創業100年以上の歴史を誇る、東京・墨田区にある老舗米穀店の隅田屋。“古代精米製法”と呼ばれる伝統的な精米方法や配合技術など知る人ぞ知る、由緒ある米穀店です。そんなブランド商店のお米を一度ぜひ味わいたいと思っていた筆者は、そんな隅田屋のなかでも“おにぎり”向けにブレンドされた専用米があると知り、おにぎりに最適なお米とはどんなものなのかを知るために、試食してみました。
という訳で、お試し用に今回購入したのがこちらの750グラムのお試しサイズの商品。以前、ご紹介したことのあるイチゴのロゴがトレードマークのドイツの老舗ガラスメーカー“WECK”の保存瓶入りで、プレゼントとしてもすてきです。
ラベルに記された情報によると、2013年度産の千葉県産コシヒカリ7割、宮城県産ひとめぼれ3割という比率で配合されています。コシヒカリが食感、ひとめぼれが味わいの決め手を担っているようです。
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おむすびのための黄金比の解説 |
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玄米の外側だけを手間暇かけて剥く“古代精米製法”で精米されたお米 |
さっそく、炊飯をしてみたところ、炊き上がったお米は艶やかな潤いが際立つという印象。見た目だけでも、おにぎり専門店で買ったおにぎりを思い出しました。そして握ったおにぎりは、まさに「コレコレ!」というべき、ザッツ・おにぎりでした。あぁおいしいおにぎりってこういう味するよね〜と言いたくなるような、噛むほどに芳醇で濃厚な米の味がしっかりとします。今回中身には梅干しを入れましたが、シンプルに粗塩の塩むすびにすべきだったなと後悔するほど、お米自体にしっかりとした味わいがあります。もちろん食感ももちもち感と粒感が絶妙。たかがおにぎり、されどおにぎり。お米の違いでおにぎりがご馳走に感じてしまうほど差が出るのだなと実感しました。一度この味を体験してしまうと、もうほかのお米で握ったおにぎりが味気なく感じてしまうかもしれません。
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炊き上がったご飯は、白くて艶やかな上にふっくらとしています |
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おにぎりに握ると、粘りが強く出てご飯同士がくっ付き、しっかりとしたおにぎりに |
おにぎりをご馳走にしてしまう、おにぎりのためにブレンドされた専用米。究極のおにぎりを味わってみたい人はぜひ一度試してみてください。