毎週発売される新製品の中から注目度の高い製品を、さまざまなカテゴリから横断ピックアップして紹介する連載「今週発売の注目製品ピックアップ」。今週は、富士フイルムのフラッグシップミラーレス「FUJIFILM X-Pro2」や、ソニーのアクションカム「HDR-AS50」、サムスンのポータブルSSD「Samsung Portable SSD T3」を紹介する。
2016年3月3日(木)発売
富士フイルムから、ミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-Pro2」が登場。「Xシリーズ」史上最高の画質と機動性を実現したというフラッグシップモデル。撮像素子は、有効2430万画素でAPS-Cサイズの「X-Trans CMOS III」センサーを装備。非周期性の高い独自のカラーフィルター配列により、光学ローパスフィルターなしでモアレや偽色の発生を抑える。新たに開発した画像処理エンジン「X-Processor Pro」との組み合わせによって、ワンランク上の画素数やサイズを持つセンサーに匹敵する高画質を実現するほか、現行モデルで採用している「EXR プロセッサーII」を上回る色再現や階調再現、低ノイズ、より高速なAFを可能にするという。
光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)をレバー操作で瞬時に切り替えられる「ハイブリッドビューファインダー」システムを搭載した点も特徴。装着したレンズの焦点距離に応じてOVFの倍率が自動で変わる「マルチマグニフィケーション」に加えて、OVFの右下隅に小型EVFを表示する「エレクトロニックレンジファインダー」を新たに搭載した。さらに、最高速1/8000秒、最速フラッシュ同調速度1/250秒を実現する新型フォーカルプレーンシャッターも備えた。
カメラ本体は、堅牢かつ剛性の高いマグネシウム合金を採用。61か所に施したシーリングによって、水滴やホコリに強い防塵・防滴構造を施した。また、マイナス10度の耐低温性能も備えており、天候や季節など撮影環境を気にすることなく、本格的なフィールド撮影にも対応する。このほか、「Xシリーズ」として初めて、SDカードを2枚挿入できるデュアルカードスロットも装備した。
機能面では、フィルムシミュレーション機能に「ACROS」モードを追加し、「X-Processor Pro」の高い処理能力によって、従来のモノクロモードを上回る滑らかな階調や引き締まった黒、美しい質感再現でモノクロ写真を表現できる。また、フィルム写真が持つ独特の粒状感を再現する「グレイン・エフェクト」機能も新たに搭載した。加えて、専用アプリ「FUJIFILM Camera Remote」をインストールしたスマートフォン/タブレットと連携し、ID・パスワードなどを入力する手間なく、ワンタッチ操作で画像データを転送できるワイヤレス通信機能も備えている。
このほか、3型液晶モニター(約162万ドット)、0.48型液晶ファインダー(約236万ドット)を装備。対応記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)をデュアルでサポート。電源は、リチウムイオン充電式バッテリー「NP-W126」(リチウムイオンタイプ)を使用し、標準撮影枚数が約350枚(XF35mmF1.4R使用時、スタンダードモード/OVF使用)。
本体サイズは140.5(幅)×82.8(高さ)×34.8〜45.9(奥行)mm、重量は約495g(バッテリー、メモリーカード含む)/約445g(バッテリー、メモリーカード含まず)。
2016年3月4日(金)発売
ソニーから、デジタルHDビデオカメラレコーダーアクションカム「HDR-AS50」が登場。ラインアップは、アクションカム単体に加えて、リモート操作に対応した小型ライブビューリモコンを同梱するキット「HDR-AS50R」も用意する。
現行機種のフラッグシップモデル「FDR-X1000V」「HDR-AS200V」と同等のブレ補正機能を採用したモデル。有効約1110万画素で1/2.3型のCMOSセンサー「Exmor R」、高性能な画像処理エンジン「BIONZ X」、ZEISSテッサーレンズを採用した。また、XAVC S記録方式に対応し、約50Mbpsでのハイビットレート撮影が可能だ。
機能面では、ダイナミックな広角撮影が可能な「ワイド」(ブレ補正オフ時のみ)と、画角を狭める「ナロー」という2つの画角設定が選択できる。さらに、撮影中でも操作可能な3倍ズームに対応する。また、一定の間隔で829万画素の静止画撮影を行えるタイムラプス撮影の利用も可能だ。
「HDR-AS50R」に同梱するライブビューリモコンはデザインを刷新し、現行機比で約30%減の小型化を実現。付属ベルトを用いて腕に装着できるほか、三脚ネジ穴を備えた付属マウントアダプターと別売りのアクセサリーを組み合わせて、自転車のハンドル部にも取り付けられる。また、新たにカメラの電源オン/オフ操作にも対応する。
このほか「HDR-AS50」の主な仕様は、記録メディアがmicroSDメモリーカードとメモリースティックマイクロをサポート。バッテリー充電時間は約4時間25分。Wi-Fi機能とBluethooth機能を備える。本体サイズは24.2(幅)×47(高さ)×83(奥行)mm、重量は約58g。水深60mまでの水中撮影に対応し、防塵・耐衝撃性を備えたアンダーウォーターハウジングが付属する。
2016年3月4日(金)発売
サムスン電子から、ポータブルSSD「Samsung Portable SSD T3」が登場。ラインアップとして、2TB/1TB/500GB/250GBモデルを用意する。
名刺サイズの小型・軽量なポータブルSSD。インターフェイスは、USB 3.1 Type-Cポートを採用し、USB接続ケーブル(Type-C to Type-A変換タイプ、450mm)も付属する。
性能面では、Samsung TurboWriteテクノロジーを搭載。最大転送速度は、シーケンシャルリードが450MB/s、シーケンシャルライトが450MB/s。
このほか、AES 256bitのハードウェア暗号化に対応。本体サイズは74(幅)×58(高さ)×10.5(奥行)mm。重量は約51g。