今回のガンプラは「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」より「ユーラヴェンガンダム」です。コロナ禍の影響により、アニメ2ndシーズンの配信、およびTV放映が一時中断していましたが、7月9日より再開しました。そこで今回は、その主役機をご紹介。これまで敵機ばかりレビューしてきましたが、やはり主役機はかっこよかったです。
2ndシーズンの新主役機「ユーラヴェンガンダム」。狙撃戦に特化したガンダムです
「ユーラヴェンガンダム」は、主人公ヒロトが操るガンダム。「コアガンダムII」に「ウラヌスアーマー」という追加装甲を合体させて完成する、長距離狙撃仕様のガンダムになっています。その合体機構についてもう少し詳しく解説させてください。
「ビルド」シリーズは、ガンプラを用いたガンプラバトルを題材としたアニメ作品ですが、その最新作「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」に登場する主役機は、今までのガンプラとは異なるシステムになっています。それが、「コアガンダム」という通常よりひと回り小さなガンプラをベースに、追加装甲を合体することで、機体の特性を変化させて戦うという換装システム。1stシーズンでは以下の5スタイルのガンダムが登場しました。
コアガンダム+アースアーマー=「アースリィガンダム」基本性能向上仕様
コアガンダム+マーズアーマー=「マーズフォーガンダム」近接格闘戦仕様
コアガンダム+ヴィーナスアーマー=「ヴィートルーガンダム」重火器仕様
コアガンダム+マーキュリーアーマー=「メルクワンガンダム」水中戦仕様
コアガンダム+ジュピターアーマー=「ジュピターヴガンダム」宇宙戦仕様
それぞれガンプラも発売されており、各アーマーをコアガンダムに合体させたり、異なるアーマーを合体させて、オリジナルのガンプラを楽しんだり、ということができます。
そして2020年4月から放映開始された(新型コロナウイルスの影響で一時休止。7月より再放映開始)2ndシーズンにて、「コアガンダム」は「コアガンダムII」へと進化をとげ、新たなアーマーと合体することで、現時点で以下2種類のガンダムが誕生しています。
コアガンダムII+ウラヌスアーマー=「ユーラヴェンガンダム」長距離狙撃仕様
コアガンダムII+サターンアーマー=「サタニクスガンダム」重装格闘戦仕様
今回発売されたのが、その「ユーラヴェンガンダム」です
今後、さらなる新アーマーも登場するとのことです。
ちなみにこのガンダムの名称は、太陽系の惑星の名前と、その番号を合わせた造語になっています。たとえば、第3惑星・地球の「スリー」と「アース」で「アースリィガンダム」。第4惑星・火星の「フォー」と「マーズ」で「マーズフォーガンダム」といったルールです。今回の「ユーラヴェンガンダム」は一見わかりにくいですが、第7惑星・天王星の「ウラヌス(Uranus)」と「セブン(Seven)」で「ユーラヴェン(Uraven)」ですね。「サタニクスガンダム」は第6惑星・土星の「シックス」と「サタン」の組み合わせ。となると、第8惑星・海王星をモチーフにしたものが最後のアーマーになりそうです。
前説が長くなってしまいましたが、まずはベースとなる「コアガンダムII」から紹介していきます。HGなので、キットとしてはサクサクと組み立てられ、「コアガンダムII」だけなら30分前後で素組みができるのもうれしいところ。通常のガンプラと比べると小さく、一見不格好に見えるのですが、可動領域が広く、とても遊びやすいガンプラとなっています。
クリアパーツをふんだんに使った「コアガンダムII」。脚の短さでかわいく見えます
専用のビームライフルとシールドを装備。可動領域が広くポージングも多彩です
専用のビームサーベルも2本。刃が短いタイプです。「ユーラヴェンガンダム」用に、長い刃のビームサーベルも2本付属しています
続いて、「ユーラヴェンガンダム」の装甲部分となるパーツ、「ウラヌスアーマー」という飛行ユニットを作ります。土台となるパーツに装甲パーツを付けていくだけなのですが、専用のスタンド付きで簡単に脱着可能な仕組みになっています。
左が「ウラヌスアーマー」。戦闘機のようなスタイルで、「コアガンダムII」に追従します
合体させずに、「コアガンダムII」と「ウラヌスアーマー」で飾ったり遊んだりするのもアリですね
さらに、「コアガンダムII」にも仕掛けが。1stシーズンの「コアガンダム」と異なり、単体で変形して、飛行形態の「コアフライヤー」にチェンジできるようになっています。赤くて大きなシールドは、フライトユニット代わりにもなっているのでした。
大きなシールドと合体した「コアガンダムII」。「ウイングガンダム」のような形態になります
では「ウラヌスアーマー」から一度パーツを全部外して、「コアガンダムII」に取り付けていきます。腕、脚を延長し、胸部、バックパックに装甲を追加するという感じです。脱着は簡単で、合体もしっかりハマるので、あっという間に「ユーラヴェンガンダム」になります。
「ウラヌスアーマー」の土台からパーツを取り外した状態です
このアーマーパーツを「コアガンダムII」に合体させていきます
「コアガンダムII」の肩を引き出して、肩アーマーパーツや胸部パーツを取り付けます
脚パーツは、「コアガンダムII」の脚を変形させ、「ユーラヴェンガンダム」の脚パーツをはめ込む感じです。合体すると、ここまで脚部が伸びます。従来のガンダムスタイルに近づいてきました
すべてのパーツを合体させて「ユーラヴェンガンダム」に換装完了
この「ユーラヴェンガンダム」は、汎用性の高い「アースリィガンダム」をベースとして、高精度狙撃能力を付加するというコンセプトで生まれたガンプラです。「アースリィガンダム」がブルーだったのに対して、こちらは紺色。また、脚部も太くなり、がっしりとした印象に変化しました。
武装は、「コアガンダムII」で使っていたビームライフルに新規パーツを合体させ、ロングレンジのビームシュートライフルに変更。また、センサービットと呼ばれるパーツが肩とバックパックに追加され、劇中同様分離して展開することで、測距などができるマルチセンサーとして使用できます。
肩と背中に付いた3つの白いセンサービットは、分離展開が可能
ロングレンジのビームシュートライフル。スタイリッシュなデザインです
長い刃のビームサーベルも2本付属
劇中同様、センサービットを分離、展開して、長距離狙撃を狙うスタイルにも
ベースとなっている「コアガンダムII」は、ほかのアーマーとのカスタムも楽しめるようなっています。そこで今回は、「サタニクスユニット」と「サタニクスウェポンズ」も購入してみました。「ユーラヴェンガンダム」と同月に発売された追加ユニットで、前述した、重装格闘戦仕様の「サタニクスガンダム」のパーツが入ったキットです。
同月発売の「サタニクスユニット」。ユニットのパーツのみが入っています
この「サタニクスユニット」には、「コアガンダムII」は付属していません。そのため、「サタニクスガンダム」を再現するには、今のところ別途「ユーラヴェンガンダム」も購入するしかありません。
「ウラヌスアーマー」同様、付属のベースにパーツを組み合わせることで「サタニクスユニット」ができます。「ウラヌスアーマー」の色違いという感じですかね
注意すべきは、この「サタニクスユニット」に、別売りの「サタニクスウェポンズ」という武装を取り付けないと、「サターンアーマー」にはならないこと。あくまでも「サタニクスユニット」ということで、ここらへんの呼称がちょっとやっかいですね。
こちらが「サタニクスガンダム」の武装となる「サタニクスウェポンズ」。「サタニクスユニット」同様、単体では安価ですが、まとめて買うとそこそこなお値段になってきますね
巨大なドリルとアーム形状の武器です。それぞれ分離でき、装備やバックパックなどに取り付け可能
「サタニクスユニット」に合体して、これで「サターンアーマー」の完成です
では、「サタニクスガンダム」を作ってみましょう。「サタニクスユニット」をベースからバラして、「コアガンダムII」に取り付けます。「ユーラヴェンガンダム」に似たスタイルではありますが、脚部分がちょっと異なります。サタニクスウェポンズの形状や、足裏にタイヤのような装備があることから、地上戦を得意とするガンダムのようです。
「サタニクスガンダム」完成
「サタニクスウェポンズ」の武装は、合体・分離させてバックパックや肩アーマーに取り付け可能。手に持つこともできます
同じ「コアガンダムII」をベースにして、格闘戦仕様の「サタニクス」と長距離狙撃仕様の「ユーラヴェン」の、2タイプのガンダムを作り出せました
最初は「コアガンダムII」の小ささが不格好に見えてしまい、やや敬遠していたのもあったのですが、キットの組みやすさや可動領域の広さ、そして何より、アーマーパーツにより自分好みのガンダムにカスタマイズできるのは、このシリーズならではの楽しさだなと思いました。
2つのアーマーを混ぜて、オリジナルのガンプラを作るのも楽しそうです
アニメ放映が再開した今、「ユーラヴェンガンダム」や「サタニクスガンダム」の活躍を目にするのはもちろん、最後の8番目のアーマーと新型ガンダムのガンプラも発売予定なので、さらにカスタマイズの幅が広がること間違いなしで、今後が楽しみです!