レビュー
防水・耐寒・耐衝撃性能を備えた強靭なボディと使い勝手を高めたモニターが便利過ぎ!

ガチで使って実感! 液晶モニターを搭載したタフネスなアクションカム「RICOH WG-M1」が熱い

数年前までは、アクティブな映像が残せる超小型のカメラ“アクションカム”といえば「GoPro」一択だったが、近年は名だたるメーカーが続々と参入し、選択肢がぐっと増えた。そんなアクションカム市場に、リコーが満を持して登場。同社初のアクションカムとなる「RICOH WG-M1(以下、WG-M1)」は、“タフネスデジカメ”「WG」シリーズを彷彿とさせるようなゴツゴツとしたデザインがカッコイイ!

見た目から“ちょっとほかとは違う感”が出ている「WG-M1」は、防水性能や耐寒性能、耐衝撃性能を備えたタフネス仕様。本体に液晶モニターを装備しているのもポイントだ。また、約16.8mm相当(35mm換算値)の超広角レンズを搭載しているため、スケール感あふれる描写も期待できる。さっそく、その実力を確かめてみよう!

液晶モニターを搭載した構造をチェック

アクションカムは身体や乗り物に装着して撮影するものなので、使用時に邪魔にならないことが大前提。そのため、一般的にはボタンを最小限に抑え、液晶モニターを省くなどしてコンパクト化が図られている。その観点で見ると、液晶モニターを搭載した「WG-M1」は大きさを懸念されるかもしれないが、サイズは66.5(幅)×42.5(高さ)×89.5(奥行)mm。厚みがある感じだが、固定して使うものなので困ることはなさそう。何より「WG-M1」は、水深10mで1時間の撮影が可能な防水性能、2mからの落下に耐える耐衝撃性能、それに−10℃でも動作する耐寒性能を備えているのでハウジングに入れる必要がない。ハウジングを装着すると、その分サイズも大きくなることからも「WG-M1」のサイズを気にすることはないと言える。また、液晶モニターがあるとバッテリーの持続性も心配だが、カタログ上の動画撮影可能時間は約150分。アクションカムとしては悪くない数値だ。

液晶モニターは天面に搭載されている。1.5型で、解像度は11.5万ドットと大きいものではないが、アングル確認には十分

操作ボタン類は、側面に配置。左側面には電源ボタンと録画開始ボタンがある

操作ボタン類は、側面に配置。左側面には電源ボタンと録画開始ボタンがある

右側面には再生ボタン、OKボタン、メニューボタンがある。ボタンも大きめで、クリック感もしっかりとあり、グローブした手でも操作しやすい

レンズは35mm判換算で約16.8mm相当、開放F値F2.8の明るいものを搭載している。また、レンズの左右にはステレオマイクが装備されており、非圧縮のリニアPCMで録音可能。ハウジングに入れずに使用できるので、クリアな音声が期待できる

動画も静止画も、「ワイド」(写真上)「ミディアム」(写真中)「ナロー」(写真下)の3つの画角に対応。ちなみに、センサーは有効1,400万画素のCMOSで、フルHD(1,980×1,080ドット/30fps)の解像度で撮影ができる

充電用のアダプターやケーブルが同梱されているほか、カラビナタイプのストラップも付属。アクションカムでストラップが付いてくるというのは、珍しい。写真左のカメラ上にある2つは、カメラを固定するための「粘着マウント」と水の中で撮影する際に使用する「水中レンズプロテクター」。水中レンズプロテクターについては、実際に撮影するところで説明する

「RICOH WG-M1」の楽しさをいろいろな撮影方法で調査

いろいろなシーンで活用できるアクションカムだが、筆者は自転車に装着して使うことが多い。そこで、自転車を利用した「WG-M1」の楽しみ方を探るとともに、「WG-M1」のウリでもある防水性能を試すために水中撮影にもチャレンジ! 「WG-M1」に搭載されている「動体検知録画」や「タイムラプス動画」といった、ちょっと特殊な撮影も試してみた。

自転車に「WG-M1」を装着して走行してみた
まずは、自転車に固定して走行するというスタンダードな撮影にトライ。今回、ハンドルに装着する「WG ハンドルバーマウント O-CM1472」という純正アタッチメントを借りることができなかったため、筆者所有のアタッチメントを利用することに。三脚穴に差し込むタイプであれば、純正でなくても利用できる。

市販のアタッチメントを使って自転車のハンドルに装着。まったく違和感なく利用できた。写真右は、撮影を始める前に液晶モニターでチェックしたアングルの様子。アクションカムのアングル確認はWi-Fi接続したスマートフォンでするのが一般的だが、いちいちスマートフォンを出すのが面倒なので液晶モニターがあるのは便利だ

少々路面が荒れたオフロードを走ってみた。画質はよいが、速度が上がってくると部分的にブレがある感じに。録音はステレオで非圧縮なので非常にクリアだが、マイクが前面にあるため、スピードが増すとやや風切音が大きく感じられた。風切音低減のモードも搭載されているので、自転車で使う際にはONにしておくほうがいいだろう

「動体検知録画」を試す
乗っている物に装着して自分視点の映像を残すのが主流だが、少し離れた場所に「WG-M1」をセットし、動く姿を撮影するなんて楽しみ方もできる。そんな時に役立つのが「動体検知録画」だ。動体検知録画とは、カメラの前を動く被写体が通ると録画を開始するモードで、10秒経過すると録画は終了する。

ベンチにセットしたカメラの前を自転車で走ってみたが、動体を検知してから録画が開始されるまで少し時間がかかるようで、自転車がカメラの前を横切ってから録画開始となった。ウイリーなどのフォームの確認に使えるかも! と、そのようなシーンにもチャレンジしたのだが……撮影開始までの間がやや大きいため、録画が始まった頃にはアクションは終了しており、うまく撮ることはできず。とても残念だ

「タイムラプス動画」で不思議な映像作り
静止画を早送りしたような動画を生成する、「タイムラプス動画」機能も試してみた。撮影間隔は1/2/5/10/30/60秒の6種類から選べ、一定間隔で撮影された静止画が動画となる。

自転車に「WG-M1」を装着し、街中を走った様子を5秒間隔の「タイムラプス動画」で撮影。自分で編集する手間がないので、スポーツシーンでなく日常風景を撮影しても面白そう!

水中撮影をしてみた
防水性能を備えているのでハウジングにセットすることなく、水の中に入れられる。ただし、レンズ部に装着されているプロテクターを「水中レンズプロテクター」に交換しなければならない。

「WG-M1」のレンズ周りに付いているのが、通常のレンズプロテクター。横に置いてあるのが「水中レンズプロテクター」だ

通常のレンズプロテクターを外している様子。リングを回し、白い丸印が揃う位置にくればロックが解除される

通常のレンズプロテクターを外している様子。リングを回し、白い丸印が揃う位置にくればロックが解除される

「水中レンズプロテクター」を装着した状態

「水中レンズプロテクター」を装着した状態

録画を開始してから水中に入れ、レンズの下半分は水中、上半分は水上と異なる状況を同時に撮るようなことも試してみたが、露出やホワイトバランスが素早く、かつ、適切に合っており大満足

水中撮影でも液晶モニターが活躍。液晶モニターが明るいので、今回撮影したような透明度が高くて水深が浅い所では、水中でもアングル確認ができた

「RICOH WG-M1」に使えるアタッチメント

アクションカムを多様に楽しむために欠かせないのが、身体や乗り物に固定するためのアタッチメント。アタッチメントの種類が多いほど、さまざまなシーンで使えるというわけだ。「WG-M1」に対応する純正アタッチメントの数は10種類。マグネットでクルマや壁などに装着できるものや、地面に突き刺して固定するペグマウントなどユニークな製品も用意されている。ラインアップされている純正アタッチメントは三脚穴に差して使うタイプなので、取り付け方も簡単。そのいくつかを、使い方とともに紹介しよう。

底面にある三脚穴に装着して使用するタイプのアタッチメントを、紹介していく

底面にある三脚穴に装着して使用するタイプのアタッチメントを、紹介していく

WG ペグマウント O-CM1534
地面に刺してカメラを固定できる「WG ペグマウント」。専用設計なので本体の底面にピッタリ装着でき、地面に突き刺したローアングルでの撮影が可能。今回は砂浜に刺してみたが、ゴルフのスイングチェックやキャンプ、ウィンタースポーツにも活躍しそうだ。

「WG-M1」の重量が190g(電池、メモリカード含む)と少し重めなので、安定感のある場所に突き刺すほうがいいだろう

突き刺し方が悪かったのか若干斜めになってしまったが、4:3の「ワイド」で撮影してみた。この場合の画角は135°となる(静止画の場合は160°)。一般的にアクションカムの画角は170°程度なので、それと比べると広いわけではないが、海の広大さを感じる映像が撮れた。また、周辺部の歪みが少ないのもいい

WG リストストラップマウント O-CM1533
手首に「WG-M1」を装着したい時に利用する。腕を定位置で固定していないと映像も動いてしまうため、使うにはコツがいるだろう。スポーツシーンで腕の位置が変わらないことは少ないので、用途が限られそうだ。

自分の手首に合わせて締め具合を調整できるので、「WG-M1」の重みでずれてしまうことはなかった

自分の手首に合わせて締め具合を調整できるので、「WG-M1」の重みでずれてしまうことはなかった

「WG リストストラップマウント」を使って撮影した動画。自転車に乗る自分を撮ってみた。「WG-M1」を固定した手は自転車のハンドルに置いているので、アングルはほぼ固定できている。だが、振動がそのまま伝わるようで少々映像のブレが大きい

WG ヘルメットストラップマウント O-CM1536
自転車のヘルメットに装着する「WG ヘルメットストラップマウント」。ヘルメットの穴にストラップを通して固定する。穴の空いていないヘルメットには使用できない。

2本のストラップをヘルメットの穴に通して固定する方式。装着は簡単で、しっかり固定することができた

2本のストラップをヘルメットの穴に通して固定する方式。装着は簡単で、しっかり固定することができた

ヘルメットの上にカメラがある状態なので、視点は高め。上で紹介した手首に付けるタイプよりはカメラに振動が伝わりにくいからか、映像のぶれは少ない

WG マグネットマウント O-CM1535
底面にマグネットが付いていて、クルマの屋根など鉄製のものに装着できる。粘着テープで貼り付けるタイプではないので、取り外しが容易なのがうれしい。

マグネットはかなり強力なので、壁に横向きに装着しても不安感はなかった

マグネットはかなり強力なので、壁に横向きに装着しても不安感はなかった

まとめ

「WG-M1」の特出したポイントは、防水性能と液晶モニターを装備していること。実は、使用する前は、これらの機能をそれほど重視していなかった。なぜならば、防水性能を備えているとはいえ、水中撮影をする際にはレンズ部のプロテクターの付け替えを行わねばならず、それならばハウジングのほうが楽なのでは? と少々面倒に感じていたからだ。しかし、アクションカムで撮影した動画は、パソコンで編集することが多い。microSDカードを取り出したり、充電する際などにハウジングから出し入れをせずに済むというのは、これほど楽なのかと実感した。ハウジングの取り外しよりもレンズプロテクターの交換のほうが素早く行えるので、個人的には「WG-M1」に軍配を上げたい!

そして、もう1つの特徴である液晶モニターは、使い勝手を向上させてくれた。多くのアクションカムがWi-Fi接続したスマートフォンでアングル確認する方式を採用しているが、液晶モニターが本体に付いていれば、いちいちスマートフォンを取り出す手間がなく、ちょっとした時にサッとアングル確認できる。便利というだけでなく、スポーツなどの行動を“一旦停止”することが最小限で済むのは、アクションカムにおいてもっとも魅力なのではないだろうか。もちろん、「WG-M1」も接続したスマートフォンで撮影/再生/編集することもできるが、スマートフォンを撮影時に利用しなくてもまったく不便はない。躍動感のある映像を撮るものだけに、動きを妨げない工夫とはコンパクト化だけではないと改めて認識させられた。

※ここに掲載している「WG-M1」で撮影した動画や静止画は、すべてリサイズしたものです

増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン「動画」まとめページ
ページトップへ戻る