毎週発売される新製品の中から注目度の高い製品を、さまざまなカテゴリから横断ピックアップして紹介する連載「今週発売の注目製品ピックアップ」。今週は、高精細EVFを内蔵したキヤノンの1型コンデジ「PowerShot G5 X」や、ドコモとワイモバイルから発売されるグーグルブランドのスマートフォン「Nexus 5X」、ソニーの4K液晶テレビ「KJ-65X9000C」などが登場。
2015年10月22日(木)発売
キヤノンのプレミアムコンパクトカメラ「Gシリーズ」の新モデルとして「PowerShot G5 X」が登場。同シリーズ初となる、高精細EVFを内蔵したコンパクトカメラ。0.39型(約236万ドット)で高解像感を実現したほか、色域が広く、コントラストも高い有機ELを採用。EVF内に採用したレンズには同社の光学技術を導入しており、4隅までくっきりとした映像を確認しながら快適に撮影することが可能だ。
また、すぐれた表現力を実現するため、新たな5群ズームレンズを採用。広角端F1.8、望遠端F2.8、35mmフィルム換算で24-100mm(光学4.2倍ズーム)を達成した。レンズそれぞれには、EFレンズにも導入されているコーティング技術を施すことで、クリアな描写を実現する。また、すべてのレンズにガラス素材を用いることで、高い耐久性も確保している。
さらに、有効約2020万画素で1.0型の大型CMOSセンサーを搭載。受光面積は、1/1.7型センサーと比較して約2.7倍に拡大したことで、高解像感、低ノイズ、広いダイナミックレンジを実現。大口径レンズとの連携により、美しくなめらかなボケ味も楽しめる。
このほか、画面をタッチして、AF位置を調整できるタッチパネルを採用。画面の測距内に指で触れて、意図通りにピントを合わせることができ、そのままシャッターを切ることも可能。機能の設定や画像の閲覧をタッチ操作で行える静電容量方式を採用した。加えて、2本指を使ったマルチタッチ操作にも対応する。
液晶モニターは3.0型TFTカラー液晶(約104万ドット)。レンズ構成枚数が9群11枚(両面非球面レンズ1枚、片面非球面UAレンズ1枚、片面非球面レンズ1枚、UDレンズ1枚)。光学ズーム倍率が4.2倍、デジタルズーム倍率が約4倍。撮影距離(レンズ先端より)がオートで5cm〜∞(W)/40cm〜∞(T)、マクロで5cm〜50cm(W)。記録媒体はSD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I 対応)をサポート。
本体サイズは112.4(幅)×76.4(高さ)×44.2(奥行)mmで、重量は約377g(バッテリーおよびメモリーカード含む)。ボディカラーがブラック。
ワイモバイル版:2015年10月20日(火)発売
ドコモ版:2015年10月22日(木)発売
ワイモバイルとドコモから、グーグルブランドのスマートフォン「Nexus 5X」(LGエレクトロニクス・ジャパン製)が登場。ワイモバイルが10月20日より、ドコモ版が10月22日より発売される。
OSに「Android 6.0 Marshmallow」を採用したスマートフォン。ディスプレイにはフルHD(1920×1080ドット、423ppi)の5.2型液晶を装備した。プロセッサーにはヘキサコアの「Snapdragon 808」を採用し、動画やゲーム、アプリなどを大画面で快適に楽しむことが可能。さらに、本体背面には指紋センサーを搭載し、指一本で簡単にロックを解除できる。
このほか、新サービス「Google Play Music」をはじめ、検索、マップ、Chrome、YouTube、GmailなどのGogleのさまざまなアプリをプリインストール済み。Googleフォトのアプリを利用すれば撮影した写真も簡単にクラウドで管理することができる。
主な仕様は、プロセッサーにヘキサコア「MSM8992」(1.8GHz×2+1.4GHz×4)を搭載。メモリーは2GBで、ストレージは16GBまたは32GB。無線通信は、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN規格とBluetooth 4.2に対応。また、10月20日よりスタートする「Y!mobile」向け「VoLTE」サービスもサポートする予定だ。
バッテリー容量は2700mAhサイズ73(幅)×147(高さ)×7.9(奥行)mm、重量は約136g。
ワイモバイル版は、ストレージ容量が16GBモデルと32GBモデルを用意。ボディカラーは、カーボン、クォーツ、アイスの3色。
ドコモ版は、ストレージ容量が32GBモデルのみ。ボディカラーは、カーボンとクォーツの2色。
2015年10月24日(土)発売
ソニーは、4K液晶テレビ「ブラビア」の新モデルとして、「X9000C シリーズ」より、65V型の「KJ-65X9000C」と、55V型の「KJ-55X9000C」を発表。10月24日より発売する。
いずれも、4Kチューナーを内蔵した4K液晶テレビ。液晶テレビで世界最薄(20V型以上の民生用液晶テレビにおいて。2015年9月7日現在)となる、厚さ約4.9mm(パネル部分/最薄部)のスリムデザインを採用した。導光板に、新開発のガラス板を採用し、同社独自の製造技術と特許構造により、ベゼルや内部シャーシなどの機能を融合させることで、スリムデザインと狭額縁を実現している。
また、本体ユニット側面を絞り込んだ構造とあわせ、テーブルトップスタンドから離れてパネル部分だけが浮いているようなたたずまいを実現した。さらに、本体ユニットの上部に排熱口を設けることで、壁面に密着させても、排熱をテレビ上部の空間に逃がすエアベンチレーションフローを実現。同梱する壁掛けユニットを使用することで、壁から本体前面までの距離を約40mmに抑えた壁掛け設置が可能だ。
画質面では、精細感、色彩、コントラストを表現するために独自開発した4K高画質プロセッサー「X1」を搭載。デジタル放送やブルーレイディスクなどフルHD以下の映像も高品位な映像につくりあげるという。加えて、映像のビットレート、解像度、ノイズ量など4K映像の分析を強化しており、各ブロックに伝達することが可能。入力映像に左右されずに高画質を再現する。
このほか、映像を高精細な4K画質で描く4K対応超解像エンジン「4K X-Reality PRO」、色彩豊かな映像を再現する「トリルミナス ディスプレイ」を搭載。HDR(ハイダイナミックレンジ)信号にも対応する。
音質面では、同社独自技術である「DSEE」により、放送の圧縮音声など2チャンネルの音源をCD以上(48kHz/24bit)にアップスケーリング可能。実用最大出力30W、2.2chのバスレフ型スピーカーユニットとあわせ、テレビ番組やネット動画を高音質で楽しめる。
機能面では、付属の音声検索機能付きタッチパッドリモコンを使用することで、スマートフォンのような感覚で、音声検索で楽しめるAndroid TV機能を搭載。テレビ視聴時などに視聴可能な地デジやネット動画などを一覧表示し、見たいコンテンツを選べる「番組チェック」にも対応する。
主な仕様は、「KJ-65X9000C」の消費電力が290W(待機時0.5W)。本体サイズは145.1(幅)×83.5(高さ)×0.49〜3.9(奥行)cm。重量は23.2kg(サイズ重量ともにスタンド除く)。「KJ-55X9000C」の消費電力は253W(待機時0.5W)。本体サイズは123.2(幅)×71.2(高さ)×0.49〜3.9(奥行)cm。重量は18.4kg。