挙動不審なクルマが年々増えることにより、ドラレコの重要性を意識するようになったライター、マリオ高野です。
ドラレコ(ドライブレコーダー)の装着率は2023年に50%を超えたとのデータもあり、愛車にとって必須アイテムとなりました。その分製品の多様性も広がり、価格帯の幅もかなり大きくなっております。
そこで今回は、価格はそこそこで取り付けが簡単、かつ多機能な製品をセレクト。愛車に取り付けてみました。今回選んだのはこちら、セルスター「CS-1000SM」です。
セルスター「CS-1000SM」。価格.comでの最安価格は3万円弱(2024年3月時点)
セルスターは、自動車用エレクトロニクス製品で定評のあるブランド。安心の日本製ということも決め手になりました。
ポイントは、デジタルインナーミラーが備わること(純正ミラーに被せて取り付けるタイプ)。ワゴンやSUVタイプのクルマで、荷室に目いっぱい荷物を積んだり、後席に人を乗せたりする機会が多いとルームミラーで後方視界の確認がしづらくなるものですが、まずはその問題が解消できます。
筆者の場合、愛車はセダンで後席に人を乗せる機会は少なく、しかもデジタルミラーの映像で後方を確認するのが苦手なのですが、本製品はミラーそのものの面積が広く、アナログのミラーの状態でも後方視界がワイドになる点が気に入りました。デジタルミラーが好きではない人も、昔ながらのワイドミラーという感じで違和感なく使えます。
本製品裏側のツメを起こし、クルマのルームミラーに被せます
取り付けは、DIYがあまり得意ではない筆者でも、さほど苦労せずに取り付けられました。追加して選んだリヤカメラも無理なく取り付けられます。ただし、配線を目立たなくするには、配線をクルマの内張りの中に押し込むことが必要となり、DIYが極度に苦手な人、または車種によっては内張りの中に入れづらい場合もあるので、その点はご注意ください。配線やカメラの取り付けクオリティにこだわる人は、プロにお願いしましょう。
バックカメラはリヤガラスに両面テープで貼り付けます
配線中の様子。グローブボックス内などにもケーブルを通すので、心配ならプロに頼むといいでしょう
ドラレコとしての機能は、総じてソツなく無難に使えたという印象です。振動を検知する感度の調整や、任意で切り取り録画をする際の操作性など、特に不都合を感じることはありませんでした。
録画映像をパソコンで確認すると、正直、画質はすごくよいとは言えませんが、自車に接近した他車の登録ナンバーはしっかり確認できたので、問題のないレベルでしょう。
スタッフの乗ったレンタカーのナンバーを、ハッキリ視認できました!
オプションでフロントにもカメラを装着できます
フロントカメラ「GDO-38」を使うと、ミラーに前方画像を表示させることも可能
メーカー保証は3年。駐車中の監視機能など、拡張性も高いので、価格も含めた総合力の高い製品だと言えます。
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