レビュー
初めてのドローンにぴったりな1台

ハンドパワーで操れる!? 自撮りもできる手のひらサイズの本格ドローン「DJI Spark」を飛ばしてみた

メカニカル2軸ジンバルでブレの少ない滑らか映像が撮れる

DJI Sparkは、空撮には欠かせないカメラの部分の性能も見逃せない。特にスタビライザー部分は秀逸で、コンパクトな本体ながら2軸(ピッチとロール)のメカニカルジンバルスタビライザーを搭載。独自のUltra Smooth(ウルトラスムーズ)技術によって、ブレやローリングシャッター現象を大幅に抑え、小型な機体ながらブレの少ないきれいな映像を撮影できるのだ。

さらに、カメラの向きを正面から下に向けて角度調整(ピッチの操作可能範囲:-85〜0°)も可能で、飛行中にアングルを変えながら撮れるのも嬉しいポイント。またカメラには、焦点距離25mm(35mm判換算)のF2.6広角レンズが使われており、1/2.3インチCMOSセンサーを搭載。最大でフルHD画質 (1080p/30fps)の動画や、1,200万画素相当の静止画を、機体に挿入したmicroSDメモリーカードに直接記録することができる。残念ながら4Kの動画撮影には非対応だが、コンパクトなボディでこれだけの撮影ができれば十分といえるだろう。

2軸のメカニカルジンバルスタビライザーのおかげで、滑らかな映像が撮れ、上下のアングル変更にも対応できているわけだ

こちらがフライト前に最高画質設定で撮影した写真

こちらがフライト前に最高画質設定で撮影した写真だ(オリジナル画像はこちら

フライト中に遠くの風景を撮影した写真。バードビューなら、このようなはるか遠くまで見渡せる写真を撮影できる

フライト中にカメラを下に向けて地上を撮影した写真。普段撮影できないアングルで撮影できるのもドローンならではの醍醐味だ

DJI Sparkで実際に撮影した動画がこれだ。動画の途中で吹き流しが映っていて風が吹いていることがわるが、撮影している映像は滑らかでふらついていない。こんな動画が簡単に撮れてしまうのだ

本体のUSB端子から充電が可能。公称飛行時間は最大16分

ドローンを飛ばす際に気になるのが電池の持ち時間と最大飛行時間だろう。DJI Sparkは、専用のLiPoバッテリーが使われており、容量は1480mAh。充電は機体にあるUSB端子から可能だ。いわゆるスマートフォンや最近のコンパクトデジタルカメラのように本体にUSBケーブルを挿して行える。モバイルバッテリーを使っての充電も可能なので、飛ばしていない移動中にも充電できるのは嬉しい。

なお、スペック上では、満充電だと最大16分飛ばせることになっているが、実際には12〜13分程度。そのため飛ばしていると、アッという間に終わってしまい、少々短くて物足りない。本格的な空撮を楽しむのであれば、できれば予備のバッテリーを何個か用意したいところだ。

本体の後部にあるカバーをめくったところに、microUSB端子とmicroSDメモリーカードスロットが用意されている。このmicroUSB端子経由でバッテリーを充電するわけだが、フル充電には80分ほどかかる

ちなみに、予備バッテリーを3つ用意すれば、オプションの「Spark - バッテリー充電ハブセット(8280円[税込])」を使って、バッテリーを3個同時に効率よく充電できる。これらを使って、バッテリーをローテーションさせれば、長時間の空撮も行える。

長時間飛ばしたいならバッテリーを3個同時に充電できる「バッテリー充電ハブセット」があると便利。1個フル充電するのにかかる時間は約52分、3個全てフル充電するのにかかる時間は約85分だ

大きいカバンなら専用ケースに入れて持ち運びも可能

冒頭でも紹介したとおり、DJI Sparkは手のひらサイズのドローンだ。小型軽量でどこにでも持って行きたくなるが、コスト削減のためか、同社ハイエンドドローンのMavic Proのようにプロペラアームの折りたたみ機構を備えていないため、運ぶとなると本体が収納されていた専用ケースに入れてプロペラなどが折れ曲がらないようにする必要がある点は注意が必要だ。

ちなみにケースは発泡スチロール製で、大きさは約195(幅)×195(奥行)×67(高さ)mm。本体よりも一回り大きく、持ち運び時に少々かさばってしまうが、少し大きめのカバンであれば入るサイズだ。ケースには、本体のほかに、予備のバッテリーが2個と、予備のプロペラが収納可能なスペースがある。なお、残念なことに、オプションのプロペラガードは一緒に入れられない。付属品ではないものの、安全に飛ばすために必須のアイテムなので、できれば一緒に収納して持ち運びできるようになっていると嬉しかった。

DJI Sparkの専用ケース。少々分厚いが、大きめのカバンなら入る

DJI Sparkの専用ケース。少々分厚いが、大きめのカバンなら入る

専用ケースには、予備バッテリーを2個収納でき、一緒に持ち運びできる

専用ケースには、予備バッテリーを2個収納でき、一緒に持ち運びできる

安全面に配慮するならプロペラガードは用意したいところ。DJI Sparkはコスト優先のためか、別売りのオプション扱いになっているので、できれば本体と一緒に購入しておこう

小さいからといって油断大敵、マナーを守って安全に飛ばそう!

小型で手のひらから簡単に飛ばせるドローンなので、気軽に飛ばしてしまいがちではあるが、マナーや法令を守って安全に飛ばすようにしよう。また、DJI Sparkは小さく軽量化されているため、手で安全に掴める箇所も少ない。飛行中に触ったりしないとは思うが、不意に触ってしまう可能性もあるので用心すること。そして飛ばすときには、安全のためにもプロペラガードは必ず用意しよう。

また、本体の重量が200g以上であるため、改正航空法の対象となり、人口密集地帯や空港周辺など、特定の条件下で飛ばす際には国交省に申請が必要となってくる。ドローンを飛ばす際の飛行ルールや飛ばせる地域などの情報、申請方法などはDJIや国土交通省のホームページで紹介されているので、こちらをしっかりと把握し、ドローン体験を思う存分楽しんでほしい。

【DJIホームページ:安全飛行について】
http://www.dji.com/jp/flysafe

【DJIホームページ:フライト可能な場所について】
http://www.dji.com/jp/flysafe/no-fly

【国土交通省ホームページ:ドローンの飛行ルールについて】
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html

はじめてのドローンにぴったりな1台

DJI Sparkの最大の魅力は、小型軽量ボディと独自のPalm Control機能で、スマートフォンや操縦器なしでいつでもどこでも飛ばせる手軽さだ。特にジェスチャーコントロールで機体を操れる点は、まるで魔法やハンドパワーを使っているようで本当に面白かった。本体も非常にコンパクトだし、ファームウェアのアップデートでいつでも自撮り撮影ができるようになったので、室内でみんながそろっている写真を撮るときなどに活躍しそうだ。

また、自撮り撮影機能以外にも多彩な撮影機能を搭載しているのも見逃せない。本格的な空撮を楽しめるように、メカニカル2軸ジンバル搭載のカメラを搭載したり、撮影アングルの上下を自由に変えられる機能を搭載するとこも地味に嬉しいポイントだ。本体重量が約300gということで、航空法に引っかかってしまうが、トイドローンとは比べものにならないほど高機能なため、いろいろな撮影を楽しそう。画質はハイクラスなドローンと比べるとやや劣るが、お手軽な自撮り撮影から本格的な空撮まで1台でカバーでき、ドローン初心者〜中級者にとっては、機能面でも値段的にも満足できる1台といえそうだ。

カラーバリエーションは全5色。アルペンホワイトはすでに発売中で、スカイブルー、メドウグリーン、ラヴァレッド、サンライズイエローの残りの4色は順次発売となる

川村和弘

川村和弘

新しモノ好きで、元ゲーム雑誌の編集者。玩具の攻略本を出版した経験もアリ。現在は、iPhone関連の情報メディアなどで編集・ライターとして活躍中!

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