2024年5月16日、パイオニアはカーナビゲーション「楽ナビ」の新モデルや車載用Wi-Fiルーター、ディスプレイオーディオ、車種専用ツイーター取り付けキットなど、さまざまな新商品を発表したので、以下にご紹介したい。
カロッツェリア「楽ナビ」の新モデルが、2024年6月に発売される。「楽ナビ」は、2023年3月にフルモデルチェンジを実施しており、その際に車内向けインターネット接続サービスの「docomo in Car Connect」に対応している。
「楽ナビ」には、「docomo in Car Connect」を利用するための「ネットワークスティック」が同梱されているモデルと、同梱されていないモデルの2種類がある。ちなみに、「ネットワークスティック」は単体での購入もできる
「docomo in Car Connect」サービスとは、「楽ナビ」に同梱、もしくは別売りの「ネットワークスティック」を接続することで、車内がWi-Fiスポットになるというもの。スマホやタブレットの通信量を気にせず、ネットや動画などを利用できる。利用するには、別途定額料金がかかる(1日 550 円、30日 1,650 円、365日 13,200 円/各税込)のだが、今回発表された「楽ナビ」の「ネットワークスティック」同梱モデルには、新たに1年間の無償使用権が同梱されている。
さらに、「docomo in Car Connect」サービスはクルマが走行しているときにWi-Fiが無制限に使えるという仕様なのだが、エンジンを始動したまま停止した状態では最大30分、走行後に停止した状態では最大1時間までという利用制限があった。だが、新モデルではエンジン始動後に停止した状態で最大2時間、走行後に停止した後も最大2時間まで利用時間が拡大された。
停車時の利用時間が拡大することで、たとえば家族の送迎時の待ち時間や仕事中の休憩時間など、さまざまな場面においてWi-Fiをさらに便利に使えるようになっている。
そのほかの機能については、これまでの「楽ナビ」に準じたものとなっている。「楽ナビ」は、2023年のフルモデルチェンジによって、使いやすいメニュー画面やオンラインを活用した検索機能など大きな進化を遂げている。詳しくは、以下の関連記事をご覧頂ければ幸いだ。
なお、「ネットワークスティック」は単体でも販売されているのだが、そちらもバージョンアップ。新商品の車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR200D」は、「楽ナビ」と同様に停車時のWi-Fi利用時間が拡大することによって、動画やゲームなどをより快適に楽しめるようになった。発売は、2024年9月が予定されている。
車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR200D」の充電は、シガーソケット(上)とUSB Type-A(下)に対応している
2024年6月に発売されるカロッツェリアの新たなディスプレイオーディオ「DMH-SZ500」は、アップル「CarPlay」やGoogle「Android Auto」のワイヤレス接続に対応しているのが大きな特徴だ。
ディスプレイオーディオ「DMH-SZ500」は、新たに採用されたインターフェイスによって、直感的でスムーズな操作が可能となっている
スマホのWi-FiとBluetoothをオンにして、「DMH-SZ500」とワイヤレス接続することで、USBケーブルを繋げることなくカーナビや音楽、ニュースや天気予報などのさまざまなアプリを利用できる。ちなみに、USBケーブルを使った有線での接続も可能だ。
インターフェイスは、新しいデザインを採用。アイコンの配置を好みに合わせてカスタマイズできるようになったほか、曲送りなどができるショートカットキーは3種類から選ぶことができて、ハードキーも搭載されるなど直感的な操作が可能となっている。
また、スマホ上で再生しているYoutubeなどの映像を「DMH-SZ500」の画面上へ映し出せる「WebLink」にも対応。同サービスは、「DMH-SZ500」のタッチパネルディスプレイからスマホの画面を直接操作できるので、映像コンテンツなどを大画面で便利に楽しむことができる。
三菱「デリカ D:5」用のツイーター取り付けキット「UD-K306」と、三菱「デリカミニ」「eKクロススペース」、日産「ルークス」用のツイーター取り付けキット「UD-K307」が2024年5月中に発売される。同キットは、適合するツイーターと組み合わせることによって、専用設計ならではのスムーズな高域再生による最適な音場を実現している。
三菱「デリカD:5」用ツイーター取り付けキット「UD-K306」
三菱「デリカミニ」「eKクロススペース」「eKスペース」用ツイーター取り付けキット「UD-K307」
外観は、「UD-K306」「UD-K307」ともにツイーターの周囲にメッキリングがあしらわれており、車室内になじむデザインが採用されている。また、どちらもドアミラー裏のパネル部へカンタンに取り付けできるようになっている。
「UD-K306」のクルマへの取り付けイメージ
「UD-K307」のクルマへの取り付けイメージ