2023年を締めくくるのにふさわしいお酒が、サントリーから登場しました。
その名は「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」。2023年12月26日より数量限定で販売中です。
サントリー「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」。1本660円(税込)
というのも、2023年はジャパニーズウイスキー100周年のアニバーサリーで盛り上がった年。なかでも話題となったニュースが、6月の「プレミアムハイボール〈白州〉350ml缶」と、8月の「プレミアムハイボール〈山崎〉350ml缶」の限定発売です。
ともに大ヒットを記録し、アニバーサリーイヤーを飾りましたが、まさかのうれしい続報が。それが「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」です。
ということで、今回もお手製ハイボールとの飲み比べを踏まえ、味わいなどをレビューします。
2023年6月に発売された「プレミアムハイボール〈白州〉350ml缶」は、サントリーの「シングルモルトウイスキー 白州」をベースにしつつも、単純にハイボールに仕立てたものというわけではなく、「ハイボールに合う白州モルト原酒のみを厳選し、心地よいスモーキーな香りとフルーティーな味わい」が特徴でした。
2023年6月に発売された「プレミアムハイボール〈白州〉350ml缶」のパッケージ表裏
単純にハイボールに仕立てたわけではない点は、今回も同様です。そして、ポイントは製品名にも入っているとおり、シェリー樽原酒にあります。
今回の「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」のパッケージ表裏
では、シェリー樽原酒とは何か。シェリーはシェリー酒のことで、スペイン・アンダルシア地方のヘレス周辺で作られる酒精強化ワイン(醸造時に蒸溜酒を加え、アルコール度数を高めたワインのこと)を指します。そして、その熟成樽をウイスキーに活用した原酒がシェリー樽原酒です。
スペックはこちら。原材料はモルト(モルト原酒)と炭酸のみ。アルコール度数も、これまで同様に9%です
山梨県にある「白州蒸溜所」では、多種多様な原酒を作り分けており、そのうち、シェリー樽原酒を意図的にブレンドしているのが「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」というわけです。
「白州蒸溜所」にある樽貯蔵庫のひとつ。なお、同蒸溜所は2023年で竣工50周年を迎えました
ここからは、実際に飲み比べていきます。
「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」はそのままグラスへ。比べる対象は、サントリー「シングルモルトウイスキー 白州」をハイボール缶とほぼ同じアルコール度数の9%になるように、モルト1:炭酸水4の比率で割ったハイボールです。
自家製ハイボールに使う炭酸水は、ウイスキー本来の風味を最大限に引き出すことがウリの「ザ・プレミアムソーダFROM YAMAZAKI」(写真右)を使用
ともにグラスへ注ぎ、並べてチェックすると、色はハイボール缶のほうが若干濃い印象。では、味や香りの違いはどうでしょうか。
加水による味や色のブレを防ぐため、あえて氷は入れていません
まずは「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」から。
おお〜! これまでのハイボール缶と同様に、リッチなコクやボディ、華やかな香りは満点。そのうえで主張を感じるのは、熟成感をはらんだ甘やかなフレーバーです。
9%というアルコール度数もさることながら、ゴクッといく感じではない重厚な飲み口
フルーツでたとえるなら、チェリーやアプリコット、柿といった暖色系の果実。それでいて、白州らしいやわらかなスモーキーフレーバーや、グリーンな要素がプラスされています。そこに少々枯れたニュアンスが加わり、秋冬の森林を思わせる豊かな自然味に仕上がっています。
甘く華やかでどっしりとした味わいは、冬向けのハイボールと言えます
そして次は、自家製の白州ハイボールをテイスティング。こちらはいわば、白州のニュートラルな魅力を感じられるハイボールと言えるでしょう。飲み比べて、「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」との違いを探っていきます。
サントリー「シングルモルトウイスキー 白州」をベースにした、自家製ハイボールをテイスティング
なるほど! こちらは当然ながら、本来の「白州」らしいテイスト。ハイボール缶に比べると、フルーティーさの熟成が若く、青リンゴや洋梨のような緑黄色系の果実味を感じます。また、グリーンのニュアンスも春夏を思わせる涼しさ。そして、持ち前のクリーミーな甘みやスモーキーな香りも主張し、こちらはこちらでリッチな味わいです。
「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」もそうでしたが、余韻の長さはさすがの名門ブランド。包容力とも言えるような安定感があります
サントリー「プレミアムハイボール白州〈シェリー樽原酒ブレンド〉350ml缶」は、2023年12月26日に発売されましたが、これはもう「年末年始に飲んでください」というメッセージとしか思えません! 味わい的にも熟成感のある華やかな甘みが特徴で、欧風料理のごちそうなら濃厚ソースで味わうステーキやビーフシチュー。和食ならそれこそ、ニシンの甘露煮をのせた年越しそばにぴったりです。
白州ハイボールの甘く華やかな香味は、スイーツにもよく合うでしょう
そして年明けは、甘じょっぱい料理が満載の「おせち」とともにぜひ。なお、実は2024年もウイスキーのアニバーサリーイヤーで、サントリー「シングルモルトウイスキー 白州」は誕生から30周年を迎えます(ついでに言えば、「山崎」のシングルモルトは発売40周年)。つまり、引き続きジャパニーズウイスキーの当たり年ということ。また似たようなハイボール缶が出たらうれしいですね。2024年も期待です!