テクニック不要ですっきりさわやかなコーヒーが楽しめる

iwaki「ウォータードリップ コーヒーサーバー」で、水出しコーヒーの魅力を知る

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毎日の暑さに夏バテ寸前の筆者だが、この季節になると飲みたくなるのが水出しコーヒーだ。お湯ではなく常温の水でゆっくり時間をかけて抽出するから、マイルドでさっぱりとした味に仕上がり、後味もさわやか。氷を入れてアイスコーヒーにするともう最高で、水のようにゴクゴク飲めてしまうのである。今回は、そんな水出しコーヒーを手軽かつ本格的に楽しめるという、iwaki「SNOWTOP ウォータードリップ コーヒーサーバー K8644-M」(以下、K8644-M)を試してみることに。水出しコーヒーは実は「初心者向け」でもあるので、「知識もテクニックもないし……」という人でも安心です。

「K8644-M」の大きな魅力のひとつが、洗練されたデザインだ。味だの手軽さだのを考えるまでもなく、「ひと目惚れ」して買いたくなるほど完成度が高いと思う

意外と知らない「水出しコーヒー」の利点

水出しコーヒーには、2つの大きな長所がある。

苦みや酸味の少ないすっきりとした味わい

1つ目は味だ。アイスコーヒーと言えばお湯で淹れたコーヒーを冷やすのが定石だが、実は熱湯で淹れると、味や香りだけでなく、渋味や雑味も一緒に抽出されてしまうと言われている。これに対して水出しコーヒーは、常温の水でじっくり時間をかけて抽出するので、コーヒーの旨みや香りはしっかり引き出しつつ、渋味や雑味、過度な苦みや酸味の少ないすっきりとした味わいになる。ゴクゴク飲みたい暑い夏には特にぴったりだし、苦すぎるコーヒーが苦手な人にもうってつけだろう。

意外と手軽に抽出できる

2つ目は、抽出方法の手軽さである。喫茶店にある何やら大がかりなガラスパイプの器具をイメージして、「器具が高そう」「家では無理でしょ?」と考えているなら大きな間違い。家庭用の水出しコーヒーサーバーの多くは基本的にコーヒーを水に浸すだけでよく、知識やテクニックは一切必要ない。

今回レビューする「K8644-M」についても、コーヒー粉をメッシュフィルターの付いたストレーナー(茶こし)に入れ、水タンクをセットするだけで本格派の水出しコーヒーを作ることができる。ちなみに、水出しコーヒーは熱を加えないので酸化も進みにくい。たとえば夜に作っておけば、翌朝はもちろん、昼も晩も淹れたてさながらのコーヒーが楽しめるというわけだ。

「K8644-M」の本体サイズは、125(幅)×125(奥行)×295(高さ)mmと省スペース設計

「K8644-M」の本体サイズは、125(幅)×125(奥行)×295(高さ)mmと省スペース設計

価格は定価で16,200円(税込)と決して安くはないが、素材の使い分けが巧みで、温もりのある木と、清潔感のあるガラスを絶妙なバランスで組み合わせた高級感のあるたたずまい

質感のある陶磁器製のフタも付いており、サーバーの上に乗せればオシャレ度がさらにアップ。抽出が終わったらこの状態のまま冷蔵庫に保管できる

箱から出した瞬間はパーツの多さにちょっと面食らってしまったが、一度使うとすぐに気にならなくなった。それにこれだけ細かく分解できれば、お手入れの際も隅々までキレイにできる

コーヒーを抽出する際は、まずはコーヒー粉を入れるストレーナー(茶こし)にメッシュフィルターを装着する

コーヒーを抽出する際は、まずはコーヒー粉を入れるストレーナー(茶こし)にメッシュフィルターを装着する

続いて、ストレーナーの内側の線までコーヒー粉を入れる。これでだいたい32〜35gとなり、挽き方は中挽き〜粗挽き。細挽きだとコーヒー粉の密度が高すぎるため、うまく水が通り抜けずあふれてしまうのでご注意を

コーヒー粉に水が浸透しやすくなるよう、「大さじ1杯の水を加えては混ぜる」を2回繰り返す。強いて言えばこの混ぜ方に得手不得手の差が出るかもしれないが、全体にムラなく水分が行き渡るようにザックリ混ぜればいいだけなので、ハンドドリップのさまざまな作法に比べればよほど簡単

コーヒー粉上面を平らにならしてから、ポット本体にセット。あとは目盛り(約450ml)まで水を入れた水タンクにストロー状の空気ノズルを挿し込み、ポット本体の上に乗せれば抽出が始まる。先述の通り、テクニックはほとんど必要ないのだ

グビグビ飲めるさわやかな味わいに大満足!

水タンクをセットしてから約5分で、ぽとん、ぽとんとコーヒー液が1滴1滴落ち始める。焦らずゆっくりと、ポット本体の底に波紋を広げるその様子にちょっと癒されながら、しばし完成を待つ。そして説明書通り、約2時間で点滴が終了。約4杯分を抽出することができた。

1点残念だったのは、わが家の冷蔵庫では「冷やしながら淹れる」ことができなかったこと。夜寝る前にセットして、そのまま冷蔵庫に入れておけば翌朝キンキンに冷えたアイスコーヒーが楽しめる、ともくろんでいたのだが、ガラス本体が、我が家の冷蔵庫のサイドポケット(奥行き11.8cm)にはまらないのだ。高さも30cmほどあるため、かなり大きめの冷蔵庫でないと、ガラス棚に置いておくのも厳しいかもしれない。とはいえ、翌朝、氷を入れてアイスコーヒーにしてしまえばそれで解決する話でもある。決定的なマイナスポイントにはならないが。

1滴ずつ静かに滴下していき、約2時間で抽出完了。一度に約4杯分を淹れられるので、家族みんなでコーヒーを楽しむ際にも不足はないだろう

肝心の味については、まさに「絶品」。口当たりが驚くほどまろやで、実にさっぱりとした味わいだ。誤解のないように補足しておくと、「さっぱり」と言っても、シャバシャバのただただ薄いコーヒーというわけではもちろんない。コーヒー本来の風味や甘みはしっかりある。力強いボディ感や味のキレも感じられる。それでいて喉越しはさわやかで、雑味や過度な苦みがまったくないのだ。また、アイスコーヒーには深煎りの豆を使用するのが一般的だが、浅煎りの豆でも香り高いコーヒーに仕上がった。ポット本体は耐熱ガラスなので、電子レンジで温めてホットコーヒーにすることも可能だ。ホットでも普段のドリップコーヒーとはまったく違うクリアな味わいを楽しめるので、ぜひ試してみてほしい。

クリアで爽やかな味わいにもかかわらず、想像以上に力強いボディ感やコクが感じられることに驚いた。凍らせた牛乳とガムシロップを氷代わりに入れ、溶け出すにつれ甘くなっていく味の変化を楽しむのもまた一興だ

まとめ

水出しコーヒーというと、一部のコーヒー通のみぞ知る“乙”な楽しみ方というイメージを持たれがちだが、実はそうではないことがおわかりいただけただろう。細かいテクニックはまったくと言っていいほど必要なく、コーヒー粉と水をセットすれば、あとは2時間ほど置いておくだけ。そして「K8644-M」で淹れた水出しコーヒーの味わいは、喫茶店で飲むそれに匹敵するほどの本格派だった。手軽ながら味もよく、水出しコーヒーの魅力を存分に体感できる「K8644-M」。暑い夏にもコーヒー初心者にもピッタリな1台として、ぜひチェックしてみてほしい。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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2017.10.19 更新
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