毎週発売される新製品の中から注目度の高い製品を、さまざまなカテゴリから横断ピックアップして紹介する連載「今週発売の注目製品ピックアップ」。今週は、ソニーから、4240万画素という高画素のフルサイズセンサーを搭載した一眼カメラ「α7R II」や、4K動画に対応した8.3倍ズームの1型カメラ「RX10 II」などが登場!
2015年8月7日(金)発売
35mmフルサイズセンサーとして、世界初となる裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用したモデル(2015年6月時点、ソニー調べ)。有効約4240万画素という高画素ならではの解像力と、高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジを実現。常用ISO100〜25600、拡張ISO50〜102400の広い感度域をカバーし、ノイズの少ない高精細な撮影が可能だ。
また、高い解像性能を実現するために光学ローパスフィルターレス仕様を採用。AF性能では、世界最多となる399点の像面位相差AFセンサーを搭載したファストハイブリッドAFに対応し、高いAF精度を実現しながら世界最大45%の広いAFカバー範囲、従来機種「α7R」と比べて約40%高速化したAFレスポンス、5コマ/秒連写に対応する追従性などを可能にしている。
内部構造では、シャッター振動によるブレの影響を抑えるために、新たにブレーキ機構を採用した低振動シャッターを開発し、メカ先幕/後幕それぞれの振動を従来機種「α7R」の約半分に低減。電子先幕シャッターと組み合わせることで、振動をさらに抑えることが可能だ。加えて、約50万回のレリーズ耐久性とシャッター音の静音化も実現。さらに、光学式5軸手ブレ補正機能をボディに内蔵し、高解像度でも4.5段の補正効果が得られる。
動画撮影では、4K(3840×2160ドット)撮影に対応。スーパー35mm(APS-C 16:9相当)フォーマットによる4K撮影時は、画素加算のない全画素読み出しで、4K映像に必要な画素数の約1.8倍の豊富な情報量を凝縮して4K映像を出力し、モアレやジャギーの少ない高画質な4K動画を実現。さらに、世界で初めてフルサイズ領域での4K動画記録も可能だ。記録方式は、高ビットレートの「XAVC S」に対応しており、4K動画記録時が最高100Mbps、フルHD動画記録時が最高50Mbpsのハイビットレート撮影が行える。
電子ビューファインダーには、有機ELパネルに加えて、接眼レンズに両面非球面レンズを含む4枚レンズによる新規光学系の設計を採用した「XGA OLED Tru-Finder」を搭載。世界最大のファインダー倍率0.78倍(全表示域の対角視野約38.5度)を実現し、隅々までクリアな映像を映し出せるほか、ZEISS T*コーティングを採用し、映り込みも大幅に低減させている。
このほか、背面モニターは、可動式の3.0型チルト液晶(約122万ドット)を搭載。NFC対応のWi-Fiを内蔵しており、スマートフォンとの連携が可能。記録メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)、メモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオに対応する。
バッテリー寿命は、液晶モニター使用時で約340枚、ファインダー使用時で約290枚。本体サイズは126.9(幅)×95.7(高さ)×60.3(奥行)mm。重量は約625g(バッテリーとメモリースティックPROデュオを含む)/約582g(本体のみ)。
2015年8月7日(金)発売
世界初(6月26日現在、ソニー調べ)となる、新開発のメモリー 一体1.0型(13.2mm×8.8mm)積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS」を搭載したモデル。35mm判換算で広角24mm〜望遠200mmに対応する光学8.3倍ズームのカールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズを搭載し、全域でF2.8の明るさを実現。広角でも望遠でもマクロモードに切り替えることなく、シームレスな近接撮影が可能だ。
撮像素子には、高速信号処理回路部に画素部を重ね合わせた積層構造を1.0型で採用。さらにメモリー(DRAM)を搭載したことで、従来の「RXシリーズ」と比べて約5倍以上のデータ読み出し速度を達成している。
また、スーパースローモーション映像を実現し、動きの激しいスポーツシーンなどの一瞬をスローで捉えることができる。フレームレートは960fps/480fps/240fps、記録フォーマットは60p/30p/24p、撮影時間は約2秒(画質優先)と約4秒(撮影時間優先)から選択することが可能。録画のタイミングは、MOVIE(動画)ボタンを押してから、ある一定の時間を記録するスタートトリガー方式となっている。
機能面では、最大約29分の4K動画(3840×2160ドット)撮影機能を搭載。イメージセンサーから画素加算や間引き処理をせずに全画素読み出しすることで、モアレ(縞模様)やジャギー(階段状の線)の少ない高精細な4K動画を撮影できる。さらに、XAVC S記録方式(Class10以上のSDXCカードが必要)を採用し、最高100Mbpsの撮影に対応。水しぶきなど細やかで動きが多いシーンでも、ノイズが少なく解像度の高い映像が撮影可能だ。
このほか、歪みの少ない高速撮影を実現する「アンチディストーションシャッター」を搭載。ゴルフスイングの瞬間など高速な被写体を撮影する際に起こりやすい動体歪み(ローリングシャッター現象)を低減する。また、高速な電子シャッター方式では音がしないため、動物や昆虫などの撮影で決定的な瞬間を逃さないという。
連写機能としては、最高約14コマ/秒で撮影可能。連写時にコマ間でモニターが暗くなるブラックアウトも低減。AF機能としては、進化した「ファストインテリジェントAF」を採用したことで、ダイレクトドライブSSMとの組み合わせにより、約0.09秒の高速AFを達成した。
主な仕様は、有効画素数約2020万画素、光学ズームが8.3倍、全画素超解像ズームが約16倍、静止画の記録フォーマットがJPEG、RAW、動画の記録フォーマットがXAVC S、AVCHD、MP4。レンズは11群14枚(AAレンズを含む非球面レンズ7枚)、ファインダーは0.39型の電子式有機ELファインダー「XGA OLED Tru-Finder」を採用。背面モニターには、3.0型チルト液晶(122万ドット)を搭載する。
バッテリー寿命は、液晶モニター使用時で約400枚、ファインダー使用時で約360枚。本体サイズは129.0(幅)×88.1(高さ)×102.2(奥行)mmで、重量は約813g(バッテリー、「メモリースティックPROデュオ」を含む)。
2015年8月8日(土)発売
SIMフリースマートフォン「ZenFone 2」シリーズになるが、5型HD液晶を搭載した「ZenFone 5 A500KL」の後継モデルで、デザインや機能、操作性を向上させている。人間工学に基づき、手のひらに自然にフィットする丸みをおびたデザインを採用。ディスプレイ下部や各種ボタンには水の波紋などを連想する独自のスピン加工を施した。
また、ディスプレイには「Corning Gorilla Glass 4」を搭載。液晶の間にできる空気層を特殊な接着方法の加工技術によって実現した「フルラミネーション」の2層ディスプレイを採用し、色彩表現とタッチレスポンスを向上させている。
機能面では、別のユーザー領域を作成し、1台で2台のスマートフォンを所有しているように使用できる「SnapView」に対応。プライベート用と仕事用などと、分けて使用することができる。また、より少ない動きで操作ができる「ZenMotion」を搭載。画面を2度タップするだけでスリープの状態からオン/オフしたり、スリープ状態の画面に「W」の文字を書くことでブラウザーが、「C」を書くことでカメラを起動できる。
カメラ機能としては、瞬時にフォーカスが合う「レーザーオートフォーカス」を搭載。薄暗闇などのピントが合わせにくい場所でも、自動で瞬時に焦点を合わせることが可能。さらに、逆光の時でも、目で見たままのように撮影できる「HDRモード」や、明るさを通常の約400%、コントラストを約200%向上させ、暗闇で見えにくかったものも写し出せる「ローライトモード」などを搭載した。
このほか、4G/LTEに対応した「SIMスロット 1」と「SIMスロット 2」のデュアルSIMスロット仕様を採用。(SIMカードを2枚挿入して、4G/3G/2G回線の同時使用は不可)。日本語入力システム「ATOK」を標準で備えた。
主な仕様は、ディスプレイが5型HD液晶(1280×720ドット)、プロセッサーがQualcommの「Snapdragon 410」、メモリー(RAM)が2GB、ストレージが16GB。外部メディアはmicroSD/microSDHC/microSDXC対応メモリーカードスロット(最大128GB)を装備。無線通信は、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN規格、Bluetooth 4.0をサポート。バッテリー駆動時間は、Wi-Fi使用時で約10.5時間、モバイル通信時で約10.4時間、連続通話で約1393分(3G)、連続待受で約502.1時間(3G)/約240.6時間(LTE)。
本体サイズは71.5(幅)×143.7(高さ)×3.5mm〜10.5(奥行)mm、重量は約145g。ボディカラーは、ブラック、ホワイト、レッドの3色を用意した。
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