ガンプラ組み立てレビュー
ガンプラの完成度に驚き

とにかく機体がかっこいい! 外伝ながら大人気な「ガンダムアストレイ」の世界

今回ご紹介するガンプラは「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」シリーズ。「機動戦士ガンダムSEED」の外伝シリーズでありながら、ガンプラをはじめとする各種ホビーで人気のガンダムです。その理由のひとつが、機体のかっこよさ。筆者もそこから入りました。今回は1/144スケールのガンプラ3体を使って、このシリーズの魅力を紹介させてください。

3体のガンダムアストレイをガンプラでご紹介

3体のガンダムアストレイをガンプラでご紹介

「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」シリーズとは、TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」および「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の、サンライズ公式の外伝作品。漫画や小説など、各種媒体で複数作品が展開されています。それぞれ独立した作品であると同時に、すべてのストーリーを読むことで伏線が理解できるように構成されているのも特徴。「SEED」本編とのつながりを意識した展開もあり、「SEED」のファン層にも広く受け入れられています。しかし映像化はされておらず、一部ゲームなどで登場したのみ。にも関わらず、ガンプラを始め、各種ホビーで毎年のように新作が発売されており、絶大的な人気を誇っているシリーズです。ちなみに、「アストレイ」とは「王道ではない」の意。

そんなアストレイシリーズに登場するモビルスーツの総称が「ガンダムアストレイ」。「SEED」シリーズに登場する、オーブ連合首長国で開発されたモビルスーツです。「SEED」本編では量産型の「M1アストレイ」という機体が登場していますね。「アストレイ」にはほかにもさまざまな機体バリエーションがあり、なかでも、原型機として試作された5機の“プロトアストレイ”がメインとなっています。今回はその中から特に、ガンプラも多数展開されている「レッドフレーム」、「ブルーフレーム」、「ゴールドフレーム」の3機をご紹介しましょう。

まるで赤きサムライ! 「アストレイ レッドフレーム」

まずは「アストレイ レッドフレーム」から。5機のプロトアストレイの中で、ナチュラルが操縦することを前提に作られた機体です。機体フレーム色は赤で、巨大な日本刀を装備し、武者のような印象を感じさせます。作品の中で進化していき、フライトユニット接続タイプや、「改」タイプなども登場。

この「レッドフレーム」は、HG、RG、MG、PG、ハイレゾリューションモデルと、ガンプラのすべてのラインアップで展開されている人気機体です。

今回はRGモデルを使ってご紹介

今回はRGモデルを使ってご紹介

型式番号:MBF-P02
パイロット:ロウ・ギュール
主な武装:ガーベラ・ストレート、タクティカルアームズ
<発売中の主なガンプラ>
RG 1/144 MBF-P02 ガンダムアストレイレッドフレーム
HG 1/144 MBF-P02 ガンダムアストレイ レッドフレーム
HG 1/144 MBF-P02R ガンダムアストレイレッドフレーム (フライトユニット装備)
MG 1/100 MBF-P02KAI ガンダムアストレイ レッドフレーム改
PG 1/60 MBF-P02 ガンダムアストレイ レッドフレーム
ハイレゾリューションモデル 1/100 ガンダムアストレイ レッドフレーム
<発売中の主なMETAL BUILDシリーズ>
METAL BUILDガンダムアストレイ レッドフレーム改
METAL BUILDガンダムアストレイ レッドフレーム改(オルタナティブストライクver.)

今回ご紹介するRG版のガンプラは2015年に発売されたものですが、根強い人気があり、今でも店頭や通販で購入できます。RGならではの「アドヴァンスドMSジョイント」で骨格が構成されており、そこに外装を付けていくスタイル。柔軟な可動とリアリスティックデカールによる金属の表現など、ほかのシリーズにはない完成度があります。ただ、1/144スケールのRGなのでパーツが細かく、特に頭部などは、作る際に神経を使いますね。

RGシリーズならではの骨格パーツ「アドヴァンスドMSジョイント」をほぼ全身で使います

RGシリーズならではの骨格パーツ「アドヴァンスドMSジョイント」をほぼ全身で使います

完成している可動する骨格に、外装パーツを取り付けていく組み立てスタイル

完成している可動する骨格に、外装パーツを取り付けていく組み立てスタイル

「レッドフレーム」完成。シールドとビームライフルを装備

「レッドフレーム」完成。シールドとビームライフルを装備

筆者は過去にHGシリーズの「レッドフレーム」を作ったことがあったのですが、RGは今回が初めて。予想以上に細かいパーツで頭部などは苦戦しましたが、完成度の高さには驚きます。5年前のガンプラですが、可動やスタイリングは申し分なし。大きな武装を扱っても自立します。ほかのガンダムにはないような後頭部のスタイルや、武者のようないでたちは、かなり異色なガンダムというイメージですが、とてもかっこいいです。

頭部はサイクリングのヘルメットのような流線型。特にうしろ側は、ほかのガンダムにはない色分け、そしてアグレッシブなスタイルだと思います

頭部はサイクリングのヘルメットのような流線型。特にうしろ側は、ほかのガンダムにはない色分け、そしてアグレッシブなスタイルだと思います

腕、脚はよく動き、外装パーツのポロリもなく安定しています。脚は可動に合わせて外装がスライド移動するため、見栄えもいいです

腕、脚はよく動き、外装パーツのポロリもなく安定しています。脚は可動に合わせて外装がスライド移動するため、見栄えもいいです

シールドはアドヴァンスドMSジョイントを使って腕に固定可能。ビームサーベルは専用の手首でしっかり固定できます

シールドはアドヴァンスドMSジョイントを使って腕に固定可能。ビームサーベルは専用の手首でしっかり固定できます

日本刀の輝きを見せるガーベラ・ストレート

「レッドフレーム」最大の特徴が、日本刀のような武装、ガーベラ・ストレート。RG版は刀身がシルバーメッキ加工で、美しい輝きを放ちます。鞘は腰や脚などに装着可能。ただ、専用の持ち手がなく、ビームサーベル用の手首か、アドヴァンスドMSジョイントの可動手首で持たせるしかなく、ここがちょっと不満でした。しかしガーベラ・ストレートを持たせたときのかっこよさは、ほかのガンダムにはないものがありますね。

最大の魅力、腰に差したガーベラ・ストレート

最大の魅力、腰に差したガーベラ・ストレート

鞘から引き抜くようなポーズも可能。刀身のシルバーメッキで輝かんばかりの美しさです

鞘から引き抜くようなポーズも可能。刀身のシルバーメッキで輝かんばかりの美しさです

やはり日本刀らしく両手持ちで斬りかかるのがかっこいいかと

やはり日本刀らしく両手持ちで斬りかかるのがかっこいいかと

ガンダムタイプのモビルスーツで、日本刀のような物理剣を持つタイプは少ないですが、「レッドフレーム」は全身のスタイルも含めて、非常にバランスがよく似合っていますね。なお、ハイレゾリューションモデルではガーベラ・ストレートの刃に刃紋が再現されているとか。

ビームサーベル用の手首を使って片手持ち。手首パーツがややはがれやすいので注意

ビームサーベル用の手首を使って片手持ち。手首パーツがややはがれやすいので注意

実は最近、PS4向けに出ている“刀がメインのゲーム”にハマっており、そこからこの「レッドフレーム」の魅力に気付いたというわけです。このいでたちだけでもうかっこよすぎかと!

超重量武装が魅力! 「アストレイ ブルーフレーム」

続いては「アストレイ ブルーフレーム」。オーブで“局地戦仕様”を意味する青色のフレームが使われた「ブルーフレーム」は、オプション装備のスペック検証機として開発された機体。そのため、さまざまなオプションアイテムを装備可能。こちらも物語の中で進化していき、セカンドタイプ、Dタイプなどが存在します。

2013年発売ながら、今でも購入できるHGの「ブルーフレームセカンドL」

2013年発売ながら、今でも購入できるHGの「ブルーフレームセカンドL」

型式番号:MBF-P03
パイロット:叢雲劾
主な武装:タクティカルアームズ各種
<発売中の主なガンプラ>
HG 1/144 MBF-P03 ガンダムアストレイ ブルーフレーム
HG 1/144 MBF-P03Rガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドL
MG 1/100 MBF-P03D ガンダムアストレイ ブルーフレームD
MG 1/100 MBF-P03R ガンダムアストレイブルーフレーム セカンドリバイ
<発売中の主なMETAL BUILDシリーズ>
METAL BUILDガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドリバイ
METAL BUILDガンダムアストレイ ブルーフレーム(フル・ウェポン装備)

「ブルーフレーム」のガンプラも各種展開していますが、RGだけはプレミアムバンダイ限定商品ということで、今回は、強化改修版の「セカンドL」のHG版を用意しました。7年前のモデルですが、可動やスタイルもよく、また大型のタクティカルアームズを装備するにも関わらず、バランスがすばらしい良キットです。

基本スタイルは「レッドフレーム」の色違いですが、「セカンドL」になり武装が大きく異なります

基本スタイルは「レッドフレーム」の色違いですが、「セカンドL」になり武装が大きく異なります

背中のタクティカルアームズが大きいため、単体での自立は難しく、専用のミニスタンドなどで武器を保持させたり、別売りのスタンドを使ったりして飾る感じになります

背中のタクティカルアームズが大きいため、単体での自立は難しく、専用のミニスタンドなどで武器を保持させたり、別売りのスタンドを使ったりして飾る感じになります

「レッドフレーム」と並べて。RGとHGの違いで情報量は異なりますが、基本的なスタイルはほぼ同じであることが見て取れます

「レッドフレーム」と並べて。RGとHGの違いで情報量は異なりますが、基本的なスタイルはほぼ同じであることが見て取れます

HGですが可動もしっかり。肘関節もよく曲がってパーツのポロリもありません

HGですが可動もしっかり。肘関節もよく曲がってパーツのポロリもありません

巨大なソードとガトリング形態に変形するタクティカルアームズ

「セカンドL」最大の魅力は、タクティカルアームズと呼ばれる武装です。普段はバックパックに付けてフライトユニットとして使いますが、取り外して変形させることで、2種類の武装にチェンジ。巨大な実体剣のソードフォームと、砲台となるガトリングフォームになります。

背中のタクティカルアームズを外して、巨大なハサミのような形態から……

背中のタクティカルアームズを外して、巨大なハサミのような形態から……

巨大なソードフォームになりました。さすがに大きすぎて保持できないため、付属のミニスタンドを使います

巨大なソードフォームになりました。さすがに大きすぎて保持できないため、付属のミニスタンドを使います

タクティカルアームズをさらに変形させると、砲台のように使えるガトリングフォームにチェンジ

タクティカルアームズをさらに変形させると、砲台のように使えるガトリングフォームにチェンジ

タクティカルアームズの装備と、肩アーマーや頭部のチンガードなどの影響で、「レッドフレーム」より体格がよく見えますね。タクティカルアームズ以外の武装は、アーマーシュナイダー2本だけで、ビームサーベルやライフル的なものは付属しません。ただ、7年前のモデルながらこのバランスのよさというのは、いかにアストレイシリーズのガンプラに力が入れられていたかがわかります。MG版なども作ってみたくなりました。

「レッドフレーム」と「ブルーフレーム」。似たようなモデルに見えますが、武装やオプションの違いでそれぞれ魅力のある機体ですね

「レッドフレーム」と「ブルーフレーム」。似たようなモデルに見えますが、武装やオプションの違いでそれぞれ魅力のある機体ですね

禍々(まがまが)しささえ感じる! 「アストレイ ゴールドフレーム」

最後は、「レッドフレーム」と「ブルーフレーム」とは敵対関係にあった「ゴールドフレーム」。アストレイシリーズの試作一号機にあたり、オーブでは“スペシャル機”を意味する金色のフレームを持ちます。そのスタイルや背景は「SEED」本編とのリンクも強く、人気の機体。漢字名が付けられており、「天(アマツ)」や「天(アマツ)ミナ」、「天(アマツ)ハナ」などのバリエーションがあります。

今回はRGの「ゴールドフレーム 天ミナ」を使ってご紹介。2017年発売の人気モデルです

今回はRGの「ゴールドフレーム 天ミナ」を使ってご紹介。2017年発売の人気モデルです

型式番号:MBF-P01
パイロット:ロンド・ギナ・サハク、ロンド・ミナ・サハク
主な武装:攻盾システム「トリケロス改」、マガノイクタチなど
<発売中の主なガンプラ>
HG 1/144 MBF-P01 ガンダムアストレイ ゴールドフレーム 天ミナ
RG 1/144 MBF-P01 ガンダムアストレイ ゴールドフレーム 天ミナ
<発売中の主なMETAL BUILDシリーズ>
METAL BUILDガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナ
METAL BUILDガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ハナ バージョン華

2017年に発売されたRGの「ゴールドフレーム」は、2代目の「天ミナ」。ここでは詳しくは割愛しますが、「レッドフレーム」や「ブルーフレーム」との戦いのあとに改修され、パイロットがロンド・ミナ・サハクになった際のモデルです。左右非対称の腕や、禍々しさあふれる黒い機体がツヤあり塗装で再現されています。フレームは「レッドフレーム」の色違いですが、悪魔のようなとがった足先や頭部など、今までの2体とは大きく印象の異なる機体になっています。

RGレッドフレーム同様、アドヴァンスドMSジョイントで骨格を形成。ただ、外装の印象が大きく異なります

RGレッドフレーム同様、アドヴァンスドMSジョイントで骨格を形成。ただ、外装の印象が大きく異なります

「天ミナ」完成。とにかくゴツくてツヤツヤで、禍々しさあふれる黒い機体です。背中の装備「マガノイクタチ」が大きく、単体での自立はちょっと難しいですね

「天ミナ」完成。とにかくゴツくてツヤツヤで、禍々しさあふれる黒い機体です。背中の装備「マガノイクタチ」が大きく、単体での自立はちょっと難しいですね

レッドフレームとは大きく異なる頭部。RG版ではパーツはすべて塗り分けされていますが、そのぶん小さいパーツが多く、かなり苦戦しました

レッドフレームとは大きく異なる頭部。RG版ではパーツはすべて塗り分けされていますが、そのぶん小さいパーツが多く、かなり苦戦しました

攻防一体の武器「オキツノカガミ」はクリアパーツで鮮やかに発色

武装は豊富で、槍状の武器オキツノカガミを始め、トリケロス改、ツムハノタチ、トツカノツルギなどが付属。オキツノカガミは刃先を展開してクリアエフェクトを取り付けられます。さらにワイヤーパーツが付属しており、発射形態も再現可能。

右手に装備するトリケロス改。しっかり保持できます

右手に装備するトリケロス改。しっかり保持できます

左手に装備するツムハノタチ。爪部分は多少可動します

左手に装備するツムハノタチ。爪部分は多少可動します

オキツノカガミは刃先を展開してクリアエフェクトを取り付けられます。長いエフェクトでシールド状態を再現

オキツノカガミは刃先を展開してクリアエフェクトを取り付けられます。長いエフェクトでシールド状態を再現

短いエフェクトで攻撃態勢を再現

短いエフェクトで攻撃態勢を再現

先端を取り外してワイヤーパーツを付ければ、発射形態も再現可能

先端を取り外してワイヤーパーツを付ければ、発射形態も再現可能

背中のマガノイクタチに付属する射出武器、マガノシラホコも、ワイヤーパーツで発射形態が再現できます

背中のマガノイクタチに付属する射出武器、マガノシラホコも、ワイヤーパーツで発射形態が再現できます

マガノクイタチは反転して展開も可能。さらに禍々しくなりますね

マガノクイタチは反転して展開も可能。さらに禍々しくなりますね

アストレイシリーズの魅力にどっぷり

今回はガンダムアストレイシリーズの3機体をガンプラでご紹介してきました。いわゆる主人公機のガンダムとは毛色が異なりますが、独特のスタイルと武装、そして練り込まれたバックストーリーなど、ガンダムの新たな一面を感じることができます。MGやハイレゾリューションモデル、そしてMETAL BUILDシリーズで人気が出るのも納得です。

黒いガンダムって、なんとなく悪そうでいいですよね

黒いガンダムって、なんとなく悪そうでいいですよね

外伝シリーズでありながら、ガンプラの力の入れ具合がすごいですし、その完成度の高さにも驚きました。この記事を読んでアストレイシリーズが気になってきたみなさん、ぜひ一緒にアストレイの世界にどっぷりつかりませんか?

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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