オートからマニュアルまで多様な撮影モードを備える「Nikon 1 AW1」。「夜景」や「水中」といったシーンを選ぶだけで最適な撮影ができる「クリエイティブモード」や、「オートモード」時でも背景のぼかしなどを調整できる機能など、豊富な撮影表現を備えている。それらの中から、アウトドアで活躍しそうなモードをピックアップして紹介!
撮影は「オートモード」+「ライブコントロール」でほぼイケちゃう!
カメラにおまかせで撮影できる「オートモード」だが、“ちょっと背景をぼかしたい”“もう少し明るさを変えたい”と思うことがある。だからと言って、マニュアルモードで露出やホワイトバランス、シャッタースピードを細かく設定するのはめんどうという人にピッタリなのが「オートモード」+「ライブコントロール」だ。
「ライブコントロール」には、「明暗差を強調する」「背景をぼかす」「動きを表現する」「明るさを変える」という4つの効果を用意。コントラストやぼけ具合、シャッタースピード、ホワイトバランスを液晶モニターで確認しながら調整できる
メニュー画面の「撮影モード」を選択し、「オートモード」→「ライブコントロール」と操作することもできるが、「オートモード」の状態であれば、「F」ボタン(赤い囲みの部分)を押すだけで「ライブコントロール」の設定画面を表示可能
ペンギンを中心にして背景のぼけ具合を変えて撮ってみた。ぼけ具合を「最大」にすると、うしろにいるパンダの輪郭がぼやけた
シーンを選んで撮るだけの「クリエイティブモード」
「水中」「夜景」「夜景ポートレート」「逆行」「かんたんパノラマ」というように、シーン選べば、あとはカメラが設定を調整してくれる「クリエイティブモード」も便利。たとえば、スキューバダイビングをする人には、水中撮影をすると強調されやすい青みを補正してくれる「水中」が役立つだろう。また、「クリエイティブモード」には、画像全体にぼかしを入れる「ソフト」や模型を撮ったような表現になる「ミニチュア効果」など特殊効果を付けるものや、シャッタースピードを自分で設定できるモードやマニュアルモードも用意されている。
「クリエイティブモード」の「水中」を選ぶと、浅い水深に適する「スタンダード」や深い水深に最適な「ダイビング」、被写体に近接して撮る時に役立つ「クローズアップ」といったモードが選択可能
「クリエイティブモード」の「夜景」に設定して、ライトアップされた建物を撮ってみた。「オートモード」でもキレイだが、建物の細かい部分が光でつぶれてしまっているのがわかる
撮影失敗を軽減してくれる「ベストモーメントキャプチャー」
動きの速い被写体を撮るのに役立ちそうなのが「ベストモーメントキャプチャー」。「ベストモーメントキャプチャー」には「スロービュー」と「スマートフォトセレクター」という撮影方法が用意されている。「スロービュー」は、一時的に記録される連続20コマの中からベストなシーンを静止画に残せるというもので、「スマートフォトセレクター」はシャッターが押された前後20コマが連写され、その中から必要なコマをセレクトできるというもの。
スピードの早いスポーツシーンには「スロービュー」がベスト。「スマートフォトセレクター」は人物撮影で使うと、目つぶりを回避できそうだ
現在地の情報が得られる計測機能と撮影後も楽しめるログデータ
位置(GPS)や高度、水深などを計測して表示する機能を装備。液晶モニターに表示するだけでなく、撮影データにも記録されるので後から撮影状況を確認することもできる。また、移動の軌跡を取得できるログデータをONにしておけば、パソコンにデータを取り込んで付属ソフト「ViewNX 2」を利用して、地図上に移動ルートを表示することが可能。
高度と水深は、どちらか片方だけの測定となる。高度/水深設定をONにしておけば、ログデータとしても取得されるので、ダイビングでどれだけ潜ったということがマッピングできて楽しめそう! 写真右は、液晶モニターに計測機能を表示したもの。中央にある丸い形のものは電子コンパスで、その中心に伸びている緑色の横線は水準器だ