毎週発売される新製品の中から注目度の高い製品を、さまざまなカテゴリから横断ピックアップして紹介する連載「今週発売の注目製品ピックアップ」。今週は、1.0型センサーを搭載したキヤノンのプレミアムコンパクトカメラ「PowerShot G7 X Mark II」や、Windows 10 Mobileを搭載した5.5型SIMフリースマートフォン「VAIO Phone Biz」、蚊取り機能を搭載したシャープの空気清浄機「蚊取空清 FU-GK50」を紹介する。
2016年4月21日(木)発売
キヤノンから、1.0型センサー搭載のプレミアムコンパクトカメラ「PowerShot G7 X Mark II」が発売される。画像処理性能にすぐれた新映像エンジン「DIGIC 7」を初めて搭載したモデル。「DIGIC 7」によって、従来機種と比べて最大約14倍のテクスチャーとノイズの判別情報を用いたノイズリダクションを実現。ISO 1600時にISO 800と同等のエッジノイズに抑制するという。
また、「DIGIC 7」による新機能として「デュアルセンシングIS」を搭載。従来のジャイロセンサーによる処理に加え、撮像センサーの画像情報から画像のブレ量を判断し、ブレを除去する新アルゴリズムを採用することで、静止画撮影時に4段分の高精度な光学手ブレ補正性能を実現する。
撮像素子は、裏面照射型で有効約2010万画素の1.0型CMOSセンサーを搭載。高画素ながらも、1画素あたりの受光面積を大きくすることで、暗いシーンでもノイズの少ない高感度撮影や、豊かな色階調を表現した高画質撮影が可能だ。さらに、大型センサーによる背景のボケ味を出すこともできる。
レンズは、35mm版換算で24〜100mm相当の光学4.2倍ズームレンズを搭載。開放F値は1.8〜2.8。広角端から望遠端まで暗いシーンでもブレやノイズを抑えて高画質に描写することが可能だ。連写撮影では、RAW/JPEG画像ともに最高約8コマ/秒の高速連続撮影が行える。
背面モニターとして、タッチパネル対応の3.0型(約104万ドット)を搭載。上下に可動するチルトタイプで、上側180度に加えて、新たに下側45度の可動が可能になっている。記録メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-Iカード対応)。動画撮影では1920×1080ドット/60p記録が行える。
このほか、Wi-FiやNFCに対応。バッテリー寿命は、液晶モニター表示時で約265枚、エコモード時で約355枚。本体サイズは105.5(幅)×60.9(高さ)×42.2(奥行)mm。重量は約319g。
2016年4月22日(金)発売
VAIOから、Windows 10 Mobileを搭載したSIMフリースマートフォン「VAIO Phone Biz VPB0511S」が登場する。
ディスプレイに、5.5型フルHD液晶(1920×1080ドット)を装備したスマートフォン。OSには、最新のWindows OS「Windows 10」と統一されたプラットフォームを備えた「Windows 10 Mobile」をプリインストール。Windows PCとの高い親和性が特徴で、別売りのアダプターを接続したディスプレイやテレビにワイヤレス接続すると、デスクトップPCのように利用できる機能「Continuum」に対応。さらに、オフィスソフトとして「Office Mobile」が付属する。
デザイン面では、美しさと耐久性を両立したアルミニウムの削り出しで成型したデザインをボディに採用。VAIOロゴは、レザーエッチングで立体的に表現し、仕上げにブラスト加工を施して触感を高めた。また、PCの「VAIO」と同様に、「安曇野FINISH」による高品質を確保。専任の技術者の手で1台ずつ仕上げを行ない、全数チェックを実施したうえで、ユーザーに提供するという。
対応バンドは、3G(W-CDMA)がバンド1/6/8/11/19、4G/LTEがバンド1/3/8/19/21をサポート。NTTドコモのキャリアアグリゲーションに対応し、最大約225Mbpsでインターネットに接続できる。
このほか主な仕様は、プロセッサーがオクタコア「Snapdragon 617」、メモリーが3GB。内蔵ストレージが16GB、最大64GBのmicroSDメモリーカードをサポートする。カメラ機能は、アウトカメラが1300万画素CMOSセンサー、インカメラが500万画素CMOSセンサーを装備。無線通信は、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN規格とBluetooth 4.0に対応。赤外線通信、FeliCa、防水・防塵などの機能は非対応だ。
バッテリー容量は2800mAhで、連続通話時間や待ち受け時間は未定。本体サイズは77(幅)×156.1(高さ)×8.3(奥行)mm、重量は約167g。ボディカラーはシルバーの1色のみ。
2016年4月23日(土)発売
シャープから、蚊取り機能を搭載したプラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清 FU-GK50」が発売される。
蚊の習性と空気清浄機の吸引力を使って、薬剤を使わずに、粘着式の蚊取りシートで捕獲する空気清浄機。蚊の習性を利用し、本体にUVライトを搭載したほか、本体色にはブラックを採用。複数の小窓も備えている。
具体的には、UVライトから発光する360nmを含む紫外線で蚊を誘い出し、本体のブラック色で近寄らせ、隠れたがる小窓に呼び寄せる。次に、近寄ってきた蚊を空気清浄する吸引の気流で吸い込み、粘着式の蚊取りシートで蚊を捕獲するという。なお、蚊を捕獲した蚊取りシートは、2つに折り畳んで簡単に捨てられるとのことだ。
空気清浄機能では、プラスとマイナス両方の静電気を除去できるプラズマクラスターイオンで、微小な粒子が壁などに付着するのを防ぎながら、遠くのホコリも引き寄せる「スピード循環気流」を搭載。0.3μmの微小な粒子を99.97%(フィルターの除去性能)以上集じんできる「静電HEPAフィルター」に加えて、「脱臭フィルター」「プレフィルター」といった3つのフィルターで集塵・脱臭する。
主な仕様は、高濃度プラズマクラスター7000適用床面積の目安が約14畳、空気清浄適用床面積の目安が〜23畳。消費電力が1.8〜50W、運転音が18〜51dB。本体サイズは391(幅)×540(高さ)×281(奥行)mm、重量は約5.9kg。ボディカラーはブラック系。