「やっぱり出たか!」と思いました。
2023年に“カンペキな味”をウリに発売されて話題となった「ジャックダニエル&コカ・コーラ」の糖類ゼロ版「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」が、2024年4月1日に発売されました。さっそく、さまざまな店舗でも大々的に販売されています。
とある街のリカーショップにて。通常版とともに店の外で大売り出しされていました
「やっぱり出たか!」と思った理由は、ソフトドリンクの「コカ・コーラ」にも「コカ・コーラ ゼロ」があるから。こちらはゼロシュガーかつゼロカロリーでもあり、ロングセラーなので飲んだことがある人も多いでしょう。
そこでやはり気になるのは、「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」と、通常の「ジャックダニエル&コカ・コーラ」とのスペックや味わいの違い。じっくり飲み比べて明らかにしていきます。
左が「ジャックダニエル&コカ・コーラ」で、右が「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」。これらを徹底比較します
パッケージに大きく書いてあるとおり、アルコール度数はともに7%で同じ。では、糖類ゼロを選ぶ際の重要ポイントであるヘルシー面はどうなのでしょうか。すると、「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」は、決してゼロカロリーなわけではないことがわかりました。
左の通常版が100mL当たり86kcalなのに対し、右の「ゼロシュガー」は49kcal。ノンカロリーではないものの、なかなか抑えられています。また、どちらもカフェインはゼロ
ちなみに糖類に関しては、「ジャックダニエル&コカ・コーラ」は炭水化物の表記しかなく11.5g。「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」は、もちろん糖類0gです(炭水化物は2.5g)。なお、一般的に栄養表示成分の炭水化物は糖類(糖質)+食物繊維の合計値なので、「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」の2.5gは食物繊維だと考えられます。では続いて、原材料をチェック。
缶上部の赤い差し色が、「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」のパッケージ特徴。正面にも「ZERO SUGAR」の文字はありますが、基本のデザインや字体、レイアウトなども似ているので購入時はご注意を
原材料で注目したいのは、甘さを付与している素材。「ジャックダニエル&コカ・コーラ」では「加糖ぶどう糖液糖」であるのに対し、「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」には「甘味料(スクラロース、アセスルファムK)」の表記が。これらを調べてみると、糖類ゼロ系のドリンクによく使われている人工甘味料のようです。
近年、甘くない缶チューハイが徐々に人気を高めていますが、「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」は糖類ゼロとはいえ甘味料入り。つまり、甘くないわけではないこともわかりました。ということで、いよいよ味をチェック。加水による味のブレを防ぐため、氷は入れずにグラスへ注いで飲み比べました。
液体の色味や泡のボリューム感に大きな違いは見られません
まずは通常の「ジャックダニエル&コカ・コーラ」から。
改めて飲むと、スパイシーな甘酸っぱさと、アメリカンウイスキー「ジャックダニエル」のクリーミーで甘香ばしいコクが調和。そして、どこか陽気でヤンチャなニュアンスのフレーバーからは、アメリカ生まれならではという印象を受けます。
カクテルとしても有名な、「ウイスキーコーク」らしいおいしさ。ちなみに「コーク」とは「コカ・コーラ」の愛称であり、「ペプシ」などの呼称としては使われません
次に新作の「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」をチェック。
おっ、これは想像以上にナチュラルな味。人口甘味料による甘みながら、ケミカルさはあまり感じません。そして、味の芯は通常版「ジャックダニエル&コカ・コーラ」とほぼ同じ。ただし、ミドルからラストにかけてのキレが強く、特に甘さはスコンと落ちていきます。
「ジャックダニエル」の、バニラやキャラメルを思わせるまろやかな甘み、ウッディーな香ばしさはしっかりと健在
また、キレがあってすっきりしているものの、甘香ばしさの影がうっすら残る余韻も独特。この味をたとえるなら、「ジャックダニエル&コカ・コーラ」はマッチョ。「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」は細マッチョといったところでしょうか。
アメリカンなものであえてたとえるなら、デニムの権威、リーバイスの定番ストレート「501」が「ジャックダニエル&コカ・コーラ」。いっぽう、「ジャックダニエル&コカ・コーラ ゼロシュガー」は細めのテーパード(足首に向かって次第に細くなる)の「512」かなと思います。
注いだ瞬間は、ウマそうな炭酸感もしっかり。氷を入れるといっそう泡立ちます
そして、どちらもペアリングは濃厚で甘じょっぱいメニューがマッチ。特にBBQソースやケチャップ、テリヤキ味の肉料理がベストだと思います。たとえば、ハンバーガー、スペアリブ、すき焼き、酢豚など。ぜひ、今回紹介した2商品を飲み比べながら、一緒に楽しんでみてください。