レビュー
4K映像は細部までくっきりと鮮明に、鮮やかな色合いも魅力

高精細な4K画質で撮影できる!ユピテル「Y-4K」2カメラドライブレコーダーをレビュー

ユピテルは、高精細な4K(3, 840×2,160ピクセル)の解像度で撮影することができる前後2カメラドライブレコーダー「Y-4K」を、2021年8月2日に発売しました。

ユピテルが2021年8月2日に発売したドライブレコーダー「Y-4K」は、フロントカメラで4K撮影が可能な前後2カメラドライブレコーダーです

ユピテルが2021年8月2日に発売したドライブレコーダー「Y-4K」は、フロントカメラで4K撮影が可能な前後2カメラドライブレコーダーです

現在(記事掲載時点)、日本国内の大手メーカーが発売しているドライブレコーダーの中で、4Kで撮影ができるものは、ユピテルのY-4Kのみ。ドライブレコーダーでは標準的な解像度であるフルHDの、およそ4倍の解像度で撮影することができます。今回は、Y-4Kの画質のよさや使い勝手などをレビューしていきたいと思います。

「Y-4K」のフロントカメラには新設計のレンズが採用されており、最大820万画素の4K撮影(ウルトラHD/3, 840×2,160ピクセル)が可能です

「Y-4K」のフロントカメラには新設計のレンズが採用されており、最大820万画素の4K撮影(ウルトラHD/3, 840×2,160ピクセル)が可能です

まず、Y-4Kの最大の特徴であるカメラの性能についてですが、フロントカメラには新設計のレンズが採用されており、最大820万画素の4K(3, 840×2,160ピクセル)で撮影することができます。4Kのほかに、1,440P(2,560×1,440ピクセル)、1,080P(1,920×1,080ピクセル)と、3つの記録解像度を選択することができます。いっぽう、リアカメラは最大200万画素の1,080P(1,920×1,080ピクセル)で固定されており、記録解像度を変更することはできません。Y-4Kの記録解像度は、画質を最も下げても(タイムラプスを除く)フルHD(1080P)であることから、高画質での撮影に割り切った製品と言えそうです。そのため、フルHDよりもさらに少ないデータ容量で、多くの時間を記録したいという場合には、タイムラプスによるコマ送りでの撮影となりますので、ご注意ください。なお、フレームレートは、フロントカメラは4Kが23fpsで、1,440Pと1,080Pは28fps。リアカメラは27.5fpsで、フロントカメラ、リアカメラともにフレームレートは固定となります。

最大記録画角は、フロントカメラ、リアカメラともに対角150°(水平130°、垂直70°)と、前も後ろも広角で撮影することができます。F値は、フロントカメラがF2.1で、リアカメラがF1.8と、前後カメラともに明るいレンズが採用されており、さらに黒つぶれや白とびを軽減する「HDR(ハイダイナミックレンジ)」も前後カメラの両方に搭載されています。また、リアカメラには暗い場所でも明るい映像を撮影することができる「STARVIS(スタービス)」が搭載されていることも、Y-4Kの特徴のひとつです。

ただし、1ファイルあたりの録画時間については1分で固定されていて変更できないのが、少々残念なところです。せっかく4Kの高画質で撮影ができるので、ドライブなどの映像を記録として残すために、3分や5分などもう少し長い録画時間で撮影することができれば、Y-4Kの魅力はさらに増すのではと感じました。

「Y-4K」のフロントカメラ一体型の本体。外観は、一般的なドライブレコーダーと同じようなデザインと大きさ、かつスクエア型なので、フロントウィンドウに取り付けても視界が大きくさえぎられるようなことはありません

「Y-4K」のフロントカメラ一体型の本体。外観は、一般的なドライブレコーダーと同じようなデザインと大きさ、かつスクエア型なので、フロントウィンドウに取り付けても視界が大きくさえぎられるようなことはありません

次に、ドライブレコーダーの本体についてですが、形はスクエア型で、大きさ(幅×高さ×奥行き)は74×62×31mmと、高さは名刺と同じくらいで幅は名刺よりも少し短めのサイズになります。それほど大きくはないので、フロントガラス(今回は運転席側に装着)へ実際に取り付けてみても、違和感を覚えるようなことはありませんでした。

「Y-4K」本体の背面には、2.4インチ フルカラーTFT液晶ディスプレイのほか、記録映像の再生・各種設定などのための操作ボタンが備えられています

「Y-4K」本体の背面には、2.4インチ フルカラーTFT液晶ディスプレイのほか、記録映像の再生・各種設定などのための操作ボタンが備えられています

本体背面には、2.4インチのフルカラーTFT液晶と、下部に各種操作のためのボタンが配置されています。物理ボタンは、横並びに押しやすく配置されており、ボタンの種類もわかりやすく表記されています。たとえば、ボタンが本体側面の見づらい位置にあったり、タッチパネル式になっているようなドライブレコーダーでは、操作を間違えてしまうこともたびたびあるのですが、Y-4Kは細かな操作など使い勝手の面までよく考慮されているように思えます。

「Y-4K」の本体に備えられている液晶ディスプレイは、とても明るく鮮明で見やすいものになっています

「Y-4K」の本体に備えられている液晶ディスプレイは、とても明るく鮮明で見やすいものになっています

さらに、搭載されている液晶画面はとても明るく鮮明で、かなり見やすいように感じました。液晶画面の画質がとてもよく、色味やコントラストがきれいなので、録画した映像がくっきりと再生されます。また、録画中の表示や録画時間、録画解像度など、さまざまな情報が整理されて見やすい位置に表示されており、前述のボタンの配置なども含めて、使い勝手に配慮されていることが感じられます。

「Y-4K」本体の側面には、microSDカードスロットや電源コードの接続ポート(microUSB)、リセットボタンが備えられています

「Y-4K」本体の側面には、microSDカードスロットや電源コードの接続ポート(microUSB)、リセットボタンが備えられています

「Y-4K」本体の上側面には、ブラケット取り付けレールや、リアカメラケーブルとの接続ジャックが備えられています

「Y-4K」本体の上側面には、ブラケット取り付けレールや、リアカメラケーブルとの接続ジャックが備えられています

本体の液晶画面を正面に見た時に、右側面にはmicroSDカードスロットが、左側面には本体の電源コードを接続するためのジャックとリセットボタンが、上側面にはブラケットの取り付けレールとリアカメラケーブルを接続するためのジャックが備えられています。

「Y-4K」のリアカメラ本体には、リアガラス取り付けのためのブラケットが備えられているので便利です

「Y-4K」のリアカメラ本体には、リアガラス取り付けのためのブラケットが備えられているので便利です

リアカメラは、リアガラスに取り付けるためのブラケットと一体型になっています。レンズの角度については、カチカチと手で回すことでフレキシブルに調整できるタイプです。ドライバーなどで、ねじを回してレンズの角度を調整しなくていいのが便利です。

Y-4Kのおもな同梱品については、以下になります。

「Y-4K」の同梱品一式です(取扱説明書と保証書を除く)

「Y-4K」の同梱品一式です(取扱説明書と保証書を除く)

・Y-4Kフロントカメラ、リアカメラ本体
・フロントカメラ用ブラケット
・5Vコンバーター付電源直結コード(約4m)
・リアカメラケーブル(約9m)
・ドライブレコーダー搭載ステッカー
・microSDカード(32GB)
・取扱説明書、保証書

同梱品については、ひとつ注意点があります。それは、本体の電源を取るためのコードが一般的なシガープラグコードではなく、車内のアクセサリー端子から直接電源をとる「電源直結コード」となっていることです。電源が必要なカー用品などを、DIYで取り付けている方にはおなじみの電源の取り方ですが、電源回りの知識などが必要になるため、あまり自信がないという方は、カー用品店や自動車整備工場などに取り付けを依頼したほうがいいでしょう。また、最近ではドライブレコーダーの出張取り付けサービスを行っている業者などもありますので、そちらを利用するのもいいかもしれません。

フロントウィンドウへドライブレコーダーを取り付ける際には、「道路運送車両の保安基準」にて定められた範囲内へ取り付けることが決められています

フロントウィンドウへドライブレコーダーを取り付ける際には、「道路運送車両の保安基準」にて定められた範囲内へ取り付けることが決められています

Y-4Kを自分でクルマへ取り付ける方法について、参考までに簡単に記しておきたいと思います。フロントガラスへのドライブレコーダーの設置については、「道路運送車両の保安基準」にしたがって取り付けていきます。同基準では「フロントガラスの実長の上部20%以内にはり付けること」と定められています。今回取り付ける日産「ノート」のフロントガラスの全高を計ってみると約83cmでしたので、その20%となるフロントガラスの上から16.6cm以内にドライブレコーダーを設置します。

「Y-4K」ドライブレコーダーをフロントウィンドウへ取り付けた後は、ケーブルを天井やピラーなどにはわせていきます

「Y-4K」ドライブレコーダーをフロントウィンドウへ取り付けた後は、ケーブルを天井やピラーなどにはわせていきます

本体を設置したら、電源直結コードとリアカメラケーブルを本体に接続し、天井やAピラーへケーブルをはわせていきます。電源直結コードの先には赤と黒のコードがあり、赤のコードをアクセサリー電源に、黒のコードをクルマの金属部分(アース)に接続します。ですが、これらの配線を行う前にはショート防止のためにバッテリーのマイナス端子を外しておくことや、感電や火災を防ぐための処理など、さまざまな技術や知識が必要になりますので、前述したとおり慣れてない方などは、プロに取り付けを依頼することをおすすめいたします。リアケーブルについては、Aピラーから床下をはわせて後方まで引き、Cピラーを通してリアウィンドウまで配線します。

リアカメラは、取り付ける方向が決まっていますのでご注意ください

リアカメラは、取り付ける方向が決まっていますのでご注意ください

リアカメラを、リアガラスへ取り付ける際の注意点がひとつあります。リアカメラを取り付ける際に、リアカメラ本体の向きを左右逆にしてしまうと、撮影した時に天地逆の映像で撮影されてしまいます。筆者も最初、間違えて左右逆に取り付けてしまいました。そのため、上の画像のようにユピテルのロゴが逆さまになっていない状態を確認して取り付けてください。取り付けた後は、リアカメラケーブルを接続してテスト撮影し、本体で映像を再生して、逆さまに映っていないかを確認したほうがいいでしょう。

では、実際にY-4Kを使い、走行中の映像を撮影したいと思います。今回は、昼夜それぞれで走行した様子をフロントカメラとリアカメラで撮影しているほか、昼間のフロントカメラの映像は、4Kと1080Pで撮影して比較してみます。

昼の都内、東京駅周辺 [フロントカメラ(4K)]

まず、昼間の4Kのフロントカメラからですが、とてもきれいです。映像のどの部分を見ても、細かな個所までくっきりと映っています。横を通り抜けていくクルマのナンバーなどはもちろん、遠くのビルの窓枠まではっきりと確認できました。また、車両や建物などだけでなく、街路樹なども光と影のコントラストがしっかりとしていて、細かな葉まで表現されているなど、高精細な映像であることがわかります。また、色味も自然ですっきりとしていて好印象です。

昼の都内、東京駅周辺 [フロントカメラ(1080P)]

次に、フルHDをほぼ同じ場所で撮影した映像になります。4Kはかなり美しい映像でしたが、1080Pでもなかなかきれいです。4Kの映像を見ていなければ、十分すぎるほどきれいなのですが、4Kを見た後で比較すると、1080Pは細部が若干ですがぼやけていたり、にじんでいるように感じられます。

昼の都内、東京駅周辺 [リアカメラ(1080P)]

フロントに対して、リアは少々映像がざらついていて粗めなのですが、濃いスモークが貼られているクルマとしては、明るく映っているように思えます。また、リアカメラはフロントに比べて画角が狭い機種が多いのですが、Y-4Kはフロントもリアも広角ですので後側方までしっかりと撮影できているという印象を受けます。

夜の都内、銀座周辺 [フロントカメラ(4K)]

夜の4Kの映像も、昼のイメージと変わらず細部までくっきりと撮影できているという印象です。看板の灯りなども、かなり遠くまできれいに映ってます。ドライブレコーダーの機種によっては、灯りのともった看板やテールランプなどが白飛びすることもありますが、Y-4Kではそのような個所はほとんど見受けられず、4Kは夜でも高精細に撮影することができることがわかります。

夜の都内、銀座周辺 [リアカメラ(1080P)]

リアカメラは、スタービスが搭載されていますので明るさについては問題ありませんが、昼の映像と同じく画質が少々ざらついている印象を受けます。つい、フロントカメラのきれいな映像と比較してしまうので、少しノイズが載っているのが気になってしまうのですが、後方からのあおり運転でナンバーや運転者を記録するなどであれば、夜でも十分な画質と明るさを持ち合わせていると思います。

まとめ

Y-4Kのフロントカメラは、期待どおりすばらしくきれいな映像を撮影することができました。色合いなどもナチュラルで、撮影した映像を見るたびに美しい映像に見入ってしまいます。また、4KだけではなくフルHDでも十分にきれいに撮影できますので「4Kを試してみたい!でも、実際には(録画時間の関係などで)フルHDで使うかも・・・」と迷われている方も安心だと思います。リアカメラについても、トラブルなど万が一の際の記録用としては、広角で夜も明るく映りますので、性能としては十分なものだと思います。価格と、設置の面さえクリアできれば、ドライブレコーダーの映像を高画質で撮りたい方にとってはよい製品なのではと思います。

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

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