いいモノ調査隊
エアコン以外で車内の湿気を除去したい

実験開始! 車内の除湿に「水とりぞうさん」は効果があるのか?

車内の湿気は好ましいものではありません

自動車ライターのマリオ高野です。

室内の不快指数を高くする夏の湿気は、クルマにとっても好ましいものではありません。エアコンがカビ臭くなったり、古いクルマではサビの原因になったりしかねません。
エアコンを作動させる以外の方法で、愛車の車内をカラッとした空気にする方法はないかと考えたところ、昔からよくある除湿剤を車内に置いてはどうかとヒラめきました。

そこでさっそく、除湿剤のど定番商品である「水とりぞうさん 550ml 3個パック」を取り寄せ、車内に設置。洋服ダンス用や引き出し、げた箱などによく置かれてるアレです。

ぞうさんのイラストのかわいさでも人気があるのもうなずけます。小さなお子さんも喜ぶでしょう。我が家にはいませんが…

私が購入したお店では3個で266円と異様な安さでした。中身は塩化カルシウムで、冬場の道路に凍結防止・融雪剤としてまかれるヤツそのものという感じ。湿気を取って水をこぼさない特殊な透湿シートなど、30年のロングセラーを誇る人気商品ならではのさまざまな工夫やノウハウが生かされているようです。

1個100円もしないのが考えられないほど、作りはしっかりしてます

1個100円もしないのが考えられないほど、作りはしっかりしてます

中身の塩化カルシウムが湿気を吸って水となり、容器の底にたまるという仕掛けです

中身の塩化カルシウムが湿気を吸って水となり、容器の底にたまるという仕掛けです

ひと晩では、効果が出たとは言いがたい…

7月中旬の蒸し暑い夜、まずは試しに、助手席に1個置いて翌朝チェックしてみたところ、湿度計の数値は64%から28%に低下! 期待以上の効果に一瞬感動しましたが、車外の湿度を計測するとほとんど同じだったので、水とりぞうさんの効果ではなかったもようです…。

試験的に設置したのは7月中旬の午後8時。天気は晴れ

試験的に設置したのは7月中旬の午後8時。天気は晴れ

ぞうさんのイラストは、44歳独身男子が見ても、ちょっとキュンとくるかわいさです。ほかの製品も試してみたくなりました

フタに付いてるビニールをはがせば除湿開始です

フタに付いてるビニールをはがせば除湿開始です

紙フタを付ける意味は今ひとつよくわかりませんでしたが、デザイン性がいいので指示どおり付けました

紙フタを付ける意味は今ひとつよくわかりませんでしたが、デザイン性がいいので指示どおり付けました

翌朝9時の時点で車内の湿度は64%から28%に激減。外気の湿度の変化は60%から35%だったので、ぞうさん効果は確かにあったと信じたいです。ドライブ中はエアコンをかけるので無意味と化します

それでも、朝イチで愛車のドアを開けた瞬間はいつもより心持ちカラッとした空気を感じたし、水とりぞうさんの中の塩化カルシウムを見てみると一部が固まっていたので、わずかながらも除湿されたのは間違いありません。

超わずかながら、水とりぞうさんを車内に置くことの効果が確認できました。しかし、除湿が進む速度はきわめて遅いので、ひと晩程度では効果的といえず…。

“保管車”への設置が効果的!

そこで思いついたのが、普段はほとんど動かすことのない保管車への設置です。もろもろ不調のため駐車場に置きっ放しにしている古いほうの愛車のトランク内に置いてみました。買ってから24年になる古いクルマですが、まだまだこの先も所有し続けたいので、少しでもサビや劣化の進行を遅らせる術はないものかと常々考えていたのを忘れていました。もっと早くに気が付けばよかった。

やはり、クルマで使う場合は、乗る機会が少なく普段は駐車しっ放しのクルマのトランクに置くのが適していると思います

トランク内に設置して半月程度から、水とりぞうさんの内部に水がたまっているのを確認!
事実上、普段は乗らない古いほうの愛車は洋服ダンスみたいな用途になっているので、水とりぞうさんも本領発揮というところでしょう。皆さんも死蔵、いや普段はあまり乗らないクルマをお持ちでしたらお試しください。

半月で半分ほど塩化カルシウムがなくなり水がたまりました。くれぐれも、中身を車内にこぼさないようにしましょう。たまった水は普通に水道の流しに捨てていいそうです

ただし、水とりぞうさんの中身の塩化カルシウム、たまった水が愛車にかかったり車内でこぼしたりしないよう、くれぐれもご注意ください。塩化カルシウムは鉄のサビを進行させるので逆効果となってしまいます。

極端に湿気が多いと容器から水があふれることもありえるようなので、最低でも月イチ程度で状態をチェックしたり交換したりするようにすればいいのではないかと思います。

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

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