本格的な操作性を搭載したPowerShot G5 X
1インチ(1.0型)の大型センサーを搭載する高級コンデジの新モデル「PowerShot G5 X」が、キヤノンから2015年10月13日に発表になった。「PowerShot G」シリーズとして初めて電子ビューファインダー(EVF)を搭載したほか、バリアングル液晶モニターが復活したのが大きなトピックだ。10月22日発売予定で、価格は91,800円(税別)。今回いち早くベータ機(残念ながら実写不可)を入手したので、その外観をレポートしよう。
1インチの裏面照射型CMOSセンサー(有効約2020万画素)や、35mm判換算で広角24mm(開放F1.8)〜望遠100mm(開放F2.8)の画角に対応する光学4.2倍ズームレンズなど、PowerShot G5 Xの光学系は人気のコンパクトモデル「PowerShot G7 X」のスペックを踏襲したものになっている。レンズ構成は、9群11枚(両面非球面レンズ1枚、片面非球面UAレンズ1枚、片面非球面レンズ1枚、UDレンズ1枚)。最短撮影距離は広角端で5cm、望遠端で50cm(いずれもレンズ先端より)。
35mm判換算で広角24mm(開放F1.8)〜望遠100mm(開放F2.8)対応の光学4.2倍ズームレンズを採用
ボディサイズは112.4(幅)×76.4(高さ)×44.2(奥行)mmで重量は約377g(バッテリーおよびメモリーカード含む)
背面。サムグリップが採用されている
上面。ホットシューが備わっており、「EOS」シリーズのアクセサリーの利用にも対応
底面。対応バッテリーは「NB-13L」で、撮影可能枚数は約215枚(ファインダー表示時)
前面に、縦型に配置された電子ダイヤルを装備。レリーズからスムーズにアクセスできるように配慮されている
モードダイヤルもダイヤカットが入っており高級感がある
EVFは、約236万ドットの高精細な電子有機ELファインダー(0.39型)で、体感表示レート120fpsの高速表示にも対応する(※ただし、表示解像度は1024×768から1024×384に落ちる)。加えて、横開きのバリアングル液晶モニター(3.0型、約104万ドット)が復活したのもトピックだ。EVFとバリアングルモニターを組み合わせることで、これまで以上に本格的な操作性にこだわった1インチコンデジに仕上がっている。
約236万ドットの高精細な電子有機ELファインダーを搭載
アイポイントが22mmと長く設計されており、メガネをかけても見やすくなっている
画面表示を「なめらかさ優先」、ファインダー表示を「高速」にすると120fps表示になる
ファインダー内の表示を撮影した画像。非常に高精細でクリアーなファインダーだ
ファインダーは2パターンの表示を選択できる。一眼レフのように枠のある表示も可能
ファインダーは縦位置表示にも対応
バリアングルモニターはタッチパネル対応
「EOS」シリーズと同じタブ構成のメニューを採用する
モニターに撮影画面を表示しながら各種設定を変更できるクイック設定メニューも採用している
なお、キヤノンは、「All Canon プラチナ・キャンペーン」と銘打ち、ここで紹介した「PowerShot G5 X」や、同時発表になった1インチセンサーを搭載するスリムモデル「PowerShot G9 X」などの「PowerShot G」シリーズや、エントリー向けの新型ミラーレス「EOS M10」などを対象にした大型キャンペーンを実施中。「PowerShot G」シリーズでは、購入・応募した方全員に、バッテリーとバッテリーチャージャー用ケースがプレゼントされる。購入期間は2016年1月12日(火)まで。
体力勝負ならそこそこ強い編集部デスク。カメラやAV家電を中心に製品のレビュー記事を担当しています。撮られるのは苦手ですが撮るのは好きです。