ドリフトできるラジコンや懐かしの名車プラモデルなど乗りモノ系レポート

全日本模型ホビーショーで30年ぶりに触れた動力付き自動車模型に夢中!

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プラモデルやドローン、鉄道模型など多様なホビーグッズを見る&体験できる「全日本模型ホビーショー」に行ってきた。筆者の目的は主にミニ四駆のような動力で走る自動車模型と、クルマやバイクの乗りモノ系ホビー。といっても、それらに触れ合うのは実に30年ぶり。どのような進化を遂げているのか、高鳴る気持ちを胸に会場を回った様子をご覧あれ!

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ミニ四駆っぽいレーシングホビー「ゲキドライヴ」が熱い!

かつて一世を風靡したミニ四駆が、当時子どもだった大人たちの熱い視線を集めている。第3次ミニ四駆ブーム到来とも言われており、タミヤ主催の2015年度公式レースには3万人を超える来場者が集まったという。筆者は、まさに第一次ブームの世代。このブーム再燃で思い出すのが、子どもの頃、お金がなくてパーツを換えて車体を強化できなかったこと。ラジコンのように操作する者の手腕が問われるものではなく、ただ走らせるのみなミニ四駆の速さの差はカスタムにある。高出力なモーターや中空のドライブシャフト、軽量なシャーシなど、お小遣いでは足りず。それが大人になった今なら躊躇なく買える! ミニ四駆の車体は安いもので1,000円から手にいれることができ、カスタムパーツも300円程度からセレクト可能。工具であれこれといじるのは大好きなので、自分だけのマシン作りをしたいところだが、正直、じっくりと趣味に浸れる時間がないので取っ掛かりはラクなほうが望ましい。そんなふうに思いながら歩いている時に目にとまったのが、バンダイ「ゲキドライヴ」だ。

乾電池で駆動するゲキドライヴは、実物の車の1/32スケール
※車体から出ているオレンジや青の物体は演出です

ご存知の人も多いだろうが、ミニ四駆というのはタミヤ製品のことを指す。そのため、ゲキドライヴはミニ四駆とは呼ばない。そんなゲキドライヴの大きな魅力は、カスタムが簡単なところにある。一般的な動力付き自動車模型をカスタムする場合、シャーシ(モーターやタイヤを搭載してるボディをかぶせる車台)のモーター、タイヤといった各パーツをそれぞれ交換しなければならない。いっぽうゲキドライヴは「キーフレーム」と呼ばれるシャーシの土台に前輪、電池、後輪&モーターなどのをはめ込んでいくだけ。つまり、完成しているものを分解して改造するのではなく、何もないところにパーツを組み合わせていくのがゲキドライブのスタイルなのだ。これは、文章で書いてもわかりにくいので写真を交えながら紹介していこう。

主要なパーツは「ユニット」になっている。前輪のある「フロントユニット」と電池を搭載した「センターユニット」、そして後輪とモーターがドッキングした「リアユニット」だ

フロントユニットにはステアリングが左右に切れるものやワイドタイプといった種類があり、センターユニットには電池の搭載位置で低重心にしたものなどがある。コースによって選びわけよう 

一番興味をひかれたのはリアユニット。スピード優先、バランス重視、パワー強化といったモーターとギアがあり、それらを組み合わせて作る。たとえば、「高速系ギア×バランス重視のモーター」(左)にすれば高速コース向けな走りとなり、「パワー系ギア×高速系モーター」(右)では両者の中間的な特性を目指せるといった具合だ

基盤となるキーフレーム(黒いもの)に、それぞれのユニットを差し込んでいくだけでシャーシは完成する。いろいろな組み合わせのユニットを用意しておけば、コースにあわせた適切な車体に瞬時に変更できるのがメリット

3つのユニットを差し込み、バンパー(赤いパーツ)を付ければシャーシが出来上がった。1分もかからず、カスタム完了。工具がいらないのもいい!

好みのボディをかぶせたら、走行前の準備は終了

好みのボディをかぶせたら、走行前の準備は終了

ちなみに、ユニットの作り方や組み合わせを考えるのが難しい人には2016年11月発売予定の「ドラゴンツイスター」(市場想定価格:2,700円)がうってつけ!

ゲキドライヴの公式コミック「激レーサー 走太郎」で、主人公が行ったカスタムを再現したマシン。しかも、かなり性能がすぐれているという

会場にあったコースで、組み立てたマシンを走らせてみた。ゲキドライヴのコースは1台ずつ決まったレーンを走るのではなく、フリーレーンでレースを行うのが特徴。そのため、ボディをぶつけ合いながらの競り合いや追い抜きなど、リアルなレースのようなシーンが見られる。

筆者が訪れた日のコースは8の字型。カーブにはかなりの傾斜が設けられている

筆者が訪れた日のコースは8の字型。カーブにはかなりの傾斜が設けられている

実車サイズに換算すると500km/hに相当するスピードが出るというだけに、かなり速い!(下の動画参照) サイド・バイ・サイドの競り合いや、追い付いているのに抜けない……という場面が見られるので結構興奮する。

上で紹介しているように、ゲキドライヴのレースではライバル車との衝突、追い抜きなどが盛んに発生する。そのような時に効果を発揮するパーツに交換しておくと、レースが優位に進められるかも!?

左右非対称のバンパーを装備していれば、うしろからほかのクルマにぶつかった際に左側からスムーズに追い抜ける。また、側面にあるフラットな青いバンパーもレース中にライバル車に引っかかりにくくなる工夫

本家のタミヤもチェックしておこう。「ミニ四駆」は歴史が長いだけに、シャーシやホイール、タイヤなども細かな部分まで進化したパーツが数多く揃っている。久しぶりに目にしたミニ四駆は、筆者が子どもの頃に馴れ親しんだイメージも残っているが、「こんなことまでやっているんだ」と感心する変化を遂げていた。幾度も開催されたレースの結果から評価の高かったパーツなどを市販品にフィードバックしているのも魅力。

熊本の地震の復興を応援するために、くまモン仕様のミニ四駆も登場

熊本の地震の復興を応援するために、くまモン仕様のミニ四駆も登場

大径のスリックタイヤはもちろん、タイヤの向きを変えることでトレッド幅を調整できるタイヤもあり、これはカスタム意欲がそそられる

2016年10月17日には「ミニ四駆スケール」が発売される(市場想定価格:3,500円)。計測単位は0.1gで、文字高28mmの大画面を装備。取り外して洗えるシリコンも付いている

ドリフトが気持ちいい! 「ドリフトパッケージナノ」

来場前から気になっていたのが、ドリフトしながら曲がれる小さなラジコンカー「ドリフトパッケージナノ」(タカラトミー)。本格的なドリフトラジコン「ドリフトパッケージ」を手がけるヨコモとの共同開発によって誕生した、手の平に乗る1/42の極小サイズながらも超リアルなドリフト走行ができる逸品だ。マンガ「イニシャルD」に登場するAE86やRX-7などの車種もラインアップされており、後輪をすべらせながら走行するさまは乗りモノ好きにはグッとくるポイント。

完成品で販売されているので、組み立ては不要!

完成品で販売されているので、組み立ては不要!

コントローラーのトリガーを引くとスロットル(アクセル)始動

コントローラーのトリガーを引くとスロットル(アクセル)始動

ステアリングを切りながらスロットを入れるとドリフト状態になる。筆者も試してみたが、意外とドリフトするのは簡単。しかし、それ以外のコントロールは予想以上に難しい。ただ、どこでも遊べる小さなボディなので、回数を重ねればうまくなるような気がする。使いこなして、定常円ドリフトもできるようになりたい。

そして、ドリフトパッケージナノのおもしろいところは、1つのコントローラーで最大5台までのマシンをペアリングできること。つまり、同じ動きを複数台で行えるのだ(下の動画参照)。2台並んで走行し、同じタイミングでドリフトするのはプロモーション映像みたいでかっこいい!

「頭文字D」の高橋涼介Ver「マツダ RX-7(FC3S)」(市場想定価格:6,500円)とプロジェクトC Ver爆音閃光セット「トヨタ スプリンタートレノ(AE86)」(市場想定価格:7,500円)が、2016年11月発売予定

ドリフト可能なラジコンカーという意味では、1/27サイズの「ミニッツ」(京商)も気になった。ミニッツにはジャイロとドリフトタイヤを装備してリアタイヤをすべらせるドリフト走行が可能な「ミニッツAWDスポーツ MA-020S」と、スピード重視のグリップ走行向け「ミニッツレーサースポーツ2 MR-03」が用意されている。カスタムパーツも豊富なので、本格的にいじって楽しみたいなら、ミニッツを選ぶほうがいいかも。

ドリフトしやすいシャーシやタイヤを装備したシャフトドライブ式の4WDモデルには、「日産 スカイライン GT-R V-SPEC U」「トヨタ スプリンタートレノ AE86」「マツダ RX-7 FC3S」がラインアップされていた。価格は24,000円〜

「マツダ ロードスター」「Shelby Cobra Daytona coupe」「McLaren 12C GT3 2013」「RAYBRIG NSX-CONCEPT GT 2014」といったレースシーンを賑わせたマシンが並ぶのは、グリップ走行向きの2WDモデル。価格は19,500円〜

どちらのモデルにもモーターやタイヤ、ボディパーツなどが多数用意されており、走らせたいコースや路面に合わせてチューニングをするのが楽しそうだ

ドリフトとはまったく関係ないが、京商のブースでバイクのラジコンを発見! セミ・ダイレクト・ステアリング・システム(S.D.S.S.)を採用することで完全自立走行を実現した「ハングオンレーサー」シリーズだ。下の動画のように、バイクに乗っているライダーのフィギュアには13もの関節が設けられており、マシンが走行するだけでなく、曲がる際にはライダーがハングオンする。さらに、頭もイン側に向くようになっているのはすばらしい。ライダーと一体となって走る乗りモノであることを感じさせてくれる完成度だ。

左右非対称のスイングアームや倒立式のフロントフォークも再現してある、ホンダNSR。実車同様のチェーン駆動でリアタイヤを動かしている

まだまだある! 見てるだけでワクワクする乗り物ホビー

会場を回っていて、一番欲しくなったのはチョロQ。ルノー「アルピーヌA110」やグループB使用の「5ターボU」、そして西部警察シリーズなど豊富なラインアップはずっと見ていても飽きないほど。

これだけ並んでいると壮観! 「Q」の棚もかわいい

これだけ並んでいると壮観! 「Q」の棚もかわいい

ルノー車大集合。「アルピーヌA110」や「5ターボU」、現行モデルの「カングー」は「ZEN」と「アクティフ」の2つのグレードが用意されている

ランチア「ストラトス」だけでこんなにカラバリがあるとは……

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懐かしの西部警察シリーズの歴代モデルも!

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ブースに実車まで展示し、注目を集めていたのがアオシマのブースにある往年の名車、ホンダ「CB400Four」のプラモデル。「CB400 FOUR」の最初期型は現行の免許区分の導入前だったため、408ccという普通(中型)二輪免許では乗れない排気量だった。その後、免許制度に合わせて398ccモデルが追加されたのだ。両者には細かい違いがいくつかあるが、アオシマのプラモデルでは408ccバージョンと398ccバージョンの違いがしっかりと再現されている。

初期型408ccバージョン「Honda CB400FOUR」の価格は3,200円

398ccバージョン「ホンダ CB400FOUR-T・U(398cc)」は2016年12月発売予定となっている。市場想定価格は3,200円

実車で旧車を何台もコレクションするのは大変だが、プラモデルなら実現するのも容易。会場では、「こんなモデル、よく商品化したな」と思うようなレアなクルマにたくさん出会えた。なかには、筆者が過去に乗っていたクルマもあり感慨深い気持ちに。

旧車のレーシングマシンなどが得意なアオシマのブースでは、日産の代表的な3車種のスーパーシルエットを見ることができた。スカイラインはまだしも、ブルーバード、シルビアがプラモデルになるなんて! 「1/24 ニッサン KY910 ブルーバード シルエット '83」と「1/24 ニッサンKS110 シルビア スーパーシルエット '82」の市場想定価格は2,592円で、2016年11月発売予定

同じく、アオシマブースにあった「1/24 マツダ SA22C RX-7 デイトナ ’79」は、ビス止めのオーバーフェンダーがかっこいい。2016年11月発売予定で市場想定価格は2,200円

日産「シルビア」のS110型をベースに、グループBラリー仕様として作られた「1/24 240RS ’83ニュージーランドラリー仕様」(アオシマ)。かなり、マニアなモデルだ。価格は3,800円

ラジコンカー用クリアボディの展示用作例がABCホビーに飾られていた。初期型TE27のトヨタ「カローラレビン」は、いつか筆者が乗りたいと憧れているクルマ

日産「サニートラック」も同じくABCホビーの「スーパーボディミニ」シリーズ。昔、これに乗っていたなぁ

往年のレースシーンを再現した展示では、3台並んだB310型の日産「サニー」TSレース仕様に感涙

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増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

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2017.8.17 更新
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