2019年に発売されるガンプラの最高傑作がもう決まりました。待望の「νガンダム」が1/144サイズのRG(リアルグレード)モデルで登場。いやなんだこれ! と思うくらい衝撃の作りやすさとカッコよさ。文句なしのベストバイガンプラです。νガンダムの紹介でよく使われる「νガンダムは伊達じゃない!」という台詞がありますが、まさにこのガンプラに使うべき言葉でした。
RGでは初登場のνガンダム。ガンダム総選挙No.1の人気機体がついに発売です
RGシリーズといえば、1/144スケールのガンプラでありながら、1/100スケールのMG(マスターグレード)モデルをしのぐ可動や内部構造、そして新規解釈によるディテールと手頃な価格で人気のシリーズです。
内部構造のパーツやシールから、RGシリーズのディテールへのこだわりが感じられます
昨年発売の「サザビー」から1年待って、ようやくνガンダムの発売となりました。待たされた分だけものすごいクオリティのガンプラとなっております。
1988年公開の映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するモビルスーツ。初代ガンダムのパイロットでもあるアムロ・レイが搭乗したニュータイプ専用機です。ガンダムのデザインを踏襲しながらも、アシンメトリーに装備されたフィン・ファンネルによる独特のスタイルを持ちます。ガンプラとしては、これまでに1/144のHGUCシリーズをはじめ、MG、MG Ver.Kaなど秀逸なキットが発売されており、RGシリーズとしては今回が初登場。NHKで2018年5月5日に放映された「発表!全ガンダム大投票」ではモビルスーツ部門で堂々の1位を獲得している人気モビルスーツです。
νガンダム完成です。まずは武装なしのノーマルスタイルから
νガンダムは大型モビルスーツ。同スケールの初代ガンダムと並べるとこのサイズ差!
額、両目、左胸部のグリーン部分は発色のよいグリーンのメタリックシール
まずは本体の可動についてご紹介させてください。本体や各関節部分にはポリキャップを使わない仕様になっており、RG独特の内部構造「アドバンスドMSジョイント」も使用していません。パーツの組み合わせだけで、柔軟な可動と保持を実現しています。さらに関節を曲げると外装部分も連動して動く機構になっており、内部構造を見せながら、見栄えのよいポージングがとれます。脚部分を見てみましょう。
右足を側面から見ています。膝関節を曲げていくと、腿部分の外装が連動して動きます。さらに曲げることで、膝正面の外装も連動して可動します
本体の可動も秀逸です。肩、腕、肘部分の可動はもちろんですが、特に腰部が独特の組み方になっており、のけぞる姿勢や左右に振る動作がきれいにとれます。アドバンスドMSジョイントなしでも、かなりよく動くキットですよ。さらに、細かいパーツの多いRGにつきものの、パーツのポロリがいっさいないのが本当にうれしいです。
大きな肩アーマーも自在に動き、両腕もよく動きます。肘関節もなめらかです
独特の腰部の構造で、上半身を大きくのけぞらせてもディテールが崩れることがありません
腰を左右に回転。下半身のアーマーに干渉することもありません
武装はビーム・ライフル、ビーム・サーベル、ニュー・ハイパー・バズーカ、シールドに加えてνガンダム独自の武器、フィン・ファンネルが6基付属。うれしいのは交換用の手首が多数付いていること。標準の握り手のほかに、ビーム・ライフル用、ハイパー・バズーカ用、ビーム・サーベル用の握り手がそれぞれ、さらに手を開いた状態の手首も付いています。
豊富な武装と交換用の手首が付いているのがなにげにうれしいですね
ビーム・サーベルは通常の刃が2本のほかに、湾曲したタイプの長刃も付属。また、拡張用に、バックパックのビーム・サーベル収納パーツを、もうひとつのフィン・ファンネル装備用のパーツに差し替えることもできるようになっていました。
バックパックのビーム・サーベル収納パーツを交換して、拡張用キットとして別売りされる「ダブル・フィン・ファンネル」を再現できるように交換パーツも付属していました
ビーム・ライフルとシールドを装備。シールドは左腕に固定します
サーベル握り手は左手用もあるので、右手にライフル、左手にサーベルという構図も可能
ニュー・ハイパー・バズーカは肩にマウントして保持力をアップ。平手が付属しているのもいいです
そしてνガンダムの目玉武装、遠隔操作式ビーム砲台「フィン・ファンネル」です。このフィン・ファンネルの中心部となるパーツにアドバンスドMSジョイントが使用されています。可動部分がすでに完成されているパーツで、ここにファンネルパーツを組み合わせていきます。
可動部分がすでに完成しているパーツ、アドバンスドMSジョイントです
ランナーから切り離すだけで、このように可動するパーツとして使うことができます
これに外装を付けて、フィン・ファンネル完成です。アドバンスドMSジョイント部分を起点に、折りたたんだり展開することができます
フィン・ファンネルそれぞれに結合パーツが付いており、はめ込んでいくことで劇中のアシンメトリーなフィン・ファンネルを再現できます
これをバックパックに取り付けて、νガンダムフィン・ファンネル装備が完成。見てください、このスタイルのよさ! この状態でも自立します
大型のフィン・ファンネル6基を装備することによってνガンダムが完成。フィン・ファンネルを付けてもしっかり自立し、またフィン・ファンネル自体も結合パーツによってしっかりはめ込まれているので、ポロリすることはありませんでした。6基付けていると、外側部分がやや前側にたるんでくる感じもありましたが、抜け落ちたり、腕に干渉したりはしません。
プレミアムバンダイの「魂ウェブ商店」のみで発売される、ダブル・フィン・ファンネル拡張ユニットを別途購入することで、合わせて12基のフィン・ファンネルを装備したνガンダムを再現可能です。
ライフル、シールド装備でもフィン・ファンネルの重さで倒れることはありません
別途スタンドを用意すれば、展開して攻撃するフィン・ファンネルも再現可能。今回のキットにはフィン・ファンネル展開状態を保持するスタンドなどは付属していません
劇中で初めてフィン・ファンネルを見たときの衝撃は忘れられません。1/144スケールのカッコいいνガンダムで再現できる日が来て感激です
そしてやはりνガンダムときたら、サザビーと並べないわけにはいきません。2018年に発売された「RG サザビー」も傑作キットだったのですが、ディテールの情報量やシールの見栄え、色合いなどを見比べると、やはりνガンダムのほうがカッコいい気がしちゃいますね。
νガンダムも大型キットですが、サザビーはさらに大型。1/144スケールながら飾るには場所をとりますよ
劇中の最終決戦は、まさにアムロとシャアの最終決戦にふさわしい戦いになりましたよね
最後はモビルスーツでの殴り合いという衝撃的な展開にもなりましたが……
待ちに待ったガンプラの発売で、筆者自身も発売日前日にフライング購入してしまいました。そしてその期待を裏切らない完成度と可動性、スタイルに本当に感激しています。令和になってもガンプラを作っていこう!と改めて決心させてくれたガンプラでした。
νガンダムは以前、価格.comマガジンでも紹介させていただいた「MG Ver.Ka」という傑作キットがあります。RG版にはVer.Ka版のようなサイコフレーム露出ギミックなどはありませんが、νガンダムのスタイルのよさとカッコよさを再認識させてくれる秀逸さがあります。そして何よりも本当に作りやすい。1体作り終わった直後に、もう1体作りたいと思わせてくれるほど作っていて気持ちのいいガンプラでした。
スタイリッシュなνガンダムを手軽に楽しみたいならこのRGが決定版です!
趣味も仕事もゲーム漬けだった人生から脱却を図り模索中。ホビーや生活雑貨記事などを書かせていただきます。