似た用途なのに3モデル展開とはこれいかに

どれを買う? グリーンハウスのコンパクトなビールサーバー/フォーマー3種を使い比べてみた

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ここ数年で製品数がグンと増えた家庭用のビールサーバー。最近では超音波振動で泡を作り出すものが大半だが、缶に装着するもの、中に缶をセットしてレバーで注ぐタイプなど、種類はさまざまだ。今回は、グリーンハウスのコンパクトなビールサーバー/フォーマー3種類に注目。いずれも、超音波式加湿器の技術をビールに応用し、1秒間に4万回(振動周波数40kHz)という超高速振動でキメの細かい泡立ちを実現しているという。しかしこの3機種、どれも「ビールの泡を作る」という目的は一緒なのに、なぜ3つも展開を? 機種別の利用シーンなどを探るべく、使い比べてみることにした。

左から、「瓶専用ビールフォーマー GH-BEERH-SV」(以下、瓶専用ビールフォーマー)、グラスに挿して使う「ビールフォーマー GH-BEERJ-BK」(以下、ビールフォーマー)、缶に装着する「ハンディビールサーバー GH-BEERI」(以下、ハンディビールサーバー)

簡易ビールサーバーの定番、缶に装着する「ハンディビールサーバー」

まずは、缶にセットして使うタイプの「ハンディビールサーバー」から。こちらは、ビールの缶にパシッとはめるだけ、ということで定番に位置するタイプだ。250ml、330ml、350ml、500ml缶(口の径は54〜58mm)という、国内で販売されている缶ビールのほとんどに対応。使用には別売りの単4形アルカリ乾電池×2本が必要で、電池持続時間は約3時間30分となっている。

本体サイズは120(幅)×73.6(奥行き)×134.6(高さ)mmで、重さは約122gと軽くてコンパクト。ABS樹脂とシリコンでできている。質感に高級感はあまりない

気をつけたいのは、ニッケル水素電池が使用できないこと。普段から充電式電池を使ってコストダウンをしている人は要注意だ

缶のプルタブを落とし、上から装着する。気にすべきは注ぎ穴が手前に来るようにすることくらいだが、それもアバウトで大丈夫だった

使用方法もいたって単純。まずは普通にグラスの7割程度まで泡を立てないようにそーっと注ぐ

使用方法もいたって単純。まずは普通にグラスの7割程度まで泡を立てないようにそーっと注ぐ

7割注いだら背面のスイッチをオン。スイッチを押している間だけ泡が出てくる。メーカーは「ビール7:泡3」の割合を推奨しているが、泡はグラスに注ぐとさらに泡立ってしまい、黄金比にするのは難しかった

結局あふれてしまったが、缶から直接注いだビール(右)に比べ、泡の細かさ、密度がまったく違う。見ているだけでのどが鳴るようなふわふわの泡だ

飲むと、しっかりきめ細かくもっちりとした泡感を感じることができた。今回はジョッキを用意したので、特にビアガーデン風な気分

クラフトビール愛好者待望!? 「瓶専用ビールフォーマー」はお酌のためのフォーマーか

クラフトビールはたいていの場合、瓶で販売されていることから着想したという「瓶専用ビールフォーマー」。贈答品としても使えるよう、重くなることも辞さずに高級感のあるステンレス筐体を採用したのだとか。国内のほぼ全ての瓶ビールに対応。もちろん、瓶に入っていれば発泡酒・新ジャンル・ノンアルコールビールでも使用可能だ。駆動には単4形アルカリ乾電池、もしくは単4形ニッケル水素充電池×2本使用(別売り)が必要で、電池持続時間の目安は約150回分となっている。

本体サイズは42.4(幅)×42.4(奥行き)×94.5(高さ)mmで、重量は約110gと、ズシッと来る重さ。食卓にあるとコショウでも入っていそうな、一見すると何に使うものか想像できないルックスだ。ステンレス筐体は確かに高級感があるが、指紋がつきやすく、撮影には苦労した……。専用ポーチ付ということは持ち歩くのか、これ

2分割して、電池をセットする。こちらは単4形ニッケル水素充電池にも対応しているので、充電池も使えてコスト面で有利か

瓶ビールの栓を抜き、上から押し付けてねじ込む。カチッというよりもグリンっという感覚でハマったらOKだ

瓶ビールの栓を抜き、上から押し付けてねじ込む。カチッというよりもグリンっという感覚でハマったらOKだ

瓶ビールの先にちょこんと装着すると愛嬌のあるフォルムになる。そのまま注ぐとビールが出る。まずは泡立てないように7分目までそーっと注ぐ

そうしたら本体スイッチをオン。てっぺんのLEDが点灯して泡モードに。こちらはスイッチから手を離してもそのまま泡モードのまま

泡を注いでいて、途中でもう少し泡なしビールを注ぎたいと思っても引き返せない。30秒弱放置すれば泡モードが解除されLEDが消灯するが、泡と通常を自在に切り替えして使うものではない模様

やっぱりこぼれたが、こちらも瓶から直接注いだビール(右)とは歴然の差だ。瓶から直接注いだビールの泡はみるみるうちに消えていく

飲んでみると、泡立ちはいいが、「ハンディビールサーバー」に比べると泡のもっちり感が多少弱いかも。味に関しては、そもそも缶ビールより瓶ビールのほうがおいしいと感じるタイプなので、よりおいしく感じてしまう

注いだ後で挿して泡立てるマドラータイプ「ビールフォーマー」の実力を検証

こうしたマドラータイプのフォーマーは、以前使ったことがある。ただ正直言って非力なイメージしかない。結局、「グラスにそそいだビールに入れて回しながら使う」という指示通りしているうちに“自分でかき混ぜた方が早い”となり、力強くかき回して自力で泡立ててしまいたくなる印象だが……。なお、電池持続時間の目安は約30分なので、おもしろがって複数人で使っていると電池はすぐなくなると思ったほうがいい。

本体サイズは24(幅)×24(奥行き)×237.5(高さ)mmで、重さ約49g。軽量コンパクトで手軽に持ち運びできる。泡立て用コップ付きスタンドが付属する。本体はABSとステンレス製。スタンドはすべりにくいゴム製だ

単4形アルカリ乾電池×2本(別売り)をセットする。「ハンディビールサーバー」同様、ニッケル水素電池不可なので充電池運用はできない

これはもう、グラスに注げるドリンクなら何でも対応

これはもう、グラスに注げるドリンクなら何でも対応

ボタンを押している間だけ発泡。結構勢いよく泡立つのでびっくりする。従来品は超音波振動が縦に発生したのを横に発生することにして、強力な泡立ちを実現したそうだ。確かにこれならクルクル自力で回さなくても豊潤に泡立つ。使用中に先端のLEDが光るギミックも楽しい

また泡があふれた。慣れるまでなかなか按配が難しい。だが、こちらも泡立ちは缶から注いだだけのビール(右)とは比較するまでもない

これもまたもっちり感のある泡がたっぷり。こんなきゃしゃでスリムなルックスで、よくぞここまで!

これもまたもっちり感のある泡がたっぷり。こんなきゃしゃでスリムなルックスで、よくぞここまで!

「ビールフォーマー」の本当の実力は、セットのコップ付きスタンドを使ったバリエーションにあり!

3機種の中でこのマドラータイプの「ビールフォーマー」だけの利点は、応用技がほぼ無限にできるところ。ほか2機種がビールに特化しているのに比べ、「ビールフォーマー」はビールカクテル作りにも最適だ。

今回はフランス生まれの元祖カシスリキュール「ルジェ カシス」を用意。女子の大好きなカクテル、カシスオレンジのベースによく用いられる定番リキュールだ

リキュールだけでは泡立ちにくいので先にビールを注ぎ、そこへ深い赤紫色の「ルジェ カシス」を投入。さてどうなるか

何とも意味ありげな色合いの薄い赤がほんのりとついた泡が生まれる

何とも意味ありげな色合いの薄い赤がほんのりとついた泡が生まれる

それをそーっと注いで、ビールの黄金色から濃いルビー色に変化させようとしたのだが、炭酸がジュワジュワするので、何度やっても混ざってしまい、赤っぽいビールとなる

それでもビアカクテルとしての味は最高。甘酸っぱいカシス・ビールのできあがりだ

それでもビアカクテルとしての味は最高。甘酸っぱいカシス・ビールのできあがりだ

まとめ  3種を使ってみた結論はずばり、用途が違う!

同じメーカーから販売されている3種類のビールサーバー/フォーマー。普通に考えると、「何でビールの泡のために3機種も必要なのか」と思うに違いない。筆者もそう思った。ところが実際に使ってみると大きな違いがあった。そもそも製品の核となる泡作成のための超音波発生がどれも1秒間に4万回振動で共通しており、泡自体の違いは出しにくい。ただそれをどのような目的で使うかということで、その外観が変わっているということだ。

まず、1番王道と言えそうなのは、宅飲み缶ビールの泡を気軽にグレードアップしたい人に最適な基本モデルとなる「ハンディビールサーバー」だ。あくまで個人使用が主眼となっている。ルックス的にも缶ビールを使うので、あまり気取った感覚もない。

「瓶専用ビールフォーマー」は、クラフトビール好きの人の需要というのに加え、“お酌向け”という印象を受けた。というのも、自分でグラスを持ちながら途中でボタンを押すのは事実上不可能だから。いったんテーブルに置いて、と考えれば可能だが、1番向いているのは、誰かにお酌をして最後にボタンを押して豊潤な泡で喜ばせるという用途ではないだろうか。現に、メーカーは「瓶専用ビールフォーマー」を業務用としてホテルのバンケットルームやレストランなどで従業員側に使用させたいともくろんでいるらしい。

最後のマドラータイプの「ビールフォーマー」は、筆者的に1番気に入った。これまでのマドラータイプではとても望めないハイパワーの泡が出るからである。これに比べると、注ぐ時にスイッチを切り替えるタイプの使用が面倒に感じてしまうくらいだ。“注ぐ+泡に切り替える”という二重の気遣いをしていないと、すぐにバランスは悪くなり、黄金比の7対3が実現しにくいからである。もちろん缶限定、瓶限定の縛りもないし、カラフルなリキュールを使用してさまざまな色の泡を作れるというのは、この“インスタ映え命”時代のパーティー用途に最適なのではないだろうか。それこそアイデアの分だけ用途は広がるわけで、この中ではもっともお楽しみ度の高い製品に感じられた。これまでのカクテルで飽き足らない人には、泡で色合いを付け加えるということが気軽にできるようになるし、パーティー現場に持ち込むにしても軽量なので気軽である。

もちろん「いや、俺はうまいビールさえ飲めればいいんだよ」という人は、自分がおもに飲む缶か瓶で「ハンディビールサーバー」か「瓶専用ビールフォーマー」を選べばよいと思う。

全種類揃えてビールパーティーというのも、楽しいかもしれない

全種類揃えてビールパーティーというのも、楽しいかもしれない

ちなみに、それぞれの機種のメンテナンスは以下の通りだ。

右のシンクに入っているのが水洗い可能なもの。左側は電池などが入っているので、洗えない。「ビールフォーマー」は本体の分解はできず、先端部分のみ水洗い可能だ

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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2017.11.17 更新
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