奈良の名産として知られている「柿の葉すし」。そのはじまりは、海産物を保存する先人の知恵にあるとのことです。若狭の鯖に塩をして京の都に運んだ鯖街道。この塩鯖から京都の名産、鯖ずしが生まれたのは有名な話ですが、柿の葉すしも、和歌山と奈良五條を結ぶ鯖街道が作った逸品で、そもそもは保存食として誕生したと言われています。
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そもそもは保存食だったんですね |
今回ご紹介するのは、数ある柿の葉すしのなかでも、明治36年(1903年)創業という老舗中の老舗の「柿の葉すし本舗たなか」のもの。
素材にこだわった逸品だからこそのおいしさを堪能できます。鯖は日本近海で11〜12月に穫れた身が厚く脂の乗った寒鯖を使用。米は滋賀県湖南地方の近江米の日本晴、酢はオリジナルの限定材料を使用しています。柿の葉すしに使用する「柿の葉」は、抗菌作用があるといわれているタンニンの含有量が多い渋柿の葉を使っています。つまり、すべての素材に妥協を許さず、とことん吟味して厳選したものだけを使っているという訳です。ていねいに包まれた柿の葉をひらくと、柿の葉の香りがほんのり。食べやすいひと口サイズで、鯖の塩加減も、酢飯の酢のあんばいもほどよく、作り手のていねいな思いが伝わってきます。鯖のほかにも鮭、鯛もあります。お取り寄せで、ぜひご賞味してみてください。
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18個入り、2段入った30個入りはお土産にもよさそうです。 |