レビュー
「Gセンサー」が、もしもの時の証拠映像をしっかり記録

バイク用ドライブレコーダーの大本命!? デイトナ「旅ドラレコ DDR-S100」を試す!

数年前のモーターサイクルショーでユピテルがバイク用のドライブレコーダーを展示しているのを見かけたことがありますが、その当時の実勢価格は自動車用が1万円程度だったのに対し、バイク用は4万円前後とかなり高額でした。近年は需要が高まったこともあり、値ごろなバイク用ドライブレコーダーも続々とリリースされています。その中から今回は、国内メーカー品ながら比較的低価格で手に入れられるデイトナ「旅ドラレコ DDR-S100」(以下、旅ドラレコ)の実力をチェックしてみました!

「旅ドラレコ」って、どんなドライブレコーダー?

旅ドラレコは、アクションカムのようにライディング風景を常時録画できる機能のほか、多くのドライブレコーダーに採用される「Gセンサー」を搭載しているので、走行シーンを録画中であっても衝撃を検知すると検知した瞬間を含む録画データを「衝撃録画フォルダ(EVENTフォルダ)」に自動的に保存する機能を装備しています。通常の録画データとは異なるフォルダに保存されるようになっているので、事故の証拠となる映像が上書きされる心配はありません。なお、記録画素数は「1,920×1,080P/30fps」「1,280×720P/60fps」「1,280×720P/30fps」の3 モードが用意されています。内蔵メモリーは搭載されていないため、microSD カードを別途購入しなければなりませんが、メモリーカードに記録するタイプのバイク用のドライブレコーダーは使用できるmicroSD カードの容量が32GBから64GB程度であることが多いのに対し、旅ドラレコは128GBまでのメモリーカードに対応。128GBのmicroSDカードをセットした場合、フルHD撮影で最大約14時間の録画が行えます。

本体(カメラ)のサイズは35(幅)×26(高さ)×97(奥行)mmで、重量70g。内蔵バッテリーを搭載しており、満充電の状態から最大50分録画できます

内蔵メモリーは搭載されていないため、microSDカード(Class10以上)が別途必要。フルHDで 撮影する場合、16GB のmicroSD カードなら最大100 分、32GB なら210 分、64GB なら430 分、128GB なら840 分(14時間)録画できます。なお、高温、多湿の環境で使用することになるので、メモリーカードは高耐久タイプを選んだほうがいいでしょう

カメラ本体のほか、カメラを装着するステーやケーブルなど、取り付けや充電に必要なアイテムは一式付属しています

ヘルメットに装着する場合は、付属の両面テープで固定します。ヘルメットにテープを貼るのは抵抗がある人もいると思うので、別のマウント方法も用意されるとよろこばれそう

L型ステー(付属)を使えば、バイクのミラー部分にも装着できます。近年は、ターナーの上にミラーが装着されていることが多く、何かにぶつけた拍子にミラーがゆるむ可能性があるので、ターナー下に取り付けるほうがいいでしょう

また、バイクに旅ドラレコを取り付けた場合、付属の12V電源ケーブルを接続してバイクから給電することも可能。本体だけでなく、12V電源ケーブルも防水仕様(IP66)なので、雨の日でも使えます

ただし、カウリングミラーのバイクはミラー部に取り付けできません。デイトナはバイクのカスタムパーツを開発しているメーカーなので、このようなタイプのバイクにも装着できるアイテムが今後発売されることに期待したい

記録画素数をはじめとする録画条件の設定は、本体とパソコンをUSBケーブル(付属)で接続して行います。メモリーカードの容量がいっぱいになった際に古い動画から上書きする「ループ録画」のオン/オフや、音声録音の有無をはじめ、日付や日時表示のオン/オフ、録画ファイル時間(2分/3分/5分)や記録画素数の選択、録画の明るさの調整、そして、衝撃を検知する感度などの設定が可能。

「Crash Sensitivity 」の「Enable」のにチェックを入れておかないと、Gセンサーが衝撃を検知しても、衝撃を受けた際の動画を記録する専用のフォルダに保存されないので注意しましょう

証拠映像となるクオリティなのか、昼間と夜間で検証

さっそく、バイクにカメラを装着して録画性能をチェック! 筆者は季節やシチュエーションによってヘルメットを使い分けるため、バイクのミラー部分に旅ドラレコを取り付けました。なお、旅ドラレコは1/2.7インチイメージセンサーを搭載するうえ、HDR(ダイナミックレンジ)にも対応しており、夜間でも明るい映像が撮れるほか、トンネルなどの暗い所から明るい場所に出た際にも白飛びしないようになっているそう。

筆者は毎日バイクで通勤しているので、昼間と夜間、旅ドラレコを付けて走行しました

筆者は毎日バイクで通勤しているので、昼間と夜間、旅ドラレコを付けて走行しました

今回は内蔵バッテリーを使用するので、本体上部のボタンを押して録画スタート。なお、バイクから電源をとって使う場合は、エンジンをかけると同時に録画が自動で始まります

まずは、会社帰りの夜間に撮ってみました。下の動画を見てわかるように、かなり明るく撮影できています。レンズの画角は120°なので、対向車線までしっかりフレームに収まっています。スピードを上げると隣り車線の自動車のナンバーは視認が微妙になるところもありますが、前を走る自動車のナンバーは視認できますし、もしもの際には証拠として役立つのではないでしょうか。ただ、バイクの前後のサスペンションが常に動いているため、映像も多少ブレています。装着する車両によって、ブレ具合が変わりそうです。また、映像はきれいなのですが、音が気になりました。しっかり音を拾っているので、スピードを少し上げると風切り音でバイクのエンジン音やマフラー音さえ聞こません。アクションカムのように旅の記録をするなら、ノイズキャンセリング機能も搭載してほしいところです。

次に、天気のいい昼間に走行。露出調整は自動で行われるので、トンネルの出入りの際にも違和感は少なく、全般的に比較的クリアに映っています(下の動画参照)。夜間に撮った動画よりもナンバーもしっかり見えますが、ブレは大きい印象で、ずっと見ていると酔ってしまいそう。そして、記録された音が異常に小さいことにも気付きました。 録音のボリュームを調整する機能はないので要因を考えていたところ、心当たりが……。実は、この撮影を行う前日に降った雨の中、防水性能のテストをしようと長時間バイクごと雨さらしにしておいたのです。その際に、本体後方にあるマイク穴に水滴が入り、音が拾いにくくなったのかもしれません。

ということで、少し時間をおいて再びチャレンジ! さらに、別のバイクに装着してブレが変わるのかも確かめてみました。結果、音量は正常に戻り、映像のブレも激減(下の動画参照)。やはり、車両によってブレ具合は違ってくるようです。音については明確な理由はわかりませんが、雨には長時間さらさないほうがいいかもしれません。

なお、記録した動画の確認はパソコン上で行うスタイルとなります。動画はMOV形式で保存されるので、容量がいっぱいにならないようにこまめにパソコンに保存しておくといいでしょう。

まとめ

ここ数年、事故が起こった際に証拠となる映像が残せるように自動車にドライブレコーダーを装備するユーザーが増えています。とはいえ、バイク用品店のスタッフに話を聞くと、バイク用のドライブレコーダーが売れ始めたのはここ1年くらいだそう。その中でも断トツで売れているのが、今回紹介した旅ドラレコだといいます。旅ドラレコが人気を博している理由は、国内メーカーの中で安い価格でありながら、Gセンサーや鮮明な映像が確実に残せるドライブレコーダーとしての性能のよさを備えているからだと、実際に使ってみて実感しました。取り付けるバイクの種類によって映像が若干ブレてしまったり、上手に音が拾えなくなるというアクシデントもありましたが、15,000円強(2018年5月23日時点の価格.com最安値)で買える実勢価格と、配線作業なしで内蔵バッテリーで稼動する手軽さや昼夜問わず映像をクリアに撮れることを総合すると満足度は高め。もしもの時に備えて、用意しておくのもいいのではないでしょうか。

相京雅行

相京雅行

下町のバイクパーツメーカー「ワールドウォーク」に勤務。新車のインプレッションからメーカー担当者のインタビューまで幅広く行っています。趣味はバイクとアウトドア。2児の父親。

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