小寺信良のGadget 2 Go!

今が狙い目! リーズナブルな4Kカメラ「DMC-G7」

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筆者はフリーランスの記者として、発表会や展示会を取材し、複数のWebメディアに入稿する機会も多い。以前はこのようなレポートは、写真とテキストで済んでいたものだが、最近は短い動画レポートのほうが喜ばれるようになってきている。

筆者はもともとテレビマンなので、動画コンテンツを作るのは、原稿を書くよりも早い。こちらとしては、撮って編集すればできあがりなので、仕事としても手離れがいいのである。だがそうは言っても、たくさんの製品がある展示会では、物によっては写真とテキストのほうがいい場合もある。結局その振り分けは、現場に行って話を聞いてみないとわからないので、事前に決まらないわけである。

そこで困るのが、撮影だ。写真と動画でカメラを2台持って行くのはむだである。特に1人で取材する場合は、1台で静止画と動画をそこそこのクオリティで撮影する必要がある。どちらか片方はスマホで済ませるわけにもいかないのだ。

ちょっとした取材には、ソニーのDSC-RX100M3でこなしていた。現在でも写真であれば十分なクオリティのカメラであるが、動画機能が弱い。高ビットレートで撮影するには、AVCHDフォーマットで撮るしかないのだが、AVCHDだとiPad Proで編集できないのである。また外部マイク入力端子がないので、音も弱い。

動画も静止画も十分な機能を持つカメラの候補として、パナソニックのDMC-G7の値動きを価格.comでずっとウォッチしていたのだが、そろそろいい値段になってきた。発売は2015年6月で、4Kの動画撮影ができる一眼としては当時から一番安かった。それが今年4月上旬から急速に値を下げ、ズームレンズ付きのキットが7万円を切り始めたのだ。さっそく購入してみた。

ずっと狙っていたDMC-G7

ずっと狙っていたDMC-G7

完成度が高い4Kカメラ

DMC-G7に決めた理由はいくつかあった。まず第一に、静止画機能として、「フォーカスセレクト」が使えることである。発売当初は使えなかったが、昨年11月のファームウェアアップデートで使えるようになったのだ。

フォーカスセレクトとは、1回のシャッターでフォーカスを手前から奥にかけて動かしながら、4K動画を撮影する機能である。この中から、あとで一番いいフォーカスポイントの1枚を静止画として切り出せる。

展示会での撮影は、ブースによって照明がいろいろに変わる。極端に暗いブースもあれば、対象物がアクリルケースの中に入っていることもある。こういった悪条件での撮影では、フォーカスが合いにくい。何枚か撮影したつもりでも、あとで大きな画面で見てみると、全部微妙にフォーカスが外れてたということがよくあるのだ。フォーカスセレクトは、こうした悩みを解決する。

動画機能としては、4Kが撮影できることはあまり重視していない。Webメディアでは、まだ4K動画はオーバースペックである。ただし前出の「フォーカスセレクト」は4K動画撮影機能を利用するので、結果的に4K動画対応のカメラでないと使えないのである。

動画機能で重視したのは、AFの速さである。G7が際立って速いわけではないが、最近いくつかテストした中では、パナソニックとソニーのAFの速さは、動画カメラとしての必要条件を十分に満たしている。候補としてはソニーα6300も候補に上がったが、コスト面ではやはりG7は魅力だ。動画関係の機能はどんどん進むので、筆者の用途としての製品寿命は、せいぜい2〜3年になってしまうのである。

動画取材時のセットアップは、カメラジンバルにRODEのVideoMic GOを取り付けたもの。雑観はこれで撮影し、レポートの場合はマイクをAZDENのコンデンサーマイクに差し替える。レンズ、マイク込みで大体780gなので、ジンバルも含めると2kg程度となる。軽量化のために、動画撮影時は単焦点のパンケーキレンズに交換しようと思っている。

動画取材用にビルドアップしたDMC-G7

動画取材用にビルドアップしたDMC-G7

マイクはRODE VideoMic GOを組み合わせた

マイクはRODE VideoMic GOを組み合わせた

LUMIXの一眼は現在大量のラインナップがあるが、G7はこの価格のせいか、執筆時点で売れ筋、注目ともに1位となっている。発売後まもなく1年になろうとしているが、今まさに旬のカメラになったと言える。

小寺信良

小寺信良

AV機器評論家/コラムニスト。デジタル機器、放送、ITなどのメディアを独自の視点で分析するコラムで人気。メルマガ「小寺・西田の金曜ランチビュッフェ」も配信中。

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2017.6.23 更新
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