズ。Eマウント用のSE(Still Edition)バージョンで、絞りクリック切り替え機構を搭載しないことで、開放F1.2の大口径ながらコンパクトな設計を実現したのが特徴。レンズ構成は非球面レンズ2枚を含む6群8枚。なお、フォクトレンダーには、SEバージョンの前にリリースされた、同じ光学設計の「NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」もあって、ソニーEマウント用と、ライカMマウント互換のVMマウント用が用意されています。

マウント:ソニーEマウント
焦点距離:40mm
レンズ構成:6群8枚
最短撮影距離:0.35m
最大撮影倍率:1:6.2(約0.16倍)
絞り羽根:10枚
最大絞り/最小絞り:F1.2/F22
フィルターサイズ:58mm
サイズ:約66.5(最大径)×51.9(全長)mm
重量:約340g

6.コシナ「フォクトレンダー NOKTON classic 40mm F1.4」 独特の「レンズの味」を楽しめる開放F1.4のMFレンズ

クラシカルな写りに注目の、コシナ「フォクトレンダー NOKTON classic 40mm F1.4」

クラシカルな写りに注目の、コシナ「フォクトレンダー NOKTON classic 40mm F1.4」

ライカMマウント互換のVMマウント用のMFレンズ。古典的なレンズ構成で独特の描写を目指した「Classic series」の1本。「レンズの味」に着目した6群7枚のレンズ構成を採用し、意図的に収差を適度残すことで、絞り開放では個性的なやわらかい描写を楽しめるのが特徴です。鏡筒がコンパクトなのも魅力で、開放F1.4の明るさながら全長は約29.7mm、重量は約175gと小型・軽量。シングルコート版(SC)とマルチコート版(MC)が用意されています。

マウント:VMマウント
焦点距離:40mm
レンズ構成:6群7枚
最短撮影距離:0.7m
最大撮影倍率:−
絞り羽根:10枚
最大絞り/最小絞り:F1.4/F16
フィルターサイズ:43mm
サイズ:約55.0(最大径)×29.7(全長)mm
重量:約175g

7.富士フイルム「XF27mmF2.8 R WR」 絞りリングを搭載したXマウント用のパンケーキレンズ

人気パンケーキレンズのリニューアルモデル、富士フイルム「XF27mmF2.8 R WR」

人気パンケーキレンズのリニューアルモデル、富士フイルム「XF27mmF2.8 R WR」

35mm判換算で焦点距離41mm相当の画角となる、Xマウント用の単焦点レンズ。「XFレンズ最薄・最軽量」として人気を集めた薄型パンケーキレンズ「XF27mmF2.8」のリニューアルモデルで、非球面レンズ1枚を含む5群7枚の光学系はそのままに、絞りリングを追加した新デザインを採用。7か所にシーリングを施すことで防塵・防滴・-10℃耐低温構造も実現しています。こうした機能強化を図りながら、全長23mm/重量84gの薄型・軽量サイズをキープしているのが魅力です。

マウント:Xマウント
焦点距離:27mm(35mm判換算41mm相当の画角)
レンズ構成:5群7枚
最短撮影距離:0.34m
最大撮影倍率:0.1倍(35mm判換算0.15倍)
絞り羽根:7枚
最大絞り/最小絞り:F2.8/F16
フィルターサイズ:39mm
サイズ:約62(最大径)×23(全長)mm
重量:約84g

8.パナソニック「LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.」 マイクロフォーサーズ用の開放F1.7パンケーキレンズ

マイクロフォーサーズでは定番のパンケーキレンズ、パナソニック「LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.」

マイクロフォーサーズでは定番のパンケーキレンズ、パナソニック「LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.」

開放F1.7の明るさを持つ、マイクロフォーサーズ用の薄型パンケーキレンズ。画角は35mm判換算で焦点距離40mm相当。小型・軽量レンズとして人気を集めた従来モデルの5群7枚のレンズ構成(非球面レンズ2枚を含む)はそのままに、鏡筒の設計を見直すことで、重量約87gの軽量化を実現しています。従来モデルから数えると10年以上にわたって、マイクロフォーサーズ用の定番品として人気の高いレンズです。

マウント:マイクロフォーサーズ
焦点距離:20mm(35mm判換算40mm相当の画角)
レンズ構成:5群7枚
最短撮影距離:0.2m
最大撮影倍率:0.13倍(35mm判換算0.25倍)
絞り羽根:7枚(円形絞り)
最大絞り/最小絞り:F1.7/F16
フィルターサイズ:46mm
サイズ:約63(最大径)×25.5(全長)mm
重量:約87g

価格.comマガジン編集部

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