今年の夏〜秋にかけての天気はメチャクチャでしたね。天気予報もアテにならなかったりして、雨の予報なんてなかったのに、ゲリラ豪雨でびしょ濡れになっちゃったり……。
……ということで、天気予報ができる(かもしれない)グッズを集めてみました。
まずは「晴雨予報グラス」!
中身はこんな感じ
地球儀っぽい形をしたガラスの置物ですが、こんなもんで天気がわかるんでしょうか?
この「晴雨予報グラス」は、中に「水」を入れて使用します。
水位がわかりやすいように、水に「色粉末」を入れますよ
ちょっと入れるだけで、すんごい色に……
入れすぎたかもしれません……。青すぎますね
この色水を付属の注射器でチュチューッと吸って
チューブを「晴雨予報グラス」に差し込んで
グラスを裏返しながら水を注入します
水位が、右側の管の真ん中あたりにくるように調節したら準備オッケー!
気圧の変化によって、高気圧(晴れが予想される)なら水位が下がって、低気圧(雨天が予想される)なら水位が上がるらしいです。
気圧の変化で水位が変わるというのはわかるんですが、こんなもんで天気が予報できたら気象予報士は苦労しないだろうという気も……。
つづいて「ウェザークロック」
ごく普通のデジタル置き時計ですが、時間のほか、湿度、温度、そして天気予報も知ることができるのです。
この場合は「晴れときどきくもり」ということでしょう
湿度&温度から天気を予測しているようですが、さっきの「晴雨予報グラス」と比べて、アイコンでズバッと天気を見せてくれる分、当たりそうな気がします。
「ストームグラス」
涙型のガラス容器に液体が入っている、不思議なオブジェ。
「天気予報グッズ」と謳って売られているわけではないんですが、19世紀の航海士が同じような装置で天気を予測していたそうです。
液体の中に結晶ができて、その様子で天候がわかるらしいです
さて、この天気予報グッズ、どの程度アテになるんでしょうか?
10日間実験してみましょう。前日の夜10時ごろに天気予報グッズの様子を記録しておき、翌朝の天気を見て、当たっているかどうか判定することにします。
1日目
天気の見方がわかりづらい「ストームグラス」ですが、この日は結晶が底に沈み、液体が透き通っています。「晴れ」ということでいいでしょう。
それでは実際の天気は……。
くもり
おっ「ウェザークロック」当たった! ……というか「晴雨予報グラス」も「ストームグラス」も「くもり」の予報ができないんですが。
2日目
晴れ
「ストームグラス」の中に細かい結晶が浮かんでいたので「雨」と予想しましたが、結果は「晴れ」でした。
こんな感じでドンドン行きますよ。
3日目
晴れときどきくもり
晴れたりくもったりを繰り返す日でした。
4日目
くもり
5日目
くもり
この日、早朝には雨が降っていましたが、写真を撮った時間にはくもりになっていました。「雨」でもオッケーと考えていいんじゃないですかね?
6日目
結晶が沈んで液体は透き通っているんだけど、液体の表面にも結晶ができています……これがどんな天気をあらわしているのかわからない!
とりあえず天気はくもり
7日目
この日の結晶は、フワフワしているようにも見えるし、シダっぽくギザギザしているようにも見えるし……「雪」なのか「嵐」なのか判別がつきません(どっちでもないような気はするけど)。
さて結果は……。
くもり
8日目
フワフワとした結晶ができた「ストームグラス」の予報は「雪」。さすがにまだ雪は降らないだろうという季節なんですが……。
晴れ
9日目
くもり
10日目
雨!
さて、10日間記録してみての結果はこんな感じでした。
こう見ると「ウェザークロック」の的中率が高いように見えますが、単に「くもり」の日が多かったから……という感じもします(ほかの2つは「くもり」を予報できないので)。
「晴雨予報グラス」は毎日「晴れ」になっちゃってますけど、微妙に水位は上がったり下がったりしているので、最初に水を入れた日の気圧が悪かったのかもしれません。
最初の気圧が極端に高かったり低かったりすると、その後の水位も偏ってしまうようです。
そして「ストームグラス」は……「結晶の形」というアバウトなもので天気を判別するのはやはりムリ!
……というわけで3つとも「天気予報グッズ」としてはあまりアテにならないという結果になりました。
置物として楽しみつつ、天気に関しては参考程度にしておくのがいいんじゃないでしょうか。
特に「ストームグラス」は、日々、結晶が表情を変えていくので、インテリアとしてはオススメです!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。