従来の3倍近い車種に対応するフローティング構造の9V型大画面カーナビ

“ディスプレイが浮いてる”カーナビ「ストラーダ CN-F1D」って、どんなもの?

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昨今のカーナビにおける大きなトレンドのひとつが大画面化だ。画面が大きくなれば地図やナビゲーションの視認性も高まり、映像などのエンタメコンテンツも見やすくなる。ただし、取り付けられる車種が限られるのがネックとなっていた。その課題を解決するために、パナソニックは“ディスプレイを浮かせた” 9V型のカーナビ「ストラーダ CN-F1D」(以下、CN-F1D)を発表。構造を解説するとともに、発表会で体感したCN-F1Dの魅力をお伝えしよう。

画面サイズは198(幅)×112(高さ)×228(対角)mmの9V型ワイド。市場想定価格は17万円前後で、6月上旬発売予定となっている

144車種に取り付けできる“フローティング構造”って?

インダッシュタイプのカーナビの多くは、コンソールに設けられたオーディオスペースに収めるために画面サイズが7V型までに制限される。それ以上のサイズを求める場合、専用パネルが必要となり取り付けられる車種が限られてしまう。しかし、CN-F1Dは、コンソールから浮いたような形状となるフローティング構造の「DYNABIG(ダイナビッグ)ディスプレイ」を採用することで144車種もの自動車に装着できるようにした(今後発売される新車を含めると200車種以上となる予定)。他社の大画面カーナビの取り付け可能車種を見てみても、多くとも50程度。このことからも、CN-F1Dの対応車数は圧倒的な数であることがわかる。

PNDのようにも見えるが、コンソール内に入っているナビゲーションユニットとディスプレイがアームのようなパーツでつながれている。接続部の奥行きは形状にあわせて調整可能。車内の振動や温度変化に耐える優れた耐久性を誇るという

ディスプレイは手動で上下に最大32mmスライドさせることができ、角度も約-20°〜約60°の範囲で動かせる

ディスプレイは手動で上下に最大32mmスライドさせることができ、角度も約-20°〜約60°の範囲で動かせる

画面サイズが大きく、せり出す構造だが、ハザードランプのスイッチ、シフトやウインカーなどのレバー操作の邪魔にはならない。対応車種すべてで検証済みだという

幅広い車種に9V型の大画面を取り付けできるようにしたのがフローティング構造の最大の魅力だが、実際操作してみるとほかの利点も発見できた。画面の位置がドライバーに近付くため、画面が実寸よりもやや大きく見えるのだ。メーカーによると10V型相当の見え方になるというが、それ以上に見やすいと筆者は感じた。

800×480ドットの解像度だが、手前にせり出しているので文字も読みやすい。また、ドライビングポジションを大きく変えることなくタッチ操作ができるのもメリットだ

その他の魅力をチェック

CN-F1Dには、エンターテイメントコンテンツやナビゲーションシステムにも多くの先進的な機能が詰め込まれている。その中から、筆者が注目する4つをピックアップしてみた。

まず1つ目は、BDに対応していること。市販カーナビの中で唯一、本体でBD再生できるモデルを展開するパナソニックだが、これまでの7V型の画面サイズではBDである価値をそれほど感じられなかった。それが、9V型となったことで高画質のメリットを実感。DVDとは別格の美しさや見やすさは、大画面だからこそ得られると言える。

市販のBDソフトだけでなく、自宅のBDレコーダーで録画した番組をディスクにコピーして視聴することも可能

市販のBDソフトだけでなく、自宅のBDレコーダーで録画した番組をディスクにコピーして視聴することも可能

細部まで画質がクリアなので、2画面表示にした際にも見やすい。もちろん、画面サイズが大きいので表示が小さくなり過ぎないのもうれしいポイント

BDの映像は鮮明なので、後部座席からの視聴にも優れる。インダッシュタイプとは異なり、角度調整してあげられるのも◎。近年はコンソールが寝ている車体が多いので、後部座席の人と共有したいなら選ぶ価値はあるだろう

次に紹介するのは、接続したAndroid搭載スマートフォンの機能をカーナビ上で操作できる「Android Auto」。スマホ内のアプリを操作できるだけでなく、Google音声認識を利用して音声操作で電話をかけたり音楽を再生することもできる。ちなみに、「Android Auto」に対応するのは市販カーナビとしては初。現在、サービスはまだ国内で開始されていないが、発売日までにはサービスインする見通しだ。

CN-F1Dのディスプレイ部にUSBケーブルを挿し、Android搭載スマートフォンと接続。専用アプリを起動させると、スマホの画面がカーナビのディスプレイに表示される。ただし、カーナビで操作できるのは「Android Auto」に対応したアプリのみ

「Android Auto」の音声操作機能を利用すれば、電話番号が登録されている相手に電話したり、下の動画のように天気を尋ねることも可能。目的地の音声検索は、CN-F1Dの機能でも行える。

3つ目のピックアップ機能は、スマートフォンをリモコン代わりにできるというもの。本体とスマートフォンをBluetooth接続し、専用アプリ(CarAV remote)を使って操作する。操作できるのは、オーディオ機能のみ。選曲や音量の調整、曲送りやチャプターの切り替えなどが行える。iOS/Androidともに対応。

連携させたスマートフォンがあれば、後部座席からでも操作可能。ドライバーの手をわずらわせずに済むので、安全なドライビングにも役立ちそうだ

最後は、安全な運転をサポートする機能を見ておきたい。CN-F1Dは走っている道路の制限速度や、その先に踏切や一時停止、急カーブなど注意を要するポイントがある場合に、ディスプレイにアラートをポップアップして知らせてくれる。従来モデルでも搭載されていたが、CN-F1Dでは表示可能なエリアが拡大されたほか、ポップアップ表示の大きさも選べるようになった。

制限速度をアラートでお知らせ! 標識を見逃して速度超過してしまうことが防げる

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ちなみに、ナビ機能としてはGPS以外に日本のほぼ真上を通る準天頂衛星「みちびき」からの電波受信にも対応。ビル街や山間部などでの自車位置精度に優れ、VICS WIDEに対応することで渋滞を考慮したルート検索もできる。地図更新は3年無料で利用可能だ。

増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

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2017.10.23 更新
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