写真がちょっと上手くなる女子カメラ教室
「どうやって撮ったの?」って聞かれたい♪ 写真がちょっと上手くなる女子カメラ教室

“ハイポーズ”だけ? もっとワクワクを詰め込む「旅スナップ」の撮り方

露出補正、ハイ&ローアングル、前ボケと、意図に合わせてワザを使いこなしましょう −これまでのおさらい−

旅では、食事も大きな楽しみ。美味しそうなまま撮りたいですが、薄暗いレストランなどでは光量が足りずストロボを使ってしまう人も多いはず。でも、ストロボは光が硬く実際の見た目とも違ってしまうし、何より、お料理が美味しそうに見えませんよね? 角度によっては影が出てしまう場合も。やはりお料理は、なるべく自然光で撮るのがいいでしょう。でも、薄暗い状況では手ブレが問題。ですが、ブレを防ぐ手段として、短めのセルフタイマー(2秒とか)を使ったり、肘をついたり、脇を閉めたりしてカメラを持つ手を固定してみてください。かなり防ぐことができるはずです。

写真12 F3.5、1/30、ISO3200、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

写真12 F3.5、1/30、ISO3200、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

写真12はプログラムで撮影しましたが、オートモードでうまくいかない場合は、ISO感度を高く設定し直したり、連載第2回のテーマ「露出補正」を+に設定して明るく撮れるように工夫をしましょう。

スープのように立体的な部分がない料理はなかなか絵になりにくいのですが、ポイントはやはり器全部をフレームに入れないこと! 空いたスペースにスプーンなどがチラッと見えているとなおよいですね。また、全面にピントが合った写真よりは、絞り値を開けて(小さくして)ピントの合う範囲を狭くし、器の後ろあたりをボカしてみると中身が引き立ちます(連載第4回を参考にしてくださいね)。なお、室内の場合は蛍光灯などの色が被ったりするので、ホワイトバランスの設定にも注意が必要です。

写真13 F3.5、1/50、ISO3200、1 NIKKOR VR 10-30mm (10mm)

写真13 F3.5、1/50、ISO3200、1 NIKKOR VR 10-30mm (10mm)

写真14は、旧王宮内バルコニーの欄干の隙間から撮ったショット。第3回で解説した「ハイアングル」です。明暗差のある場所で、人物の影もモノトーンでおしゃれな空間を演出してくれました。ただ真上から見下ろすのではなく、王宮ならではの独特の欄干を思い切って画面1/3ぐらいまで入れています。

写真14 F4、1/2000、ISO160、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

写真14 F4、1/2000、ISO160、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

写真15は、広角レンズを使いローアングルで撮影した強制収容所の入り口に向かう線路。
被写体の持つ重く辛い歴史とは正反対に青く澄み渡る空が印象的でした。その空を強調するためにマイナス補正(-1)をかけました。左下の黒い影は自分の影。ここに来た!という意味をこめた、ある意味「自撮り」です。自分の顔が写るより、この場所にはこのような影が合うと思い、こうしました。

写真15 F5、1/1000、ISO160、-1補正 、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

写真15 F5、1/1000、ISO160、-1補正 、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

収容所そのものはかなり刺激の強いものだったので、イメージで残すことにしました。写真16では前回テーマの「前ボケ効果」を使っています。コツは、どこかひとつ狙いを定めてそれに思い切り近づきます。この場合は、有刺鉄線のとがった痛そうな部分。当然そこはボケますが、気にせず奥にピントを合わせると、このような感じの写真になります。

写真16 F 5.6、1/25、ISO360、+0.3補正、1 NIKKOR VR 10-30mm(30mm)

写真16 F 5.6、1/25、ISO360、+0.3補正、1 NIKKOR VR 10-30mm(30mm)

ガラッと変わって、写真17も前ボケ効果でのショットです。前ボケは使おうと思えば簡単に頻繁に使え、でも普通に撮るよりもグッと仕上がりに差が付くテクニックの1つ。積極的に使ってみてください。

写真17 F 3.5、1/400、ISO160、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

写真17 F 3.5、1/400、ISO160、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

前ボケを撮ったら後ろボケも! ということで、写真18。ワルシャワの象徴的な広場に写真7の村で買ったお土産のうさぎちゃんを置き、望遠ズームを使って撮りました。こんなふうに、お土産と行った国がわかるような背景との組み合わせは、後々見ても楽しいものになります。最後に、写真19。これまでに回った所のチケットの半券やパンフレットなどを並べ、背景もしっかりわかるように広角レンズで撮りました。どちらも旅の締めくくりにはオススメのスナップショットの例です。せひ、試してみてください!

写真18 F5、1/1000、ISO160、1 NIKKOR VR 10-30mm(30mm)

写真18 F5、1/1000、ISO160、1 NIKKOR VR 10-30mm(30mm)

写真19 F5.6、1/800、ISO160、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

写真19 F5.6、1/800、ISO160、1 NIKKOR VR 10-30mm(10mm)

おまけカット

旅行中は、「毎日晴れて撮影日和〜♪」なんてことはあまりありません。今回も天気がコロコロ変わり、貴重な晴れ間を利用しての撮影でした。では、雨の日は撮影は完全にあきらめるかといえば、そうではありません。今回、雨の日に、Nikon1 J5にあるクリエイティブモードの「ソフト」というフィルター機能を使って街を撮ってみました。

今回使用したカメラは?
ニコン「Nikon 1 J5」

今回使用したカメラは、第3回「うしろだけじゃない、前ボケ、玉ボケの撮り方教えます!」と同じ、ボケを生かした写真が手軽に撮れる開放F値1.8の単焦点レンズが付属した「Nikon 1 J5」ダブルレンズキットです。

「Nikon1 J5」は、何よりもコンパクトであることが今回の旅をラクにしてくれました。旅で持ち歩くカメラやレンズは軽量で小さいものに越したことはありません。でもそういったカメラは得てしてどこかに妥協しなければならない部分があるのも確か。でもこのカメラに関しては、簡単にプログラムオートだけで撮りたい人にも、自分でシャッタースピードや絞りを設定して本格的に撮りたい人にも、満足がいくカメラなんじゃないかと思います。

Nikon 1 J5。ダブルレンズキットには、1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM、1 NIKKOR 18.5mm f/1.8の2本のレンズが付属

液晶で仕上がりを見ながら背景をぼかしたり、明るさを変えたりできる「ライブコントロール」や、アートな画作りができる「クリエイティブリング」といったタッチパネルを使っての機能もレベルアップしており、遊び心をくすぐられます。こうした機能も活用して旅の写真にひと味添えるのもよいかもしれませんね。

佐藤晶子

佐藤晶子

デジカメ普及の黎明期における専門誌での連載・ガイドブック監修など、早くからデジタル分野での仕事を手がける一方で、時間−空間−存在をテーマとした銀塩フィルムでの作品も多数。

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