今週発売の注目製品ピックアップ

3040万画素のフルサイズ一眼「EOS 5D Mark IV」や、0.06秒の高精度AFを搭載した「FUJIFILM X-T2」などが登場

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今週発売される新製品の中から注目度の高い製品を、さまざまなカテゴリから横断ピックアップして紹介する連載「今週発売の注目製品ピックアップ」。今週は、キヤノンのフルサイズデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark IV」や、富士フイルムのミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-T2」、カシオ計算機のコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR4000」を紹介する。

キヤノン「EOS 5D Mark IV」

2016年9月8日(木)発売

キヤノンから、ハイアマチュアユーザー向けデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark IV」が登場。ラインアップとして、ボディ単体の「EOS 5D Mark IV ボディ」、「EF24-70 F4L IS USM レンズキット」「EF24-70 F2.8L II USM レンズキット(1000セット限定)」を用意するほか、10月下旬には「EF24-105L IS II USM レンズキット」も発売する。

2012年3月に発売した「EOS 5D Mark III」の後継機種。フラッグシップ機「EOS-1D X Mark II」に採用した、さまざまな新技術などを備えた高性能モデルと位置づける。

具体的には、有効約3040万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC 6+」を装備し、常用ISO感度ISO100〜32000を実現。新開発ミラー振動制御システムの採用によって、最高約7コマ/秒の高速連写が可能だ。撮像素子から得たデュアルピクセル情報をRAW画像に付加するDPRAW撮影に対応し、キヤノン独自のRAW現像ソフトウエア(無償)を通じて、撮影後に解像感補正などの微細な画像処理も行なえる。

また、「61点高密度レティクルAF II」を搭載。従来機種より縦方向に測距エリアが拡大し、エクステンダーを使用した超望遠撮影時は、レンズの開放絞り数値がF8までの明るさでも、全測距点でAFが可能だ(装着するレンズにより測距点数、クロス測距点数が変動)。

加えて、解像劣化の要因となる歪曲収差や回折現象などを撮影時に補正するほか、従来のレンズ光学補正だけでは対応できない収差の補正と、ローパスフィルターに起因する画像劣化を補正する「デジタルレンズオプティマイザ」機能を撮影時に適用できるなど、さらなる高画質を実現する。2015年6月発売の「EOS 5Ds / EOS 5Ds R」と同じく、約15万画素のRGB+IR(赤外光)測光センサーを装備し、被写体捕捉・追尾性能も向上した。

さらに、動画機能も強化。4K/30pの高精細な動画撮影やフルHD/60p、スローモーション映像の撮影に適したHD/120p動画に加えて、タイムラプス動画撮影にも対応。フラッグシップ機と同様に、撮影した4K動画から任意の1コマを静止画として切り出す「4Kフレームキャプチャー」機能も備えた。

このほか、ファインダーは約0.71倍で、視野率が上下左右とも約100%(アイポイント約21mm時)。背面モニターは、タッチパネル対応の3.2型ワイド液晶(約162万ドット)を装備。記録メディアは、CFカード(TypeT、UDMA Mode 7対応)、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)をサポートし、SD/CFのデュアルカードスロットを備える。

バッテリーの撮影可能枚数の目安は、ファインダー撮影で約900枚(常温23度)/約850枚(低温0度)、ライブビュー撮影で約300枚(常温23度)/約280枚(低温0度)。本体サイズは150.7(幅)×116.4(高さ)×75.9(奥行)mm、重量は約890g(バッテリー、CFカード、SDメモリーカードを含む)。

富士フイルム「FUJIFILM X-T2」

2016年9月8日(木)発売

富士フイルムから、「Xシリーズ」のミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-T2」が登場。ラインアップは、ボディ単体、標準ズームレンズ「フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」をセットにしたレンズキットの2種類を用意する。

起動時間0.3秒、シャッタータイムラグ0.045秒(別売りの縦位置パワーブースターグリップ「VPB-XT2」によるブーストモード使用時)などの高速レスポンス性能、最短0.06秒の高精度AF性能などを備えたミラーレス一眼カメラ。独自開発のAPS-Cサイズ「X-Trans CMOS III」センサー(2430万画素、ローパスフィルターレス)や、高速画像処理エンジン「X-Processor Pro」を装備する。

AF性能では、高速演算処理とアルゴリズムの改善により、ライブビュー中のAFサーチ回数を増加させ、高精度な予測AFが可能になった。さらに、AF測距点を従来モデル(「X-Trans CMOS II」センサーおよび「EXR Processor II」搭載機種)の49点から91点(最大325点)まで拡大。全画面の約40%(画面中央部49点)を像面位相差AFエリアとすることで、高速・高精度な位相差AFをより多くのシーンで生かせるという。

ボディのデザインは、「FUJIFILM X-T1」で採用している、ファインダーを中心とした安定感のある「センターファインダースタイル」を継続して採用。防塵・防滴性能に加えて、耐低温マイナス10度のタフネス性能も兼ね備えた。さらに、236万ドットの高精細有機EL EVFを備える。

動画機能は、「Xシリーズ」として初めて4K動画撮影が可能。背面モニターは約104万ドットの3型液晶を搭載し、「Xシリーズ」初となる3方向チルト方式に対応。横位置撮影時の上下チルトに加えて、縦位置撮影時も上方向チルトが行える。対応記録メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-T/UHS-II対応)で、2枚挿入できる「デュアルカードスロット」を採用する。

バッテリー寿命は約340枚(XF35mmF1.4R使用時、ノーマルモード時)。本体サイズは132.5(幅)×91.8(高さ)×35.4〜49.2(奥行)mm、重量は約507g(付属バッテリー、メモリーカード含む)。

カシオ「HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000」

2016年9月9日(金)発売

カシオ計算機から、超広角19mm(35mmフィルム換算)レンズを採用したコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR4000」が発売される。

撮像素子に、有効1210万画素の裏面照射型1/1.7型CMOSセンサーを装備したモデル。超広角19mmレンズを搭載し、遠近感を生かしたダイナミックな写真を撮影できる点が特徴だ。

さらに、「EXILIMエンジンHS Ver.3」を採用。デュアルCPUと2つの画像処理回路などにより、1.2秒の高速起動、0.17秒の高速オートフォーカス、0.015秒のレリーズ・タイムラグ、最短0.22秒の撮影間隔を実現する。連写機能では、12Mサイズで秒間30枚、最大30枚の高速連写が可能だ。

ズーム機能は光学5倍に対応。超解像技術を使ったプレミアムズームによって、10倍相当まで解像感を保持しながら、高品位なズーム撮影を行なえる。また、レンズの面間反射を抑える設計を施し、収差を補正して高い解像性能を持つガラスモールドレンズ、ゴーストを低減するフィルターを採用した。

機能面では、「ワイドビューフォト」モードを新たに搭載。一度決めた画角の静止画(ズーム)に加えて、そこから引いた広い画角の静止画(ワイド)と、ズームからワイドへと移り変わるアニメーション動画を一度に保存できる。

このほか主な仕様は、レンズ構成が非球面レンズを含む8群9枚、F値がF2.7〜6.4。内蔵メモリーが27.6MB(記録エリア)で、外部メモリーがSD/SDHC/SDXCメモリーカードをサポート。画面は、3.0型チルト液晶(92万1600ドット)。静止画撮影は12M(4000×3000)、動画撮影はフルHD(1920×1080/30fps)に対応する。Bluetooth機能を装備し、専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールしたスマートフォンと、Bluetooth Smartで常時接続することが可能だ。

バッテリーは専用リチウムイオン充電池「NP-130A」を使用し、静止画撮影枚数(CIPA規格)が約430枚、エコモード時で約500枚。本体サイズは108.3(幅)×61.5(高さ)×28〜37.7(奥行)mm、重量は約249g(電池およびメモリーカードを含む)。ボディカラーは、ブラック、ホワイトを用意した。

山野 徹(編集部)
Writer / Editor
山野 徹(編集部)
新しいもの好きで、アップルやソニーと聞くだけでワクワク・ドキドキ。デジタル好きだが、最近はアナログにも興味が出てきたアラフォー編集者。
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