レビュー
リッチな香りと味に驚いた!

「高級ペットボトルコーヒー」のお味は!? 欧州最大カフェ「コスタコーヒー」から誕生

日本で人気の海外発祥のカフェと言えば、米国ブランドの「スターバックス」や「タリーズ」などがあげられます。しかし、ワールドワイドに見てみると、ヨーロッパではイギリス生まれの「コスタコーヒー」も人気が高くて有名です。この「コスタコーヒー」が、ついに日本のペットボトルコーヒー市場に進出。2021年4月26日から、自販機を含む全国で発売を開始します。

「コスタ ブラック」(左)と「コスタ カフェラテ」(右)。販売元は「日本コカ・コーラ」で、コンビニでは2021年4月12日から先行発売されます

「コスタ ブラック」(左)と「コスタ カフェラテ」(右)。販売元は「日本コカ・コーラ」で、コンビニでは2021年4月12日から先行発売されます

本稿では、発売前に開催された発表会における情報をもとに、ブランドや商品の特徴を紹介。また、実際に試飲してきたので、各商品の味わいをレビューします。さらに、「コスタ ブラック」と「コスタ カフェラテ」がヨーロッパの人気カフェによるペットボトルということで、日本でもおなじみの米国カフェ「タリーズコーヒー」のペットボトル商品と飲み比べてみました。

「コスタコーヒー」は欧州最大規模のカフェ

まずは改めて、「コスタコーヒー」がどんなカフェなのかをおさらいしましょう。

「コスタコーヒー」は、1971年にロンドンで創業し、2021年に50周年を迎えました。今やイギリス国内では2700店舗以上、さらにヨーロッパを中心に世界41か国で1100店舗以上のカフェを展開しています。この数は、ヨーロッパ最大の規模になるとか(2019年「ユーロモニター」調べ)。

日本では直営カフェは少ないながら、セルフ方式の無人カフェやポップアップストアなど、約180拠点で展開されています

日本では直営カフェは少ないながら、セルフ方式の無人カフェやポップアップストアなど、約180拠点で展開されています

「コスタコーヒー」のこだわりは、多岐に渡ります。贅沢にブレンドした厳選豆をじっくりと丁寧に焙煎するほか、カフェでは熟練したバリスタが抽出します。またコーヒー豆は、社会や経済、環境の持続可能性の強化につながる方法で生産されたモノにだけ与えられる「レインフォレスト・アライアンス」認証のものを100%使用。ちなみに、この認証水準は非常に高く、認証されているのは全世界で生産されているコーヒー豆のわずか5%ほどとか。

焙煎過程で、深煎りし過ぎないのも特徴。日本では、アイスコーヒーを飲む習慣が根付いていることなどが影響し、エスプレッソは写真左の深煎りタイプがなじみ深いですが、「コスタコーヒー」は右の中煎りが基本なのだとか

焙煎過程で、深煎りし過ぎないのも特徴。日本では、アイスコーヒーを飲む習慣が根付いていることなどが影響し、エスプレッソは写真左の深煎りタイプがなじみ深いですが、「コスタコーヒー」は右の中煎りが基本なのだとか

新発売となるペットボトル商品では、そんなブランドのこだわりが随所に反映されています。コーヒーの原材料は、厳選された高級豆ブレンドを基準の1.3倍(公正競争規約コーヒー規格下限基準値5g/100g比)の量で使用。また、挽き立ての香りを閉じ込める製法や、高圧の抽出法などを採用しています。

これらにより、熟練したバリスタの技術を凝縮させたような味わいを、ペットボトルコーヒーで実現したそうです。

「レインフォレスト・アライアンス」は、カエルのマークが証し。今回の新商品でも、もちろん認証された豆が使われています

「レインフォレスト・アライアンス」は、カエルのマークが証し。今回の新商品でも、もちろん認証された豆が使われています

強気な価格にも納得できる贅沢な味わい

ここからは、「コスタ ブラック」と「コスタ カフェラテ」それぞれを飲んで味わいをチェックします。

なお、ボトルのキャップがどちらも広口になっているのも特徴。これは豊かな香りをいっそう楽しめるようにという計らいで、この点からもメーカーの自信がうかがえます。

「コスタ ブラック」。270mlで税込170円(メーカー希望小売価格、以下同)と、なかなか強気のプライスです

「コスタ ブラック」。270mlで税込170円(メーカー希望小売価格、以下同)と、なかなか強気のプライスです

あ、これは確かにリッチなテイスト。香りは豊かで味のボディもしっかりめ。苦みはビター過ぎない程度の深さで、酸味はほどほど。味の中核には、ナッツやベリー系のコク深くフルーティーなニュアンスもあり、この風味が実に絶妙です。強気な価格設定にも納得できる、贅沢なおいしさだと感じました。

「TULLY'S COFFEE Smooth BLACK PET 500ml」と比較して飲んでみると、大きな違いがあることを発見しました

「TULLY'S COFFEE Smooth BLACK PET 500ml」と比較して飲んでみると、大きな違いがあることを発見しました

比較対象として選んだ「TULLY'S COFFEE Smooth BLACK PET 500ml」は、苦みも酸味も控えめで、全体的にすっきりした味わい。しっかりした風味の「コスタ ブラック」に比べると実に淡麗で、軽やかな飲み口です。とは言え、「TULLY'S COFFEE Smooth BLACK PET 500ml」はもともと、すっきりした飲み口とスムースな口当たりをウリとしているので、想定内の印象。また、「TULLY'S COFFEE Smooth BLACK PET 500ml」は1本税込151円と「コスタ ブラック」とは倍近い価格差があり、その分が味にも反映されていると言えるでしょう。

「コスタ カフェラテ」。こちらは270mlで税込180円と、「コスタ ブラック」よりもさらに強気!

「コスタ カフェラテ」。こちらは270mlで税込180円と、「コスタ ブラック」よりもさらに強気!

「コスタ カフェラテ」は、無糖と微糖の中間ぐらいのほのかな甘みを感じました。ただし、キャラメルを思わせるクリーミーな香りがあって、こちらも高級感は十分。ベタッとした重さはないものの、飲み応えがあるなど、クオリティの高さを感じました。

税込172円の「TULLY'S COFFEE Smooth LATTE 甘くないラテ PET 500ml」と比較

税込172円の「TULLY'S COFFEE Smooth LATTE 甘くないラテ PET 500ml」と比較

こちらは、無糖のラテ「TULLY'S COFFEE Smooth LATTE 甘くないラテ PET 500ml」と比較。100ml当たり12kcalというのは、ミルク分由来のものでしょう。こちらも、スムースな飲み口をウリにしているだけに、ライトなテイストでした。

華やかな味と香りの「コスタ カフェラテ」は、コーヒーそのものの味を楽しみたい時、「TULLY'S COFFEE Smooth LATTE 甘くないラテ PET 500ml」は菓子パンやスイーツなどと合わせたい時にマッチするのではないかと思います。

そもそものウリが違うものの、コーヒー自体のコクや香りでは「コスタコーヒー」が圧勝。シーンに応じて飲み分けるといいでしょう

そもそものウリが違うものの、コーヒー自体のコクや香りでは「コスタコーヒー」が圧勝。シーンに応じて飲み分けるといいでしょう

高級ペットボトルコーヒーのトレンドを生むか!?

先述したように、「コスタコーヒー」は首都圏を中心にカフェも展開していて、東京では「銀座ロフト」1階のポップアップストアなどでバリスタの1杯が楽しめます。

左はスチームミルクたっぷりのエスプレッソ「フラットホワイト」。右はよりエスプレッソのビター感を楽しめる「コルタード」。カフェラテやカプチーノとはやや異なる味わいで、こちらも絶品でした

左はスチームミルクたっぷりのエスプレッソ「フラットホワイト」。右はよりエスプレッソのビター感を楽しめる「コルタード」。カフェラテやカプチーノとはやや異なる味わいで、こちらも絶品でした

ペットボトルコーヒーは、サントリーの「クラフトボス」が切り拓いたカテゴリーですが、少量ボトルのプレミアム商品というのは今までなかったはず。自販機を含むすべての販路で全国デビューするということからも、かなりのインパクトがあるでしょう。市場に新たなトレンドを生み出せるのか、注目です。

中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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