最近、自分で組み立てるタイプの家具も多いですが、ドライバーを使ってネジを締めていると、こんなふうになっちゃうこと、ありませんか?
ネジ山のミゾがつぶれちゃうと、締めることも抜くこともできなくてお手上げ状態に。ムリヤリ引っこ抜いたら、家具がボロボロになっちゃうことも……。
そんな困りものの「ミゾのつぶれたネジ」を簡単に(?)抜くことができそうなグッズがありました。
3種類用意してみました
どれも「ミゾがつぶれたネジを抜く」という目的は同じですが、その方法はそれぞれ違うようです。それでは実際に試してみましょう。
いや、その前に「ミゾがつぶれたネジ」を用意しなきゃならないですね。
コレを作るのが今回、一番大変でした
ミゾは完全になくなり、もう泣くしかない状態
いっくらドライバーをねじ込んでもまったく役に立ちません
こんな厄介なネジ、「ネジ抜きグッズ」を使えば抜くことができるんでしょうか?
まずは「ANEX ネジすべり止め液」
中身は、黒くてザラザラしたペースト状の液体です
ネジの頭に1〜2滴塗って……
ペーストに練り込まれた細かい粒子がドライバーとネジの間に食い込んで、摩擦力を高めることによってネジを回そうというアイテムです。
ダメ、まったく動かない!
ドライバーの先端にくっついた粒子がジャリジャリとしていて、多少引っかかりそうな気配はありましたが……無理!
パッケージに「つぶれかけたネジに効果あり」と書かれているように、完全につぶれちゃったネジには歯が立たなそうです
ドライバーでギリギリ回せそうだけど、無理をすると完全にミゾがつぶれちゃうんじゃ……くらいな軽傷の段階で使うのがいいんじゃないでしょうか。
続いて「エンジニア ネジザウルス VP-3」
見ての通り、ネジ山をはさんで回すタイプのアイテムです。
縦横に入ったギザギザで、ネジをガッチリつかむようです
まずはネジ山を軽くはさんで
ここをゆるめて……
ガッと握れば
はい、ガッチリ固定されました
あとはネジをゆるめる方向に回していけば抜けるはずです
何度か滑って外れちゃいましたが
その都度はさみ直して、慎重に回していくと……
抜けたー!
苦労はしましたが「もう一生抜けないんじゃ」状態のネジがスッポリ抜けるとメチャクチャ気持ちイイ!
最後は「Cohotek ネジ取り 破損スクリュー 22点セット」
ダダーッとビットが並んでいます
上段が「ドリルビット」。下段が「抽出ビット」。
ドリルビットでネジ山に穴を開けて、抽出ビットで引っこ抜くという寸法です。
このように電動ドリルに取り付けて使用します
まずはネジ山に合うサイズのドリルビットを選んで
ズガーッと穴を開けていきます
キレイに穴が開きました。……これで抜けなかったら、取り返しがつかないぞ!
続いて、この穴に合う「抽出ビット」を選んで……
ネジをゆるめる方向に回転させていきます
「抽出ビット」のギザギザが穴に引っかかりつつ、ネジを回転させるわけです。
ほとんど力を入れなくてもカンタンに抜くことができました!
「Cohotek ネジ取り」は別途、電動ドリルも必要になるというハードルはありますが、電気の力でスポッと抜けて快感です!
まだそこそこミゾが残っているネジ、小さいネジなどには「ネジすべり止め液」。
ネジ山が出っ張ったタイプのネジには「ネジザウルス」。
ネジ山が大きめなもの、ネジ山が平らなもの、さらにミゾのつぶれ具合が重要なものには「Cohotek ネジ取り」と使い分けるのがいいかと思います。
ネジ穴がつぶれてしまっても諦めずに、これらのグッズを駆使してみてください!