“東郷ターン”で有名なあの戦艦。横須賀の記念艦「三笠」にも行ったよ!

超精巧な「戦艦三笠」1/700スケールのプラモデルを、初心者が10日間かけて作って撮影しました。

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前回、1/72スケールの戦闘機プラモデル「F-4JファントムU」を作り上げて以降、プラモ作りの楽しさに目覚めた筆者。もう少し難しいものを作ってみたくなったので、今回は日露戦争で活躍した日本の戦艦「三笠」に挑戦してみました。

<関連記事>「できたー! 1/72スケールの「F-4JファントムU」と実物戦闘機をコラボ撮影したらすごい達成感だった」はこちら!

「1:700スケール ウォーターライン 日本海軍 戦艦 三笠」(ハセガワ)。価格は2,600円(税別)。

「1/700スケール ウォーターライン 日本海軍 戦艦 三笠」(ハセガワ)。価格は2,600円(税別)。

いきなり挫折か? 製作期間の目安1週間って……

今回なぜ「三笠」を選んだのかと言いますと、筆者は司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」のファンだったから。製作途中で心が折れないよう、少しでも現物に知識のあるプラモを選びました。

ちなみに「三笠」は、明治35年(1902年)3月に竣工し翌年12月に連合艦隊旗艦となったのち、東郷平八郎司令長官のもと、日露戦争を戦った日本海軍の戦艦です。“T字戦法”と“東郷ターン”はあまりにも有名ですね。そんなわけでさっそくプラモを入手し、製作に取りかかります。

ジャーン! 箱です。横幅は約40cm。このくらいの大きさだったら中身もコンパクトでいいかも?

ジャーン! 箱です。横幅は約40cm。このくらいの大きさだったら中身もコンパクトでいいかも?

中身を全部並べてみました。前回はデカールのいらないモデルだったのですが、今回はデカールを貼るというミッションが発生する模様。なんかすごーく細かい気がします

工具と説明書。説明書に書かれた順番に、絵を見ながらパーツに振られた番号を組み立てていきます

工具と説明書。説明書に書かれた順番に、絵を見ながらパーツに振られた番号を組み立てていきます

よりリアルになるよう、別売りの「1/700 日本海軍 戦艦 三笠用 木製甲板 QG60」を使用します(価格は税込み1,620円)。組み立ての途中でシールのように甲板に貼るだけでOK

ここで、ハセガワのホームページを見てみたのですが、なんと、製作の目安が1週間と記載されているではないですか……。1日何時間換算での1週間なのか不明ですが、前回の1/72スケールのスナップキットを作るのに5時間半かかり、それでも結構「大変だったー」と思っていたので、今回はその10倍くらい気合いを入れなくてはいけないことがわかりました。いざ、挑戦!

パーツの小ささ、顕微鏡レベル

最初のパーツをニッパーで切りとって並べたらいきなり戦艦らしくなりました。全長20cmほどの大きさになるようです。最初の工程は、戦艦の側面に大砲を取り付けることのよう。そして、いきなりそのパーツの小ささに目を疑いました。

写真の丸印の針穴ほどのホールにピンセットの先よりも細い大砲を差し込んで接着剤で取り付けるのです

写真の丸印の針穴ほどのホールにピンセットの先よりも細い大砲を差し込んで接着剤で取り付けるのです

大砲ときたら、鼻息で吹き飛ぶほど小さくて、何度も落としました。これ、本当に必要? つけてもどうせ、見えなくない?

何とか取り付けましたが接着剤の量がどうしても調整つかなくて大砲全体をコーティングしたようになってしまいました

表面から見るとこのように。窓から大砲が覗いていていい感じです! 小さくても存在感あります。つけてよかった

両舵に大砲を取り付けて、船体を組み立て、バラスト(おもり)を底面に両面テープで貼ったところで作業開始から1時間半。これで1日目は終了

2日目です。ちなみに、説明書によると完成までの工程は16個に分かれてまして、1日目で行ったのはそのうちの1工程のみ。先が思いやられます。気を取り直して、船体に甲板を取り付けます。

甲板本体には、別売りの木製甲板を貼り付けます。シールを貼るだけだから楽チン! と思ったのですが、ミリ単位で貼り付ける位置を調整しなくてはいけません。正直この工程かなり苦労しました

木製甲板を取り付けたら、ちょっと船っぽくなってきました。両側にそれぞれ4個の補助砲をつけるのも慣れてきましたよ。コツは、「ここにくっつけー!」と“念力”を送ることです。本当です

そして、第2の難関はデカール。赤丸の天窓の位置に、ボールペンの先と同じくらいの小さな青いデカールを貼るという無理ゲー。ピンセットの先に張り付いてはがれなくなったり、もたもたしてるうちに糊が乾いたり苦労した割に、全然目立たない。貼らなくてもよかったような気がします

続いてボートデッキの取り付けです。このボートデッキ、なんと11個のパーツを自分で組み立てて、さらに合計8個の連射砲を装備して作ったもの。ここまでで2日目が終了。疲れた……

プラモ作ってると男が寄ってくる!人生最大のモテキ到来

2日目が終わった時点で工程4/16まできました。3日目、ボートデッキを載せたらさらに立体感が増しました。これに、煙突や艦橋、主砲、マストなどを組み立ててつけていけば完成! …って、まだまだ先は長そう。ここからは各工程をスピードアップして紹介していきます。

ボートデッキを載せましたが、ちょっとだけ隙間が目立つ? 気のせいですよね

ボートデッキを載せましたが、ちょっとだけ隙間が目立つ? 気のせいですよね

煙突などの大きなパーツをつけると一気に工程が進んだ気がしてモチベーションが上がります

煙突などの大きなパーツをつけると一気に工程が進んだ気がしてモチベーションが上がります

前後の艦橋も取り付けました。この、艦橋上部で東郷平八郎が「東郷ターン」の指示を出したのかと思うと、さらにモチベーションが上がりました

この小さな艦載艇も2つのパーツを組み立てて作りました。最初からくっついてればいいのに……

この小さな艦載艇も2つのパーツを組み立てて作りました。最初からくっついてればいいのに……

この艦載艇をあと10個ほど載せます。ひとつくらいなくても気が付かないのでは? という悪魔のささやきを振り払います

主砲と副砲の取り付け。ピンセットで持ってる副砲を、赤丸のくぼみに差し込むのですが……

主砲と副砲の取り付け。ピンセットで持ってる副砲を、赤丸のくぼみに差し込むのですが……

こういう場面には流し込みタイプの接着剤を使用。通常の接着剤より水っぽくてすぐに乾きます

こういう場面には流し込みタイプの接着剤を使用。通常の接着剤より水っぽくてすぐに乾きます

もう、これで完成にしてもいいんじゃないかと、ちょっと思いました

もう、これで完成にしてもいいんじゃないかと、ちょっと思いました

1日1〜2時間ほどかけているのですが、やっと工程13/16です。ここまでで、かれこれ1週間が経過したのですが、ここにきてちょっと面白い発見がありました。

社内休憩室の同じ場所に座って、日々黙々とプラモデルを作っていると、話しかけられるんです、男子に。入社以来、いや、30年超の人生で、こんなに知らない男性に話しかけられたことはありません。「何を作ってるんですか?」「かっこいいですね」など、好意的な言葉をかけられること10回以上。こんなことなら素敵な男性がいる(と思われる)代官山のカフェ等で作ってればよかった。

※この写真は、男性が寄ってくる場面を再現したもの。写っているのは同じ編集部のエキストラ男子です

いよいよマストの組み立て。爪楊枝に色を塗るような感覚です

いよいよマストの組み立て。爪楊枝に色を塗るような感覚です

軍艦旗を取り付け

軍艦旗を取り付け

最後にクレーンを装備したら……

最後にクレーンを装備したら……

完成!!!!!!!

完成!!!!!!!

夜の海を走る三笠、をイメージして撮影してみました

ここまで本当に大変でしたが、やっとできました。さっそく、完成した三笠をかっこよく撮影してみます。いろいろな明るさ、角度で撮ってみたのですが、初心者が作ったプラモなので、明るい場所でよく見ると作りの粗さが目に付いてしまいます。試しに暗めに撮ってみたら、いい感じでした。

イメージは夜の海です

イメージは夜の海です

少しマストが曲がってる?

少しマストが曲がってる?

上から見ると、かなりの数のパーツが積み重なり、製作の苦労を思い出しました

上から見ると、かなりの数のパーツが積み重なり、製作の苦労を思い出しました

本物の「三笠」に会いに、横須賀に行ってきました! もちろん、プラモを持って。

今回作成した「戦艦三笠」は、日露戦争の勝利に貢献し、日本の独立を守った誇りの象徴として大正15年から記念艦として保存されていたのですが、その後の太平洋戦争の敗戦で、艦橋、大砲、煙突、マストなどの上甲板構造物を撤去せざるを得なくなり、撤去した上甲板構造物は民間業者によって売却されてしまったそう。よって、戦艦全体の現存率は45%程度だそうですが、それでも今から90年以上前の歴史ある戦艦が残っているというのは感慨深いです。

このような歴史に名を残す有名な戦艦のプラモを作ったので、本物を見て歴史のお勉強をしてこよう、ということで、記念艦が保存されている横須賀まで行って艦内を見学することにしました。1人で……

本物です。中央に東郷平八郎の銅像もあります。撮影に行った日はまさに“本日天気晴朗ナレドモ波高シ”という感じでした

流し込みタイプの接着剤で取り付けた副砲は、実物はこんなに迫力あります

流し込みタイプの接着剤で取り付けた副砲は、実物はこんなに迫力あります

本物と比べてみました! 軍艦旗、マスト、煙突なども含め全体的に再現度高い

本物と比べてみました! 軍艦旗、マスト、煙突なども含め全体的に再現度高い

艦内に入りました。青い“点”のような天窓のデカールを貼った本物の天窓が、主砲の先に見えます。実物は青くないです。わざわざデカール貼らなくてもよかったのでは?

主砲を下から見上げたところ。デカイ

主砲を下から見上げたところ。デカイ

記念艦三笠はまっすぐ、皇居の方向を向いているそうです

記念艦三笠はまっすぐ、皇居の方向を向いているそうです

プラモを同じ向きで撮影。風が強くてマストが曲がってしまいました

プラモを同じ向きで撮影。風が強くてマストが曲がってしまいました

艦橋には日露戦争当時の東郷司令長官らの立ち位置が示されていました。左前が東郷司令長官で左下が秋山参謀です

一応、プラモデルも海に浮かんでるような感じで撮影してみましたが無理がありました

一応、プラモデルも海に浮かんでるような感じで撮影してみましたが無理がありました

乗艦記念の撮影。艦内では日露戦争当時の三笠の活躍がビデオ上映されており、歴史のお勉強もできました

乗艦記念の撮影。艦内では日露戦争当時の三笠の活躍がビデオ上映されており、歴史のお勉強もできました

※記念艦「三笠」について……場所は、京急線の「横須賀中央駅」より徒歩15分程度。観覧料金は600円(一般)。観覧時間は9時〜17時(3月・10月の場合)、休艦日は12月28、29、30、31日。

まとめ

1/700スケールの三笠は、とにかくパーツが細かくて、何度もうっかり落としては、床に顔をつける勢いで探したほど。ピンセットでパーツをつかむこともままならず、接着剤をつけすぎてはパーツが流れてしまってやり直し…を繰り返しました。それでも、1日目で超ミクロの作業に慣れ、無心で製作に没頭するのは楽しかったです。何日もかけてひとつのものを作り上げると、完成した時の感動と愛着はひとしお。今回は塗装まではできなかったので、次回は塗装にも挑戦したいと思います。

鈴木 ゆり子(編集部)

鈴木 ゆり子(編集部)

旅行(主に中華圏)、ペット、お酒が大好きな編集部員。飲みの席で盛り上げるのが得意ですがたまに記憶をなくします。

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2017.12.11 更新
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